Cinem@rt エスピーオーが運営するアジアカルチャーメディア

韓国に関するイベントのレポートをお届けします。

【イベントレポ】5/18 KCON K-DRAMAファンミーティング <ヨ・ジング>




KCON 2019 JAPANで行われたKCON K-DRAMAファンミーティングシリーズ。1人目は、子役から実力派俳優へと成長を遂げたヨ・ジングだ。彼を迎え、行われた今回のイベントのコンセプトは「ヨ・ジングの9つの真実」。9つのトークテーマからヨ・ジングの素顔に迫るというものだ。



1つ目の真実は「趣味は演技だ」。司会者からその真偽について聞かれると、
「僕は特別にハマっている趣味が無くて。楽器や料理などやってはいるのですが、やっぱり演技をしている時が一番楽しいんです。なので、演技は職業ではあるのですが、趣味とも言えるのではないかと思います。」
と語る。

そんな演技が好きで仕方ないヨ・ジングだが、今回、出演作の中から特にお気に入りの作品BEST3を明かしてくれた。





第3位「ジャイアント」

「韓国で14歳、中学1年生の時に出演した作品です。考えてみたら、もう10年近く前になりましたね。

70年代の韓国を舞台に、当時の韓国の発展過程を通して、登場人物たちの欲望を描いたドラマなんですが、僕は主人公の少年時代を演じました。円満な家庭で育ちながらも、その環境が一気に崩れてしまう、気の毒な少年です。

個人的には、この作品を通じてこれから演技をもっとやっていこうと思いを抱いた作品なので、とても意味深い作品です。

それ以前にも演技の仕事はしていたのですが、真剣に演じるというよりは、テレビや映画に出ることがとっても楽しいからやっているという感じでした。ですが、この「ジャイアント」を通じて、真剣に将来を考えるきっかけになった作品です。」

この日はステージの熱気がすごく、映像がスクリーンに上映される間、暑さに耐え兼ねてミニ扇風機を出してもらうヨ・ジング。
スクリーンに映し出される「ジャイアント」での熱い演技と、スクリーンの前でミニ扇風機を持つ可愛らしい姿のギャップに、会場からは思わず笑いが。ヨ・ジングも「すみません~(笑)」と照れ笑いする可愛い一幕があった。






第2位『ファイ:悪魔に育てられた少年』

「いま振り返ると、とても幸運だったなと思います。

演じたファイはなかなか出会うことが出来ないキャラクターでした。ジャンルもそうだし、設定自体もとても強烈だったので、シナリオを読んだときに「演じたい!」という欲が出てきました。そして、幸運にもこの役を演じることが出来て嬉しかったです。あと出演した時、ちょうどファイと同い年だったんですよ。

この作品で初めて、俳優の先輩方と呼吸を合わる演技をすることになったのですが、先輩方の姿を見て、演技の面はもちろんですが、人生をどう生きていくかという重要なことを教えていただきました。

この前に出演していた「太陽を抱く月」は皆さんに顔を覚えてもらうことが出来た作品でしたが、『ファイ』は重要なことをたくさん教えてもらった作品だったので、今回この作品を選びました。」





第1位「王になった男」

「この作品には原作(映画『王になった男』)があるのですが、その原作をとても印象深く拝見していたので、リメイクすると聞き、少し怖かったんです。原作がとても好きでしたし、皆さんにも愛されていた作品なので、リメイクをしたときにまた愛していただけるような作品にしなくてはいけないと思ったからです。

ですが、監督や先輩方の話をいっぱい聞いてキャラクターを研究していく中で、演じた王イ・ホンと道化師のハソンにはまっていきました。この2つのキャラクターは僕に大きな経験をもたらしてくれましたし、撮影現場の雰囲気もとても良かったです。そして、このドラマを通じて時代劇をもっと演じなければいけないと感じました。

またこの作品でたくさんの称賛をいただいた作品でもあるので、この作品を1位に選びました」





2つ目の真実は、新作「王になった男」で1人2役を演じたことにちなみ「ヨ・ジングは2つの顔を持つ男だ」
司会者から演じた2人の役について聞かれ、

「まずハソンは、身分の低い道化役者で、イ・ホンは王様です。2人は、容姿はとても似ているのですが、中身は正反対です。ハソンは身分は低いけれどエネルギーに溢れ、とても明るい性格です。一方イ・ホンは、身分は高いけれど被害妄想に苛まれています。

脚本を読んだとき、2人の違いが著しく表現されていました。同じ見た目で2人を演じ分けなければいけないことに多少不安を感じましたが、スタッフの皆さんの力を借りて、演じ切ることが出来ました」

