Cinem@rt エスピーオーが運営するアジアカルチャーメディア

韓国に関するイベントのレポートをお届けします。

【イベントレポ】5/18 KCON K-DRAMAファンミーティング <イ・ジフン>




※太字箇所:イ・ジフンの発言


KCON 2019 JAPANで行われたKCON K-DRAMAファンミーティングシリーズ。2人目は、「六龍が飛ぶ」「青い海の伝説」などで、多彩な演技力を証明してきたイ・ジフンだ。

ベージュのスーツで爽やかにきめたイ・ジフンが登場し「はじめまして、私は俳優のイ・ジフンです」と流暢な日本語で挨拶。生イ・ジフンに客席からは「かっこいい~!」と歓声があがる。その反応に対し、イ・ジフンも日本語で「可愛い~!」と客席に向かってリアクションを返す。





今回のイベントのコンセプトは「All ABOUT イ・ジフン」。イ・ジフンのすべてをファンの皆さんに見せようという企画だ。

まずは事前にイ・ジフンが答えてくれたアンケートを見ながら<イ・ジフンの人柄>に迫っていく。





Q:家族関係 ⇒ A:一人で暮らしています

1か月ほど前から一人暮らしを始めたそうで、司会者から部屋のこだわりを聞かれ、
「家の中の家具はすべて白で統一していますが、枕だけ黄色にしています(笑)。黄色は癒されるような気がするので。」

Q:別名 ⇒ A:ワンピースのルフィ
そんな別名で呼ばれるようになった由来は
「僕は中学の時は背が低く、顔が小さくて目が大きかったんですね。その時に麦わら帽子をかぶったら「ルフィに似てる!」と言われ、そう呼ばれるようになりました。」
だそう。

そして、いきな司会者に向かってルフィの物真似をしてくれるイ・ジフン(笑)。ドラマではシリアスな役を演じることも多いが、本人はとっても明るい性格の持ち主のようだ。客席にも「ゴムゴム~!」と技を繰り出し、イベント開始早々客席は大盛り上がり。


Q:自慢できる能力 ⇒ A:サッカー

本当にサッカーが上手かを確かめる為、ステージにサッカーボールが登場し、リフティングに挑戦することに。最初はやや自信無さげなイ・ジフンだったが、両足を器用に使いこなし、全員の予想を超えるほどの華麗なリフティングを披露。客席から大きな拍手が送られた。


Q:魅力ポイント ⇒ A:声

「声がいいと言われることがあるので書いてみました」とのことで、司会者が「本当に魅力的な声で、この声で"愛してます"なんて言われたら、好きになっちゃいますよ!」と一言。それを聞いたイ・ジフンは、司会者に近づき超近距離で「愛してる」とささやき、思わず司会者も会場も大興奮!

しかもイ・ジフンは「客席に降りて、皆さんにも」と、ステージを降りお客さんの元へ。突然のことに司会者も思わず「うそでしょ!?」と驚きを隠せない。そして最前列のお客さん全員に、ひとりひとり目を見ながら「愛してる」と握手!最前列はもちろん会場全体から大きな歓声があがり、会場のボルテージはMAXに!


そして興奮冷めやらぬまま、次の質問へ。
Q:寝るときの癖 ⇒ A:疲れのひどさによって口が大きくなるらしいです。

「以前、撮影現場のスタッフさんやマネージャーさんに、ご飯を口に入れてくれるのを待ってる雛鳥みたいだ、と言われたことがあります(笑)」


Q:好きな日本食 ⇒ A:牛カツ、すき焼き

「牛カツは4年前に日本に旅行に来た時に初めて食べたのですが、一口食べて「ふぅ~!!美味しい~!!」(本当においしそうに言うイ・ジフン・笑)となりました。韓国に戻ってから、母に牛カツを作ってほしいとお願いして。凄く頑張って作ってくれたのですが...日本で食べた味ではありませんでした(笑)。」


Q:酒量 ⇒ A:お酒は本当に飲めません。

「最近は努力して、ビール1杯は飲めるようになりました。食事に行ったときは、水を飲んでます(笑)。」


Q:カラオケの十八番 ⇒ 「会いたい」キム・ボムス

司会者からの「まさか歌ってくれるなんてことは...ないですよね~?!」というフリに、笑顔で応えてくれるイ・ジフン。会場に響く美声に(歌も上手!!)、客席からは大きな拍手が送られた。


