アジア中で空前の社会現象を巻き起こした話題作「HIStory２ 越界～君にアタック！」のイベントの為、初の公式来日を果たしたザック・ルーさん。日本に到着されてすぐの取材でしたが、疲れた表情は一切見せず、終始笑顔。ときどき思い出し笑いをしながら撮影時の思い出を楽しく語ってくれました。

前編「監督からのアドバイスは"若く！"」2019.4.3掲載
後編「最初から好きだった」2019.4.4掲載


【プロフィール】ザック・ルー ＜盧彥澤＞
1988年生まれ。「星から来たあなた」キム・スヒョンに似ていたことでスカウト。小顔に182センチの長身で、ドラマや広告モデルなどで活躍。「HIStory２ 越界～君にアタック！」で主演を務め、ブレイクを果たした。

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―　フェンディ・ファンさんとの共演は、本作が初めてでしょうか？

はい、初めての共演でした。


―　初共演なのに、ロッカールームでの激しいキスシーンなど、打ち解けないと難しいシーンが多かったと思うんですが、フェンディ・ファンさんとの撮影現場でのコミュニケーションで心がけたことはありますか？

心がけていた事というか、監督に注意されたことはあって。ロッカールームでのキスシーンが激しすぎたので「相手をケガさせないこと！」って（爆笑）。


―　あははは！（爆笑）

フェンディ・ファンさんも僕もプロの俳優なので、ああいったシーンも躊躇することなく「やろう！」と。なので撮影前のコミュニケーションなどもそこまで意識していませんでした。監督は、撮影の前にセクシーというか...感情を引き出すような色っぽい音楽を聞かせてくれましたが、彼はすぐに「うん、わかった！」って。僕も「...なんとなくわかりました...」ってぐらい。

もちろん少し緊張はしましたが、撮影がスタートしたら、彼とすごく心が通じた気がしたんです。アクションの声がかかったら、とにかく感情を出す！という感じでした。

―　「ケガさせないこと」と注意されたのはどういったタイミングだったんですか？

なぜそんなことを言われたかというと、あのキスシーンの撮影中に唇が切れたんです！あとロッカーに押し付けられたりするから鎖骨のあたりにアザができたり。

...これすっごく不公平だと思いませんか？アイツの妄想なのに！って（笑）。ユーハオの妄想だから僕の演じたツーシュアンはそんなことがあったとは知らないわけですよね。だから、こんなにいろんなことがあっても、次のシーンでは僕は何にも知らないフリをしなくちゃいけない！（笑）


―　あははは！視聴者の立場からすると、とても素敵なシーンでしたよ（笑）。

ありがとうございます（笑）。


―　では今度はツーシュアンとユーハオの関係についてお伺いさせてください。
最初、ツーシュアンのユーハオへの感情は後輩に対するものだったと思います。それが恋愛に変わったのは、ザック・ルーさんはどのタイミングだったと思いますか？

僕は最初に脚本を読んだとき、ツーシュアンの感情は時間をかけて高まっていき、それで友達から恋人に変わっていくんだと思ったんです。それで撮影に入る前に、僕も同じ質問を監督にしたんです。そしたら監督が「最初からだよ」って。最初にフェンスを飛び越えるシーンがあるじゃないですか。あの姿を見て一目惚れしたんだよって。

でも2人のやり取りの中で、ユーハオの子どもっぽい行動が何回か出てきますよね。ツーシュアンは最初からすでに好きという気持ちが高まっているんだけど、ユーハオの幼い行動を見ると少し気持ちが下がり、でもまた「やっぱり好きだ...好き...好き...大好き！」って。

―　ユーハオも、ツーシュアンのアタックする姿に一目惚れしますよね。ということはお互いに一目惚れなんですね？

そうです、お互いに一目惚れなんです。これはあくまで監督の考える設定ではありますが、撮影に入りツーシュアンとユーハオとしてやりとりしていたら、この設定もいいなと感じました。監督の考えは深いなと思いますね。


―　今のお話、すごくキュンとしました。

この設定をお話すると、皆さんすごく素敵だと言ってくださいますね。「好き」「好きじゃない」というやりとりは実はそんな無く、もう最初からシンプルにお互いを「好き」なんです。


―　ステキなお話を聞けて嬉しいです。では今度は撮影現場の雰囲気についてお伺いさせてください。SNSでも仲の良い雰囲気が伝わってきましたが、撮影現場の雰囲気はいかがでしたか？

