最愛の妹を殺した"あいつ"を追い詰める究極の神経戦
実話を元に描くリベンジスリラー！

さびれた漁村で暮らす兄妹ジャンウ（チュウォン）とウンジ（リュ・ヘヨン）。両親の亡き後、ジャンウは最愛の妹を養うため必死で働いていた。そんなある日、妹が姿を消し、3日後に遺体で発見される。ウジンの魂を鎮める救魂祭が行われる中、ジャンウは不審な男を発見。その男が犯人だと確信したジャンウは、他人の死を予知する女性シウン（イ・ユヨン）の協力を得て、その男を追い詰めるが...

主演は、高視聴率ドラマ「ヨンパリ」や「のだめカンタービレ～ネイル カンタービレ」と話題作に出演し、"視聴率王子"とも呼ばれるチュウォン。映画『ファッションキング』やドラマで見せてきた明るいイメージから一転、無骨ながらも心から妹を愛し、妹を殺害した"あいつ"を執拗なまでに追う兄ジャンウを泥臭く演じ、演技派俳優としての新境地をひらいている。
体重を増やしたり、特に印象的な方言のセリフにより、役にリアリティを与えている点も目を見張るものがある。

ヒロイン・シウンには、珠玉の文芸エロス『アトリエの春、昼下がりの裸婦』で主演を務め、韓国のみならず世界から賞賛された新星イ・ユヨン。"人の死を予知する"という不気味な能力を持ってしまったために、世間から疎まれて生きてきた孤独な女性を、印象的に演じている。

妹ウンジには、「応答せよ1988」「スパイ」などで注目されるリュ・ヘヨン。必要以上に干渉してくる兄を疎んじながらも、兄の負担にならないよう自立しようと考えている10代の女の子を、魅力たっぷりに演じている。

特に注目されるのが共演のユ・ヘジンの存在感だ。"主役を食うシーン・スティーラー（場面の盗人）"との呼び声高い名バイプレーヤー。古くは『アタック・ザ・ガス・ステーション』から、昨年ヒットした『ベテラン』や『パイレーツ』まで、韓国映画ファンなら彼の顔に見覚えのない人はいないだろう。どちらかというと三枚目のイメージだが、本作ではチュウォンから犯人だと疑われ執拗に追われる薬剤師を演じ、登場しただけで不気味な空気を作り出しながら、緊張感あふれる神経戦を繰り広げる。

監督は、観る者にリアルな恐怖を与え、口コミから劇場公開にまだ至ったフェイクドキュメンタリー『モットゥギ・ビデオ』のユン・ジュヒョン。民間信仰の儀式をきっかけに、被害者家族が犯人を追いつめてゆくというミステリアスな題材を、物悲しくも見事な復讐劇に仕上げている。

■あいつだ
4月16日（土）より、シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか、全国順次公開！
監督：ユン・ジョンヒョン
キャスト：チュウォン、ユ・ヘジン、イ・ユヨン、リュ・ヘヨン
【2015年/韓国/カラー/韓国語/109分】
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【公式サイト】http://www.finefilms.co.jp/aitsuda/