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韓国に関するイベントのレポートをお届けします。

【イベントレポ】KCON2018:古家正亨のK-CULTURE TALK SHOW<TV>




2018年4月13日(金)~15日(日)の3日間、幕張メッセ国際展示ホールにて開催された、世界最大級のK-Cultureフェスティバル「KCON 2018 JAPAN」。KCONでは、KPOP以外にもエンタメや食、美容と韓国のカルチャーを存分に楽しめるブースやイベントが開催されるコンベンションエリアがあります。そのコンベンションエリアで実施された多くのイベントの中から、韓流ファンにはお馴染み・古家正亨さんが聞き手を務めた「古家正亨のK-CULTURE TALK SHOW」のレポートをお届けします!


【古家正亨のK-CULTURE TALK SHOW】
<映画> ツイン・松本さん×ファインフィルムズ・加藤さん
<ラジオ>「アンニョンコリア!」山口由里さん×「K Vibes Up Show」YURIさん
<TV> CJ E&M・チェ・スンジュンPD×名古屋テレビネクスト・小崎千恵さん

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MC 古家正亨さん(以下、古家):
本日は韓国と日本、それぞれのテレビ媒体のプロデューサー、社長をお迎えして、お話しを聞いていこうと思います。お一人ずつご紹介いたしますので、大きな拍手でお迎えください。

昨年もご登壇いただき、そのイケメンぶりにみんなが驚愕!ボーイズグループのメンバーとまで言われた、CJ E&M KCON2018 JAPAN M COUNTDOWN統括プロデューサー、チェ・スンジュンさん!
そしてもう一方、名古屋テレビネクスト代表取締役社長、小崎千恵さんです!
よろしくお願いいたします!



とういうことで、お二方をゲストにお招きいたしまして、それぞれの国の目から見た、カルチャー、エンタテインメントの違いなど、お話を聞いていきたいと思います。まずはお二方の現在のお仕事ぶりがわかるVTRと共に、どういった方々なのかを、皆さんと一緒に見ていきたいと思います。

それではまず、チェ・スンジュンさんにご挨拶いただきます。


チェ・スンジュンさん(以下、チェPD):
よろしくお願いいたします。


古家:
去年はPDがあまりにもイケメンで、みんなびっくりしていました。女性ファンが急増したのをご存じですか?


チェPD:
知りませんでした(ニコッ)。


古家:
これは知ってる笑顔ですね(笑)。
では、早速チェPDがどんな方なのか映像をご覧いただきましょう。

<映像上映>


古家:
今ご覧いただいた映像はすべてチェPDの番組です。
2001年にCJ E&M(Mnet)に入社されて、「SHOW ME THE MONEY」(※韓国ヒップホップバトルの番組)のチーフプロデューサー、そしてWINNERのデビューのきっかけになった「WIN - WHO IS NEXT」(※新人アイドルグループを抜擢するサバイバル番組)の総合演出、TWICEのデビュー前のサバイバル番組「SIXTEEN」の演出、M COUNTDOWNとKCONのチーフプロデューサー、MAMAの総合演出を担当されています。
ということで、すごいPDに来ていただいております。
今年はKCON2018 JAPAN M COUNTDOWNの統括プロデューサーを務めていらっしゃいます。今年も本当に素敵なイベントをありがとうございます。


チェPD:
大勢の方にお越しいただけて、本当にありがたいです。


古家:
それでは続きまして、小崎さんのご紹介です。よろしくお願いいたします。

<映像上映>


名古屋テレビネクスト 小崎千恵さん(以下、小崎):
名古屋テレビネクストでは二つのチャンネルを持っています。

まずひとつ目はエンタメーテレというチャンネルです。
やんちゃな大人の刺激的エンターテインメントチャンネルというキャッチフレーズでして、大人だから出来るトークとバラエティ、ホラーがあったり、音楽や映画、麻雀・パチンコなど、地上波ではなかなか見られない、総合エンタテインメントのチャンネルになっております。今年は2.5次元の俳優さんを起用して、オリジナルのホラードラマを制作したりもしています。
そのチャンネルの中の主力コンテンツのひとつに韓流があります。韓流の情報番組やマクチャンドラマを編成して、チャンネルの柱にさせていただいています。

そして、もうひとつダンスチャンネルという、日本で初めてのダンス専門チャンネルを持っています。


古家:
小崎さんは元々、テレビ朝日系列の名古屋テレビメーテレで、記者と、情報番組のディレクターを担当されていたんですね。


小崎:
はい。現場の仕事を長くやっていました。


古家:
選挙特番やドキュメンタリーのプロデューサー、ニュースデスクを担当されていて、番組編成から営業系のイベント、経営戦略まですべてに携わってきたとのことで、2017年7月から名古屋テレビネクストの代表取締役社長になられたと。
記者から社長になるケースってあるんですか?


