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ルオ・ジンインタビュー「僕は多感かもしれない」


【Q博士:2016年11月29日】

ルオ・ジンの感受性の豊かさと一途の性格は生まれつきだ。彼の照れたような笑顔をよく見ると浅いえくぼが見える。「優しい、礼儀正しい、面白い」というのは彼に対する印象。彼が演じた役から、本来の彼が垣間見える。

彼が主演したドラマ「王女未央-BIOU-」は放送開始から話題になり、彼の名前は何回もweiboの検索ランキングに入っていた。「王女未央-BIOU-」で彼が演じた拓跋濬はクールで、賢くて自由。李未央と様々な困難を乗り越えて愛し合い、壮大なラブロマンスを演じた。

「王女未央-BIOU-」よりc Croton Entertainment


ルオ・ジンが時代劇で一途なキャラクターを演じるのは、本作が初めてではない。「美人心計~一人の妃と二人の皇帝~」の劉盈を覚えているだろうか。彼はドロドロな漢の宮廷にいながら、正直で善良で愛情深い、多くの女性にとって理想の男だった。「穆桂英掛帥」の楊宗保は24歳で死んだが情熱で生きていた。今回「王女未央-BIOU-」の拓跋濬は「暖かい侠客」。一人一人のキャラクターは違うが、どの作品でも愛情深いストーリーを語った。

そんな中でも、拓跋濬は彼本人に一番近いキャラクターかもしれない。

「拓跋濬は今までの愛情深いキャラクターと違って、彼は男気に富んだ『暖かい侠客』。その男気の表現は、家と国を守るために戦場で戦いながら、好きな人に一途。最初は権力に無欲で、宮廷から離れて遊歴し、人民のために貢献した。そして彼は愛し合う人と出会い、諍いに巻き込まれて、最後に宮廷の紛争をよく見ることができた。彼にとってこれは成長の過程だった。だけど、彼は今までと違った本当の世界を見ても、自分の本質を必死に守ろうとしている。」




ルオ・ジンは2006年のテレビドラマ「戦争目光」でデビュー以来、様々な素敵なキャラクターを作り上げてきた。演技力の高さも評価されている。自分にとって一番よくできた役を聞かれると、彼は

「実は、すべての役にどうしても残念に思う部分がある。僕ができるのは、その時その時の自分のベストを尽くして、やれることをちゃんとやること。俳優になって十数年経って、成長し経験も積んだが、初心は変わっていない。僕はすべてのドラマに対して新人の心境で、初めてのドラマと考えている。大事なのはその時のその役をちゃんと演じること。」

初心を忘れず一つ一つの役にしっかりと向き合うことで、彼は俳優として多くの視聴者に認められている。こんな彼は悪役を挑戦してみたい、と語る。

「悪役ってなんだろう?キャラクターのイメージはたった一言で簡単で決められるものではないと思う。悪役はもっと複雑で、もっとテンションが高くて、彼らの人間性を見なければいけない。こういうキャラクターを演じてみたいと思うんだ。」



彼は仕事に対してすごく真面目だ。ルオ・ジンの職業態度は素晴らしい。仕事中に何回も怪我をしたが、自分よりも周りのスタッフのことを優先してしまう。

「俳優は他人の立場になって考えて、問題を解決しなければならないと思う。自分の気持ちしか考えないなら一生いい俳優になれない。」


ルオ・ジンが演じた役の多くは恋愛で苦労をしているが、彼はわざとこういう役を選んだわけではないと言った。

「俳優と役の間にも縁が大事だと思う。」



彼にとって"いい俳優"とは、皆優しく子どものような純粋な部分がある人だという。彼自身の性格もすごく繊細で、無邪気だ。

「昔、子どもが遊ぶ用のラジコン飛行機が売られているのを見ると、一つ買ってもらって、それで何日も遊んでいたんだ。」

彼は自分のことを多感だと語る。もしかしたら俳優という職業が彼の繊細と敏感な性格に関係あるかもしれない。そして、ルオ・ジンにとって一番大事ものを聞くと、「家族」と答えた。

「僕は毎年必ず一本北京で撮影するドラマを演じることにするか、すこしお休みをもらい実家に帰って親と一緒に過ごすようにしているんだ。そうすると夜、家に帰って父親と一緒にゲームするか、母親としゃべるか。それだけでもすごく満たされていると感じる。」



彼は今の生活も大変満たされている。

「食べたいものを食べて、寝るときにベッドがあって、両親は元気でいてくれて、そして旅行に行きたいと思ったら出発する。そんなふうに僕は、ちゃんと働けて、健康だ。それで十分なんだ。」





【Q博士:2016年11月29日 https://www.pixpo.net/ent/0F4KjkvK.html

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