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【インタビュー】「朝鮮ガンマン」イ・ジュンギ 「本当に"ギフトセット"のような素晴らしい作品」#2




★★今までの「インタビュー(韓国)」はこちら★★


現在、KNTV「麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~」が好評放送中、そして「夜を歩く士(ソンビ)」もWOWOWプライムで集中再放送中のイ・ジュンギさん!同じく時代劇、かつイ・ジュンギさんが1人2役に挑戦した「朝鮮ガンマン」のロングインタビューを、全3回にわたりお届けします。
第2回は「朝鮮ガンマン」撮影の様子や、共演者との思い出をお伺いしました。(第3回は10月4日(火)アップ予定です)

※このインタビューは2015年春に実施されたものです。

★「朝鮮ガンマン」作品サイトはこちら



●死んだと思っていたユンガンが3年後に日本の商人・長谷川半蔵に偽装し、父親の復讐のために戻ってきたシーンは、このドラマの第2幕を開いたような感じでした。

個人的にもとても好きなシーンです。多くの視聴者の方々をわくわくさせたシーンでもありましたし、何か快感のようなものを感じるシーンでした。死んだと思っていたユンガンが、復讐のために新しい人間になって戻ってきて......。
そんなピリっとくる感情を感じていただくために、現場で監督や出演陣たちがとても悩みながら作ったシーンです。

そのシーンで、それまでのパク・ユンガンとはまったく違う、新たな人格をお見せしなければならないシーンだったので、そういう部分に個人的にとても気を使いました。行動や口調などまったく違うように。
監督も、そんな緊張感あるシーンを作るための演出に特に気を使われていたようですし、その後編集される編集監督も気を使われていたようです。そういうものがすべて合わさったシーンだったので、良いシーンが生まれたんじゃないかと思いますし、今でも視聴者の方々がそのシーンを高く評価してくださっているようです。




●心の中にスインへの恋しさを抱えていますが、日本の商人に偽装したユンガンはその感情を隠し、逆に冷たく接します。その時のユンガンの感情は、どうだったと思いますか?
もし同じような状況だったら、イ・ジュンギさんは自身の感情をうまくコントロールできると思いますか?

もどかしかったです(笑)。でも、(同じような状況だったら)同じようにしていたと思います。
何より、自分の父親への復讐が一番大事な時期だったじゃないですか。それを遂げるために、パク・ユンガンという人間をきれいさっぱり忘れなければなりませんでした。スインとの愛もパク・ユンガンだったから可能だったことで、愛を貫こうとしたらユンガンの一次的な目標が壊れてしまいます。
そうしたら、それまでのすべてのことが意味がなくなっちゃうじゃないですか。だから、本当に心が痛くて悲しいですが、私でも感情を隠したと思います。

パク・ユンガンのように打ち勝てるかはわかりませんが(笑)、私だったら「もうできない!」と後から告白してしまうかもしれませんが(笑)、私も同じような選択をしたと思います。愛よりも大きな目標を持っているので。でも、やっぱり心は痛いと思います。




●ナム・サンミさんとは'07年『犬とオオカミの時間』での共演後、約7年ぶりの共演でしたが、いかがでしたか?

初めてお会いする女優の方と一緒に共演すると、やはりそれだけ時間がかかります。まずは仲良くならないといけないですし、ロマンスの調和を演じるにはお互いについて知らなければいけないですし。
でも、今回はそういう時間が必要なかったというのが一番大きな長所だったと思います。やりたかったことや挑戦したかったことを序盤に話し合って挑戦することができましたし、たくさんのことをお見せすることができました。

実はこうして再会することは簡単なことではないんですが、またこうして良いご縁で共演することができたことにも感謝しています。特に、女優のキャスティングに関して、とても難しい面がありました。たくさんのことを見せなければならないキャラクターだったので。でも、サンミさんは自信を持って挑戦してくれたことも感謝しています。


久しぶりに会ってみて、変わったところはやっぱりお互い歳を取ったことです(笑)。以前は少女のようだったサンミさんはもっと成長して大人の女性になっていましたし、「時間が経ったな」と思いました(笑)。
成長した分、お互いに経験が積まれているので、現場を先導するのもスムーズにしていましたし......。以前はスタッフに頼っていたとしたら、今では女優活動も積んで主演も何度も経験されているので、リーダーシップや責任感を持って現場を先導しようとしていましたし、そういうのも今回の作品でプラスになったんじゃないかなと思います。とても感謝しています。




●ナム・サンミさんとの演技の"ケミ"もまた、とても素晴らしかったです。印象に残っている、ユンガンとスインのシーンは?

たくさんあります。序盤でサンミさんとふたりで作った甘いロマンスのシーンも印象に残っていますし、その後に感情をぶつけ合うシーンが出てくるんですが、そのシーンも印象に残っています。
お互いに別れたくなくて抱きしめて涙を流す切ない感情シーンや、正体を隠して(スインを)傷つけながら、「ユンガンを忘れて、諦める」と言ったスインへの切ない感情シーン、そういう切ないシーンが記憶に残っています。撮影しながらも心が痛かったですし、そういうシーンが印象的です。






●ベテラン俳優ユ・オソン先輩とは劇中で常に対立関係を築き、最後まで緊張するシーンが多かったですが、ユ・オソン先輩の印象を教えてください。

すごくカリスマがあって、演技においてとてもプロフェッショナルな方です。
印象が少し怖い方なので私がミスしたらすごく怒られそうだと思って(笑)、最初は話しかけることもできませんでした。ずっと90度に挨拶して、「がんばります!」って(笑)。

でも、実際にお会いした先輩はずっとくっついて回りたいほど人間味にあふれていて、現場ではプロフェッショナルな姿を見せながらも後輩俳優たちの面倒も見てくださって、そういう面はとても衝撃的でした。私が考えていたイメージとは全然違ったので。現場でもとても力をいただきましたし、劇中での対立関係を大きく生かすことができたのは、そんな先輩のおかげで私がもっと輝くことができましたし、さらにたくさんのことを表現することができたんだと思います。

今でも親しくさせていただいていますし、放送が終わってだいぶ経つんですが、今でもたまに飲み会で集まったりしています。演技のアドバイスもたくさんしてくださいますし。むしろ、先輩がいろいろなところで「イ・ジュンギが本当に良い。一度使ってみて。本当に良い人だから」と関係者の方々に絶賛してくださって、評判になったそうなんです(笑)。
すごく感謝しています。現場を愛していて、後輩俳優たちの面倒も見てくださってとても感謝していますし、これからもお会いしたいです。




●ユ・オソン先輩との印象的だったエピソードはありますか?

現場でとても面白い方なんです。
私たちをリラックスさせようとしていることなんですが、カリスマがあって怖そうなイメージとは違って、現場ではずっといたずらをしていてご自身が出演されないときも現場に来ていたずらしていて(笑)。

「こうしてみたら?」とアイディアもたくさんくださったし、同年代の俳優たちのように一緒に遊べたことがとても印象に残っています。とても純粋な方だという印象で、今回の作品を通じて本当にたくさん魅力を感じました。ある時は、本当に子どもっぽいと感じるほど楽しくしてくださったし(笑)、後輩俳優としてとても尊敬する方です。すごく面白い方で、ずっと笑顔が絶えませんでした。





撮影:Kim Hee Jin (STUDIO ZIP)
Licensed by KBS Media Ltd. ? 2014 KBS. All rights reserved

第1回はこちら
第3回はこちら

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