小崎:
あります、あります。

ダンスチャンネルの話に戻りますが、ダンスチャンネルではストリートからヒップホップ、キッズダンス、それからフラダンス、社交ダンスなど、いろんなジャンルのダンスを扱っています。2.5次元の俳優さんや、最近日本で人気のBOYS AND MENっていうアイドルグループの兄弟ユニットである祭nine.っていうグループのメンバーが、いろんなジャンルのダンスに挑戦するようなバラエティなど、本当にオールジャンルのダンスを扱っています。

その柱になっているのがK-POPなんです。ダンスに注目したK-POPの番組であったり、カバーダンスの番組なども編成させていただいています。



古家:
こういうチャンネルって、日本では珍しいですよね?
日本では学校でダンスが必須になったということもあって、ダンスを始めなきゃいけない、というか、追い込まれる子供たちがいる中で、そこで開花する人も増えているんでしょうね。


小崎:
日本のキッズダンスのレベルは本当に高いんです。キッズとは思えないようなダンスを番組で見ていただくことが出来ます。


古家:
お二人は今日初対面かと思いますが、チェPDは日本でダンスチャンネルがあるってご存知でしたか?


チェPD:
あるんじゃないかな、とは思っていました。


古家:
本当ですか。でも、実はこれが初めてなんですよ。


チェPD:
非常に楽しそうだと思います。韓国に帰ったら参考にしたいです。


古家:
Mnetでダンス専門チャンネルが出来ちゃうかもしれませんね(笑)。
日本では今、学校でダンスが必須なんですが、韓国ではどうですか?


チェPD:
必須ではありません。でもCJの新入社員の子達もそうなんですが、若い子たちはダンスがとても上手です。


古家:
それはどこで勉強しているんですか?


チェPD:
学校のクラブ活動ですかね。


古家:
CJ E&Mはダンスが出来ないと入社できないわけではないですよね?(笑)


チェPD:
そういうわけではないです(笑)。でも、忘年会の部署別ダンス大会では、みんなアイドル並みに踊っていますよ。


古家:
PDはどういうダンスを踊るんですか?


チェPD:
僕は全然踊れないんです...(笑)。


古家:
そうなんですね(笑)。

小崎さんは、チャンネルを代表する代表取締役社長であるのと同時に、韓流コンテンツの大ファンでもいらっしゃるんですよね。
どんなところに韓流の魅力を感じていますか?


小崎:
そうですね、感情表現が豊かである、ってことがひとつあると思います。
日本って割と感情を抑え気味というか。私もそうなんですけど、感情をなかなか上手く伝えられないところがあると思うんです。でも、韓国のドラマやバラエティを見ていると、感情をエネルギーを持って外に出している。そういうところが魅力ですし、憧れてしまうというか...。

あとK-POPは、ダンスも歌もクオリティがすごく高いですよね。そういうところも魅力だと思います。


古家:
自身の国のコンテンツに誇りを持っていて、K-POPアイドルがこれだけ世界的に活躍している中で、韓国が今後どういった発展を目指しているのか、とても気になっています。
今回「PRODUCE 48」という番組を作ろうとされていますが、チェPDは日本のコンテンツをどんな風にご覧になっていますか?


チェPD:
僕自身は幼い頃から、日本のコンテンツに非常に親しみをもって見ていました。音楽番組のプロデューサーになった後も、「ミュージックステーション」などを見ていて、本当に羨ましいな、と思っていました。

K-POPの未来について、僕自身が予測することは出来ないんですが、僕が思うに、たぶんアジアの若い世代の中では、国境というものが意味のないものになっていくと思います。それぐらい多くの国々の人が混ざり合って、活発に交流していくようになっていくのではないかと、思っています。



古家:
"K-POPグループ"とは呼ばれていますけど、メンバー構成を見ていると、世界各国の人々がなんの違和感もなく混ざり合っていますよね。まさにTWICEにも3人の日本人の女の子がいますし。自由に活動している、というイメージがあります。

小崎さんは、今勢いのあるK-POPをご覧になっていて、何がこんなに日本のファンを惹きつけるんだと思いますか?