Q:最近の出来事で一番うれしかったこと ⇒ A:エアフライヤーの機会を買ったこと

「エアフライヤーを使って、サムギョプサルやポテト、コンビニで売ってる焼き餃子などを作りました。
サムギョプサルは、お肉の上にパセリと塩をまぶして30分ほど焼くと、本当に美味しく焼きあがります。
皆さんにぜひご馳走させていただきたかったのですが...今日はエアフライヤーを持ってきてないので...(会場笑)。」


Q:ストレス解消法 ⇒ A:歌を歌って、一人で台本や映画を観ながら泣くとストレスが解消されます

「台本を見てただ泣いている泣き虫、というわけではないのですが、映画を観たり、台本の悲しいシーンを読んで悲しい感情を呼び起こすことでストレスが解消されます」
と言って、ワーン!と大号泣をする真似をするイ・ジフン。司会者が笑いながら「そんな感じなの!?」と聞くと、「はい、窓際でこんな風に泣きます(笑)」と明かす(笑)。





続いてのトークテーマは<俳優としてのイ・ジフン>について。
まず俳優を目指したきっかけを聞かれると

「僕はもともと夢がなく、兵役中に自分が何をしたら幸せだろうかと考えていました。その時ちょうど、友人とミュージカルを観に行くことがあり。その舞台で、主人公が手を挙げて歌を歌っているのを見たとき、その姿がとても幸せそうだと感じました。

そして、僕もステージに立つことで幸せになれるのではないかと思い、除隊する前に本を買って俳優になる勉強を始めました。今はとてもとても幸せです。俳優を通じて皆さんとこのようにお会いできるのは、本当に祝福されていると思います。皆さん、今日は来てくださってありがとうございます。」






そしてイ・ジフンが今まで出演してきた作品の中から<この役に出会えて良かったと思う役BEST3>の発表へ。





第3位「姉は生きている」ソル・ギチャン

作品の映像が上映されている間、観客と一緒になって夢中で映像見つめるイ・ジフン。その真剣な様子に思わず客席からは笑いが。上映後、司会者からそのことを指摘され、「あ、それで皆さん笑ってたんですね!」と照れ笑いのイ・ジフンだった(笑)。作品については、

「僕も久しぶりにこの作品の映像を見たので、真剣になって観てしまいました(笑)。
この役を3位に選んだ理由は、ク家の状況と対面していくソル・ギチャンという役がとても気に入ったからです。

また、母は働きながら週末にドラマを見ているのですが、母が「私の息子も週末ドラマに出たらいいなぁ~」と冗談で言ったのを聞いて、「じゃあ出演してみようかな」と決めた作品でもありました。」

と語る。実はこの作品、日本で8月2日にDVD化されることが決まったようで、そのことを知らなかったイ・ジフンは「ほんとに?!おお~!ぜひ皆さん宜しくお願い致します。」と驚きながらも、しっかり笑顔でPR。






第2位「青い海の伝説」ホ・チヒョン

「初めて脚本家の先生から台本をいただいた読んだときに、とても純粋で優しい良い子が、環境によって悪く変わっていってしまうということに興味が湧き、演じてみたいと思いました。

脚本家さんも、僕が悪そうに見えからこの役をくれたんじゃないんです(笑)。目元と目つきが悲しそうに見えたらしく、この役が似合うのではないかとオファーしてくださいました。」






第1位「ゆれながら咲く花」イ・ジフン

「まず、この作品がデビュー作だから、というのはあります。もう6~7年前になりますが、演技がしたくてしたくて、アルバイトをしながら演技の準備をしていた時でした。ドラマのオーディションを受けて初めて合格した作品です。

運よくこの作品に出演することが出来たのですが、ドラマの放送中、検索キーワードに僕の名前が挙がりました。嬉しかったですし、いまだに特別な作品です。」







続いては<ファンの皆さんに紹介したい名場面BEST3>へ。


第3位「伝説のシャトル」

「このドラマは、名場面というより、ちょっと不思議な思い出があるので選びました。この作品をご存じない方もいらっしゃるかもしれません。僕は今年で30歳なのですが、この作品では制服を着ています(笑)。

去年、会社の代表と日本に来た時、テレビをつけたら聞きなれた声が聞こえてきて。なんだろうと思ったら、僕が映っていたんです(笑)。この作品の、学園の友達たちとケンカをしているシーンが流れていました。とてもびっくりしましたね。」