撮影現場の雰囲気はすごく良くて...もう良すぎでした。だって、若い男の子がいっぱい集まったら、それはもう遊んだりバカなことしたりするじゃないですか。それがすごく楽しいから、撮影で気持ちの調整が出来なくて、みんなでボーっとしちゃったり（笑）。ある日すごく大事なシーンの撮影なのに、みんなボーっとしちゃったときがあって。それで監督がすごく怒って、罰としてグラウンドを走らされました（笑）。




―　本当に学校のようですね！（笑）そんな楽しい撮影現場の雰囲気が感じられる楽しいシーンもありますが、本作にはツーシュアンが放課後に一人で練習する切ないシーンもありますよね。あのシーンの撮影はどういった雰囲気だったのでしょうか？

あのシーンは僕自身すごく好きなシーンで、学ぶことがとても多い撮影でした。あのシーンの撮影では、監督に「一度好きなように演じてみて」と言われ、好きなように演じさせてもらいました。

ボールをもってコートに立ち、客席を見たると誰もいない。ツーシュアンは以前、満員の観客の前でプレーしていたのに、いま客席には誰もいないんです。しかも彼はもうジャンプすらできない。そう考えると涙が出てきました。このシーンの撮影は、すごく学ばせていただいた撮影でした。


―　怒られるほど皆ではしゃいだり、自然と涙が出てくるほど切ない思いをしたり。本作が青春を描いているように、撮影現場もまるで青春のようですね。

本当に青春そのものでした。俳優たちはみんなもう大人でしたが、この撮影によって学生時代に戻ったような気持ちになりました。大人になると学生時代のような友情関係は難しくなりますが、この作品でそういった気持ちに戻れたのが嬉しかったですね。だから撮影が終わった今もみんな仲が良くて、一緒に食事に行ったりしています。

―　とても素敵な撮影現場だったんですね。
では次にザック・ルーさんご自身についてもいつくかお伺いしていきたいのですが、本作でユーハオが好きになる条件として「響くところがないと。すべてが一瞬に起きる。目が離せなくなる」という台詞がありましたが、ザック・ルーさんにとって、男女問わず、響く（=惹かれる）ポイントはどんなところですか？

すごく良い台詞ですよね。だから、もうユーハオの言う通りです（笑）。
でも本当に、惹かれてしまうのは理由じゃなく、すべてが一瞬に起きるんです。それで目が離せなくなって、ずっとその人のことを考えてしまいます。


―　そんな風にザック・ルーさんに想われる方は素敵ですね。ザック・ルーさんは、いま日本語を勉強されているそうですが、覚えた日本語で好きな言葉はありますか？

・・・すみません、これいくらですか？（爆笑）


―　あははは！それですか！？

はい（爆笑）。この言葉、以前沖縄旅行をしたときによく使った言葉なんです。とっても使いやすい言葉なので好きです（笑）。あとは「タピオカミルクティーが好きです」も。この2つかな。僕タピオカミルクティーが好きなんです。


―　日本でも台湾のゴンチャが人気だったり、タピオカミルクティーがお好きな方が多いんですよ。
あとこの作品をきっかけに、台湾に興味を持った方も多いと思いますが、台湾に行ったときにぜひ行ってほしいザック・ルーさんのオススメスポットはありますか？

うーーん・・・・・オフィシャルな答えは、九份（笑）。

でも本音は、夜市でタピオカミルクティー、臭豆腐、鶏排（チーパイ）、火鍋を買って、家に帰る。家でそれを食べながらゆっくり映画を観て過ごす。これが僕が思う台湾流の夜の楽しみ方です。




―　では最後に、日本のファンにメッセージをお願い致します。

ザック・ルーを好きになってくれてありがとうございます。この作品で感じられたのは「繋がり」です。僕はこの作品を通じて、日本と繋がれたと感じました。この繋がりは、とても大切でとても感謝しています。皆さん、ありがとうございます。





＜おわり＞


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【作品情報】

「HIStory２ 越界～君にアタック！」

不良から熱血スポーツ少年に変身！汗、涙、そして恋の葛藤...。
先輩と熱血男子がバレーボールを通して惹かれあっていく青春ラブロマンス！

いつでもどこでも楽しめる、デジタルセル配信中！

◎ビデオマーケット https://www.videomarket.jp/title/415002
◎RakutenTV https://tv.rakuten.co.jp/content/281523/



【前作も要チェック！】

「HIStoryシリーズ」

恋人を亡くした男×死んだ彼女が乗り移った男　の『マイ・ヒーロー』
人気アイドルの義弟×真面目でシャイな義兄　の『離れて、離さないで』
オレ様な先輩×未来で先輩にフラれた後輩　の『ボクの悪魔』

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