小崎:
先程もお話ししましたが、ダンスであったり歌であったり、本当にクオリティが高いです。
あと、韓国以外の国に出るときにはその国の語学を、日本に来たときにはみなさん上手に日本語を話すんですよね。そういうところも努力の跡というか、胸を打つんです。バックグラウンドも含めて、何か心惹かれるものがあります。


古家:
日本人はなかなか勉強しませんからね...。チェPDは世界的なコンテンツをたくさん番組として売り出しています。ご自身が制作されている番組っていうのは、韓国国内はもちろん、最初から世界を見据えて作られているんですか?


チェPD:
そういう部分もあります。例えばKCONのコンテンツはグローバルを対象にしています。

でも、「SHOW ME THE MONEY」だったりは、特にグローバルということを念頭に入れて作ったわけではありません。若い人たちの中でヒップホップは人気があるんですけど、やはりヒップホップというと、インディーズというイメージがあったので、それを大衆的にしたいという思いがありました。特に韓国の中で、大衆的な音楽に引き上げたい、そういう思いから番組を作りました。それが今ではグローバルに愛されているようです。

最近は特にグローバルということを意識しないで制作したとしても、そのコンテンツがおもしろければ、自然と消費者のみなさんに受け入れられるようです。
僕自身、グローバルについての考え方というのが、10年の歳月が流れる間に変わってきたんです。昔は海外に進出しようと思ったときには、その国の方たちが何を好きなのか、ということについて非常に悩んでいました。

でも、今は考えが変わりました。
僕は食べることが好きなので、いろんな国をまわりながら、いろんなものを食べるんですけど、例えば、タイ料理の場合、タイ料理を韓国化して作ったものはあまりおいしくないんですよね。現地の人の口に合わせて作ったものの方がおいしいんです。僕の場合は韓国人なので、韓国という立場からベストを尽くして作った方が、結局は韓国の文化を愛してくださる方には楽しんで見ていただけるんじゃないかな、と思うんです。


古家:
非常に説得力がありますね。

小崎さん、日本が一番遅れているポイントというのが国際化だと思います。国際化の意味もいろいろとあると思うんですけど、エンタテインメントの国際化という意味では、エンタテインメントが独り歩きしているだけで、世界のみなさんがそれを必死になって探してくれている、その結果日本のエンタテインメントが広がっているだけで、あまり戦略は感じられないんですよね。


小崎:
韓国は国として、文化を外に出すということを積極的に行っていると思います。それに対して日本は遅れていた、ということもあって、ここ数年やっと、自分たちの文化を海外の人に知ってもらおうということで、国の方も力を入れ始めています。補助金を付けたりだとか、どういう風にすれば海外の人に見てもらえるか、ということを働きかけるための動きが出てきています。
今は追いつくためにやっている、という状態です。どういうものが海外で見てもらえるのか、ということから始まっている状態で、先程チェPDがおっしゃったような、自分たちが楽しめているものを外に出すことで、海外のみなさんに韓国を知ってもらえる、というレベルよりは遅れているのかもしれません。


古家:
数年前までバラエティ番組って、日本人自身も日本のバラエティの方が韓国よりおもしろいと思っていたのに、いつのまにか韓国のバラエティの方がおもしろいと感じるようになってしまったんです。小崎さん、これって何が変わってしまったんだと思いますか?
何が韓国のバラエティのおもしろさに繋がっていったんでしょう?


小崎:
私は日本のことしかわからないんですが、以前韓国にお邪魔して、番組の収録を見学したことがあるんです。お昼から夜までスタジオでバラエティ番組を撮り続けていて、それを観客のみなさんもずっと観覧し続けている、という状況が続いていました。でも、それがオンエアでは60分~90分の1本にしかならなかったんですよね。

たぶん日本で同じ時間をかけていたら、3本ぐらい撮れていると思います。日本はどちらかと言うと、効率化も同時にすごく考えて作っています。今なかなかテレビを見てくださる方が少なくなっていることもあって、余計に効率化を重視していたりしています。
それに比べて韓国は効率よりも熱量みたいなもので、番組を作れている、ということが大きいのでは、と思います。


古家:
チェPDはいかがですか?