オープニングから司会者からの質問に対し、1つ1つ丁寧にたくさん話そうとするヨ・ジング。通訳者がその後一生懸命訳す姿をみて「僕...一度に話しすぎですね、ごめんなさい!」と謝罪。そんな姿に、彼の誠実な素顔がみえるようだった。

続いて、2つの役を演じ分けることについて聞かれると
「難しかったですね。2人が初めて対面するシーンも難しかったんですけど、気合の入ったシーンになったと思います。監督にも気遣っていただいて、イ・ホンのシーンが終わったらハソンのシーン、という風に工夫していただきました。
2つの役を演じることは大変でしたが、どちらも魅力的なキャラクターだったので、大変でも疲れることは無かったです。」





そして話題は、3つ目の真実「ヨ・ジングはワーカホリックだ」へ。新作が次々に決まるヨ・ジングだが、最新作「ホテルデルーナ」について聞かれ、

「このドラマは複数のジャンルが1つにまとまった、韓国でも珍しいタイプの作品です。舞台は幽霊が集まるホテルで、その幽霊たちのドラマが描かれます。軽いエピソードもあれば、重いエピソードもあります。僕はそのホテルの支配人を演じたのですが、今までお見せしたことのないキャラクターを演じました。」



この最新作「ホテルデルーナ」に幽霊がたくさん出てくることにちなみ、4つ目の真実は「ヨ・ジングは度胸がある」。それを確かめるため、箱の中身を触って当てる度胸試しのゲームにチャレンジすることに。

箱の中には、動くクモのおもちゃが。客席には中身が見えているのだが、最初はそれがおもちゃに見えず、客席からは思わず悲鳴があがる。そのリアクションを見たヨ・ジングは超ビビりまくり!箱の中に手を入れようとするが、まったく奥まで入れられない。

思わず日本語で「こわい!こわい!ほんとにこわいです!」とビビる様子に、司会者も客席も爆笑。結局「まったくわかりません!」と降参宣言(笑)。意外とビビりな一面が見えた一瞬だった。



5つ目の真実は、この流れだとなんだが疑問な(笑)「ヨ・ジングは男の中の男だ」。先日、すごい上腕二頭筋を持つスター5名に選ばれたヨ・ジング。

見事な肉体を披露したグラビア写真がスクリーンに映し出されると、
「この時は運動を一生懸命頑張っていた時期なので、いまは少し減っているかも...(笑)」
と今日1番の照れ笑いを見せながら、謙虚な回答。

司会者に「オススメの運動方法を教えて」と言われ、
「僕はトレーナーの先生に教わっているのですが、ボディビルディングのように鍛え上げる必要はなかったので、腕立てふせと懸垂で鍛えました。なのでそれがおすすめです。」
と回答。
意外とスタンダードな筋トレに思わず司会者から「普通のやつ!」とツッコミが入り、ヨ・ジングも客席も爆笑。





6つ目の真実は、「#900グラムには男友達が住んでいる」。ヨ・ジングのインスタグラム(略して"ググラム")には、理想の男友達の姿がある!ということで、ヨ・ジングのインスタグラムを見ながら日常についてトーク。

ヨ・ジングが可愛くウィンクをしている写真がスクリーンに映ると、
「正直この写真は上げた後に、すこしだけ後悔しました(笑)。ちょっと恥ずかしい...」
と照れ笑い。

自撮りのコツを聞かると
「僕はまだセルフィーを取るのがぎこちなくて...。たくさんいろんな角度で撮ってみて、その中から1枚を選んでいます(笑)」
と素敵な写真たちの裏側を明かしてくれた。





7つ目の真実は、「一番好きな呼ばれ方は"オッパ"である」。司会者から真偽を問われ、

「「太陽を抱く月」に出演した際に、皆さんに"オッパ"と呼んでいただけるようになったのですが、今回「王になった男」の撮影中、撮影を見学していた女子中学生たちから"アジョシ(おじさん)"と呼ばれてしまいました(笑)。"オッパ"と呼ばれていることがこんなに気分が良かったんだということを再認識しました(笑)。

まぁ"アジョシ"と呼ばれるのはそれはそれで楽しいのですが、"オッパ"と呼ばれるように常に努力しないといけないと思いました。」

と明かし、会場は爆笑!
客席からたくさんの「オッパ~!」の掛け声が寄せられ、照れ笑いのヨ・ジングだったが、「アジョシ~!」と声をかけられると「えぇ!?」とナイスリアクション(笑)。さらに会場から爆笑が巻き起こった。



