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【きゅんとあじあ】台北之音 vol.2

(写真:「阜杭豆漿」注文カウンター)


皆さん、こんにちは。
シネマート六本木 元支配人の村野です。
7月の訪台で集めてきた、「台北らしい街の音」の第2弾をお送りします。

第2回目のテーマは、朝食!
前回ご紹介した「地下鉄の音」で、「台北車站→善導寺」間を移動しましたが、「善導寺」で下車して向かった目的地がこちら。

「阜杭豆漿(フーハンドウジャン)」です。
"地元民に愛される大行列の朝食屋さん"として、ガイドブックに載りまくりのお店です。

場所は善導寺駅の5番出口を出てすぐ右手にある「華山市場」の2階です。
以前は市場も閑散としていて、2階にはこのお店しかなく、薄暗いシャッター街の通路にイスとテーブルを並べただけ...みたいな、地元民じゃないと怯みそうなお店でしたが、改装してとってもきれいなフードコートに生まれ変わったので、観光客でも行きやすくなりました。

さて、注文カウンターでは、元気なおばちゃんに負けないよう、はっきりきっぱり注文しましょう!
 (注文してくれているのは友人です)



はい、今回も負けました...焦りました...

まずは「豆漿(ドウジャン)」か「鹹豆漿(シィエンドウジャン)」のどちらかを注文し、一呼吸。
次に進み、その他のパン類などを注文する、という流れになっているようです。
「豆漿」は日本にもある豆乳のやや甘い版。こちらは街中でも飲むことができます。
「鹹豆漿」は塩味で、柔らかい豆腐を崩したスープみたいな感じです。こちらはお店が限られます。

(写真:料理)

我々が注文したのは、「鹹豆漿」「蛋餅(ダンビン)」「薄焼餅(ボーシャオビン)」です。
まず、ここに来たら必ず注文しないといけないのがキングオブ朝食「鹹豆漿」です。
そして、クイーンオブ朝食「蛋餅」も必ずセットで。
「蛋餅」はモチモチっとしたクレープ状の皮で卵焼きを包んだものです。
「薄焼餅(薄餅)」は薄く焼いた焼餅(カリッとモチモチのパン)で、他にも厚めに焼いた「厚焼餅(厚餅)」があります。
注文時に「薄焼餅」とだけ言ったら、卵焼きを挟むか(薄餅夾蛋)、油條(揚げパン)を挟むか(薄餅油條)を聞かれています。注文はなかなか緊張します。

ここの焼餅や油條は手作りで、並んでいる間にガラス張りの調理室を眺めることができます。
慣れた手つきで生地を切り、窯で焼餅を焼き、油條を揚げる姿には、あれも食べたい、これも食べたいと食欲がそそられること必至です。

申し遅れましたが、ここ、軽く30分は並びますので、時間には余裕を持って行かれてください。駅の5番出口を出たら、市場の建物に沿ってぐるっと右にまわると、2階から1階の歩道まで列が伸びていたりします。列が見えなかったらラッキーです。
並んでも食べる価値あり! ローカルな雰囲気が味わえる台北の朝食を是非!

それではまた次回。 再見!(文:村野奈穂美)




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