【のむコレ2018特集】劇場スタッフが選ぶゼッタイ観てほしい映画は...『The Witch/魔女』『七年の夜』
11月3日からスタートする劇場発信型映画祭「のむコレ2018」。数多くの作品を観てきた劇場スタッフが今回の全24作品の中から選ぶ、とっておきの<これはゼッタイ観て!>なオススメ2作品をご紹介します。
【今回の選者】シネマート心斎橋 中 渡美世さん
シネマート心斎橋の物販担当。2006年のオープンから勤めはじめ、シネマート心斎橋歴は今年で12年目。好きな映画のジャンルは韓国ノワール。
「のむコレ2018」公式サイト
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『The Witch/魔女』
新人女優キム・ダミにしてやられた作品!
韓国での上映が始まるまでまったくのノーマークだった作品です。『新しき世界』が大好きだったのですが『V.I.P. 修羅の獣たち』が個人的に合わなかったので、もしかしてパク・フンジョン監督とは相性が悪いのではと思っていたのです。ところがまたもやハートを撃ち抜かれて虜になってしまいました。
キム・デミが演じたジャユンは、小柄でどこにでもいるような女子高生がある瞬間から豹変!前半部分の田舎の心優しい少女と後半のある姿に、是非一緒に振り回されてほしいです。バイオレンスアクションシーンも圧巻なんですが、彼女のなんとも言えない表情に注目です。
また、『新感染 ファイナル・エクスプレス』など明るく優しい印象だったチェ・ウシクが破壊的な変身をみせてます。
キム・ダミ同様、新鋭女優チョン・ダウンも深く印象に残りました。
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『七年の夜』
なんといっても今まで観たチャン・ドンゴンの演技の中で一番だったからです!
チャン・ドンゴンといえば今年の韓国でのアンケートでイケメンランキング1位を取るほど老若男女問わず愛されるイケメンですよね。そんな彼は、今までも様々は作品で素晴らしい演技をみせてきたものの個人的には何をやってもかっこいいもん。。と思っていたんです。ところが、本作ではそんな彼がM字脱毛姿で浅黒く荒れた肌、あのすべすべのお肌はどこへやら?
この衝撃のビジュアルだけでなく、今まで見たことのない狂気に満ちた父親の姿に圧倒されました。心優しい父親が最愛の娘を失うという設定はよくあることで演じやすいと思うのですが今回は違います。愛するものへの接し方が分からず暴力的だった父親が、愛するものを失い、考えられないほどの復讐を計画するという難しい役どころだったと思います。
また、言わずと知れた演技派のリュ・スンリョンとの緊張感溢れる心理戦と演技対決も見逃せません。
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「のむコレ2018」
名作映画発掘フェスティバル「のむコレ」が、上映作品24 本にスケールアップして今年も開催?
11 月3 日(土・祝)よりシネマート新宿・シネマート心斎橋にて開催!
「のむコレ2018」公式サイト
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