8つ目の真実は、「ヨ・ジングは意外な一面を持っている」ということで、自身が思う意外な一面を聞かれると

「実は皆さんがイメージするより、家にいることが好きです。先ほどご覧になったようにとても怖がりですし(笑)、食べることも大好きです。

映画やドラマを見てよく泣く方でもあります。普段の生活ではあまり泣かないのですが、映画やドラマではよく泣くんです。最近は『アベンジャーズ』を見て泣きましたね(笑)。ネタバレになってしまうので、詳しくは言えないのですが、グッとくるシーンがあってそこで泣いてしまいました。」

と意外と泣き虫な素顔を明かしてくれた。
また、自分の新たな一面ということで、今後チャレンジしてみたい役を聞かれると

「「王になった男」でイ・ホンという役を演じたのですが、僕にとって新しい挑戦でした。僕はいつも悪役や今まで演じたことのない役をやってみたい、多様なジャンルに挑戦したいと思っています。イ・ホンは、新しい表現を得ることが出来たキャラクターだったので、今後も多様なキャラクターを演じられるように努力しないといけないと思いました。」

と述べた。





最後、9つ目の真実は、「ヨ・ジングは正直だ」。KCON会場で、来場者から寄せられたヨ・ジングへの質問に答えるというもの。

Q:日本で驚いたことはありますか?
「さっきの箱のゲームです!すっごい驚きました!!(笑)」

Q:歯磨き粉は何を使っていますか?
(まさかの質問に会場は爆笑!ヨ・ジングも思わず笑ってしまう。)
「ホワイトニング効果のある歯磨き粉です。製品の名前はわからないのですが、母親が買ってきて置いておいてくれたものです(笑)。ペースト状のタイプです。」

Q:「王になった男」で演じたハソンの台詞で一番気に入っているものを教えてください。
「「そなたを信じている」という台詞です。ドラマの後半でキム・サンギョン先輩が演じたイ・ギュ、ハソンの師匠になる役なのですが、彼に伝える言葉です。人に信頼を与え、信じていると伝えるハソンの心に感銘を受けました。」

その回答を訊いた司会者から「役になりきって、客席に向かってその台詞を言ってみてほしい!」という無茶ブリが。照れながらも、一瞬で役になりきって演じてみせるヨ・ジングに、司会者も思わず「鳥肌が立った!」と感動。客席から大きな拍手が送られた。

Q:学生時代は何部でしたか?
「中学の時はバンド部でドラムを演奏していました。高校の時は特に部活には入らなかったですね。ドラムは、上手ではないと思いますが、いまも叩けると思います。」

先ほどの質問に引き続き、「エアドラムを披露してほしい!」と司会者から再び無茶ブリ。ヨ・ジングも客席も爆笑しながらも、かっこいいエアドラム姿を披露してくれたヨ・ジングだった(笑)。



イベントも終了時間が近づき、最後にファンに向けてのメッセージを求められ

「今日はイベントにお越しくださりありがとうございます。いつも感謝していますし、こうやって僕を迎えてくれてありがたく思っています。

ファンの皆さんにお会いすると、毎回僕はとても力をもらいます。明日また「ホテルデルーナ」撮影があるのですが、今日幸せな時間を過ごしたので、明日からもまた頑張れると思います。

皆さんにいつも応援していただけるようにこれからも頑張ります。今日はありがとうございました!「ホテルデルーナ」もぜひ楽しみにしていてくださいね。」

と笑顔で述べ、大盛り上がりでイベントを締めくくった。


<おわり>


==========

「KCON 2019 JAPAN」

開催日:2019年5月17日(金)、18日(土)、19日(日)
開催場所:幕張メッセ 国際展示場ホール(千葉県千葉市美浜区)

KCON 2019 JAPAN 公式サイト  http://kconjapan.com/



★エスピーオーがお届けしているヨ・ジング出演作★




「サークル ~繋がった二つの世界~」



DVD-BOX1&2 好評発売中!
各12,500円+税

★BOX1特典
【映像特典】韓国で放送されたスペシャル番組をノーカットで収録
【封入特典】ブックレット

★BOX2特典
【映像特典】メイキングや未公開シーン、ヨ・ジング単独インタビューを収録
【封入特典】ブックレット

<<公式サイト>>

セル&レンタル発売元:TIMO JAPAN
セル販売元:エスピーオー
レンタル販売元:カルチュア・パブリッシャーズ 

cSTUDIO DRAGON CORPORATION

記事の更新情報を
Twitter、Facebookでお届け!

TOP