『ラブストーリー』『初雪の恋』『後悔なんてしない』etc…上映裏話も!? のむコレ2020インタビュー
現在好評開催中の「のむコレ2020」について、シネマート番組編成担当・野村さん、シネマート新宿・宮森さん、「のむコレ」宣伝担当でありつつLGBTQ作品の配給宣伝を行うfilmott(フィルモット)の村井さんの3名にお話を訊きました。
― 今年も「のむコレ」が開催されますね。
シネマート番組編成担当・野村武寛さん(以下、野村) はい、開催されることになりました。今年は新型コロナウイルス感染症の流行があり、今まで予想もしなかったことがたくさん起きた年でした。緊急事態宣言の際には劇場も一時休業したりして、いろいろと思うことがあったんです。
こんな状況で、「のむコレ」は出来るのかな、配給会社にとっても映画の買付が難しいかもしれない状況で「やります」と言っていいか迷いました。ですが「毎年やる」と決めて始めたことなので、難しかったら難しかったで、ある作品だけでも開催しようと思ったんです。
そこで、配給会社の皆さんにご連絡したら「のむコレ用にラインナップしている作品があるから」と、なんと21本もの作品が集まったんです。本当にありがたいと思って。なので、いつもの「のむコレ」とはちょっと変わった、惹きつけるようなタイトルがいいなと思って、宮森に相談したんですよ。そしたら打合せで宮森が急に…
シネマート新宿・宮森さん(以下、宮森) のむコレ、トゥエンティ!トゥエンティ!(とてもキラキラした笑顔で)
― 2020の部分、「にいまるにいまる」でもなく、「にせんにじゅう」でもないんですね(笑)。
野村 暗い気分のままじゃなく、気分を変えていこう!ということで…
宮森 のむコレ、トゥエンティ!トゥエンティ!(とてもキラキラした笑顔で)
野村 今年はこの感じでいきたいんですよ。
― キラキラしたイメージなんですね(笑)。
宮森 なので今年はチラシもキラキラしています。
― それで純金積立の広告のようなチラシに…(笑)
そんなキラキラした「のむコレ2020」についてお話をお伺いする前に、去年の振り返りをしたいと思うのですが、去年開催された「のむコレ3」はいかがでしたか?開催期間が4か月という長期開催でしたね。
野村 大満足です。当初はそこまで長く開催するとは思っていなかったのですが、たくさんのお客様にお越しいただけましたし、どの作品もヒットしていたという印象です。
― 特に印象に残っている作品はありますか?
野村 印象に残っている…上映前から「この作品が上映できるんだ」と思い入れがある作品もありますし、実際に上映してみて思い入れが生まれる作品もあります。
例えば、シネマートといえばアジアという印象をお持ちの方が多いと思うのですが、「のむコレ」でもそのカラーは出していきたいと思っていて。そんな中KADOKAWAさんから、『王の男』の権利を用意出来た、とお話を頂いた時は嬉しかったですね。お客様からもよく「上映してほしい」とご希望を頂いていた作品でしたし、実際にシネマート新宿もシネマート心斎橋も、たくさんのお客様にお越しいただけました。
あと、filmottさんは一昨年『ゴッズ・オウン・カントリー』を配給し伝説的大ヒットをおさめましたが、去年の『虹色の朝が来るまで』も本当にたくさんのお客様にお越しいただきました。毎回イベントが行われたり、ろう者の方がグループで観に来てくださったり。常に上映が盛り上がっていた印象が残っています。
― お話しを聞きながら、以前、シネマート心斎橋の横田支配人が「のむコレはお客様への恩返しの場」と話していたことを改めて思い出しました。
野村 すごく良いこと言うやん。
― 「のむコレ」を3年間やってきていかがですか?
野村 「のむコレ」を構成するジャンルが決まってきたなと感じます。たとえば先ほどあげた韓国映画やLGBTQ、アジアにアクション、サスペンス、ホラーなど。そうやって幅広いジャンルを常にご用意することで、それぞれのファンの方が注目してくれて、楽しんでいただけると思っています。
あとやや集客が難しそうなヘビーなテーマの作品でも、「のむコレ」だと「チャレンジしてみようかな」と思って上映でき、その結果、たくさんのお客様にお越しいただけて、お互いに発見になったり。
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