第2位「魔女宝鑑 ~ホジュン、若き日の恋~」
呪いをかけられた宣祖が、胸の奥に隠していた本音を吐露するシーン

「演じた宣祖という王は、朝鮮時代に"認められなかった王様"でした。その役柄を表現するために苦労しましたし、肌もわざと荒れさせました。
とても大変な思いをして挑んだシーンですが、視聴者の方や関係者の方からも称賛をいただくことができたシーンでした。」


と撮影時の思い出を振り返りつつも

「明るくて甘いシーンもあるはずなんですが...暗いシーンばかり出ているので、皆さん大丈夫ですか?!」

と急に不安そうに語るイ・ジフンに、会場から笑いが起きる(笑)。



第1位「青い海の伝説」
ホ・チヒョンが自らの命を絶つシーン

スクリーンにシーンが上映され始めると「また死ぬやつだった!」と思わず笑ってしまうイ・ジフンに、客席も思わず爆笑。

撮影時のことを聞かれると、
「母親の罪を被り、薬を飲んで自殺するという難しいシーンで、このシーンの撮影の為に、僕は2日間水を飲みませんでした。(会場から驚きの声)

このシーンを撮り終わって、母親を演じたファン・シネ先輩とベッドへ移動したのですが、2人とも感情が収まらず。1時間ほど何もできず2人で泣き続けました。」

と驚きの撮影秘話を教えてくれた。

3つの名場面について語った後、
「これからもたくさんの努力をして、皆さんにもっとたくさんのキャラクターで皆さんにお目にかかりたいと思います。...今度は明るいキャラクターで(笑)」
と笑顔で語り、会場の笑いを誘う。

司会者から次回作について聞かれると
「いまシン・セギョンさんとチャ・ウヌさんと7月にMBCで放送される「新米史官ク・ヘリョン」というドラマを準備しています。今度は争ったりするシーンはなく、シン・セギョンさんを守る役柄です。」
と明かしてくれた。




続いては,出演作「私の彼はエプロン男子」にちなみ、イ・ジフンが願い事が入った風船をダーツで割り、じゃんけんで勝ち残った来場者に対し、その願い事を叶えることで癒してあげるというもの。

印象的だったのは<10秒間見つめ合い>のお願い事が当たった時のこと。当たったファンと超至近距離で見つめ合い「可愛い」を連呼!思わずそのファンが「もう死んでもいい...」とつぶやくと、「死なないでください(笑)、また会いましょう!」と笑顔で答えていた。




最後のコーナーは、KCON会場で来場者から寄せられたイ・ジフンへの質問に答えるコーナー。

Q:日本語で好きな言葉はありますか?
「両親に幼い頃から「サランハムニダ(愛しています)」とよく言われて育ってきたので、韓国語ではこの言葉が一番好きです。なので日本語でも「愛している」という言葉が大好きです。

世の中が大変なときですが、お互い尊重し合って大切にしあって生きていければと思います。」


Q:イ・ジフンさんの涙の演技が好きなのですが、何を考えて涙を出していますか?
「犬のことを考えて......嘘です(笑)。涙を流すときは、両親のことを考えています。」


そしてあっという間に、イベントは終了の時間に。
イ・ジフンは今回のイベントに来てくれたファンに手紙を書いてきてくれたようで、

「つたない日本語で恐縮なのですが、皆さん聞いてください。

(日本語で)みなさんにお会い出来てうれしかったです。ありがたかったです。心臓がドキドキしています。
(司会者の方を向き)そしてとっても親切にMCをしてくださってありがとうございます。
(客席の方に向かって)皆さんありがとうございます。本当に愛しています。

また機会がありましたら、皆さんにお会い出来たら嬉しいです!ドラマが終わったらまた会いに来ます!」


と語り、イ・ジフンのとっても明るいキャラク―で、終始笑いの絶えない大盛り上がりのイベントは幕を閉じた。




<おわり>


==========

「KCON 2019 JAPAN」

開催日:2019年5月17日(金)、18日(土)、19日(日)
開催場所:幕張メッセ 国際展示場ホール(千葉県千葉市美浜区)

KCON 2019 JAPAN 公式サイト  http://kconjapan.com/

記事の更新情報を
Twitter、Facebookでお届け!

TOP