チェPD:
僕自身は日本のバラエティ番組はおもしろいと思っています。今韓国の番組制作についてのお話がありましたが、韓国で最近楽しい、おもしろいと思われているバラエティは、人々の好奇心をくすぐるような、番組だと思います。撮られている人がカメラや、撮られているということを意識しないようなもので、自分の本心を見せてくれるような、そういった番組が楽しいと思われています。

「SHOW ME THE MONEY」なんかもそうなんですけど、出演している方々の本心を引き出すためには、撮影している、ということを忘れてしまうぐらい、長い時間撮らないと、そういった雰囲気は作り出すことが出来ないんですよね。作るのは大変なんですけど、そういう風に作っています。それが日本との違いかもしれません。


古家:
それだけの予算があるってことですか?


チェPD:
率直に申し上げますと、予算に関しては数年前より増えていまして。ちょっと心配です。


古家:
お二方の放送局に共通していることは、地上波ではないということですね。地上波では出来ないこと、表現出来ないことっていうのは両局に共通して絶対にあると思うんです。
その点でMnetの強みもあると思うんですが、チェPDが番組を制作するにあたり、一番気を配っていることって何ですか?


チェPD:
おっしゃっていたように、地上波と地上波でない番組の違いはあると思います。僕たちの場合は音楽の専門チャンネルなので、僕たちの番組を見ている方は基本的に音楽が好きな方です。音楽を扱っていないコンテンツはありませんが、他の番組にないものは何か、ということを、番組を作るうえで一番重要としています。


古家:
そういうことをいつも念頭に入れていらっしゃるんですね。

小崎さん、韓国はケーブルテレビの普及率が8割を超えていて、地上波と全く境目がなく、ケーブルテレビを受け入れている国ですが、日本はまだラインを引いているじゃないですか。その中で独自性を出して番組を作っていく際に、一番何に気を配っていますか?


小崎:
地上波よりターゲットを絞って、このジャンルだから見に来てくれる、という視聴者と向き合っています。特徴を出さないと、そのチャンネルには来てくれないので、うちの場合は、他のチャンネルでは見られない、ちょっとニッチなところを狙って番組を作っています。
作っている方もニッチなジャンルが好きです。そこを狙っている、というかんじです。


古家:
あとやっぱり、今日もKCONにすごい人数の方が来ているじゃないですか。しかも老若男女。それなのに地上波では全く放送していませんよね。何故ここまで韓流が避けられているのか、特に韓流ファンの人たちは、何故だろうと常に感じていると思うんです。
こういう現状はしばらく日本では変わらないんですかね?


小崎:
少し前と比べると、露出がだんだん増えてきたな、とは思います。ここ1、2年ですね。例えばTWICEが紅白歌合戦に出場したり、地上波のミュージックステーションにSHINeeや東方神起が出たり。またそういう風に出てきているので、いろんな問題でなかなか地上波に出られなかった時期があったと思うんですけど、少しずつ少しずつ壁が崩されていっているのかな、と感じています。ひとりの韓流ファンとして、そこには期待しています。



古家:
もういいんじゃないか、と思いますよね。
一方で、実は韓国では未だに地上波で日本のカルチャーは解禁になっていないんですよね。ケーブルテレビや衛星放送でだけ日本のカルチャーが見られる、という状況です。
チェPD、韓国における日本の食べ物やファッション以外のカルチャー、エンタテインメントの放送における価値ってどうなんでしょう、かなりマニアックな存在なんですかね?


チェPD:
法的な規制はないと思います。私自身も詳しくはわかりませんが、今現在も日本の文化のマニアのような人はいます。日本の映画やドラマ、音楽、そういったものへのマニアックなファンの方たちはいらっしゃいます。

昔と比べて今少し変わった部分というのは、昔「日本の音楽が好きです」という韓国の方々は、日本においても大衆的に人気のある音楽が好きだったんです。でも、最近では日本国内でもインディーズと言われるジャンルを好きです、という方々が増えています。全体的に見ると減っているのかもしれませんけど、深く日本の音楽が好きだという人が出てきていることが変化したと思います。依然として日本の文化が好きだ、という方はたくさんいらっしゃいます。


古家:
それが観光客の増加にも繋がっていますよね。
今日はK-CONの中日なんですが、小崎さんは実際に参加されてみていかがですか?


小崎:
これだけの人数、そして本当に幅広い世代の方がいらしていて、羨ましいし、素敵だな、と思いました。ひとつひとつのブースはこれからじっくり見ようと思います。夜のライブも楽しみです。


古家:
チェPD、今年のKCONの見どころはどんなところですか?


チェPD:
本当に大勢の方がKCONに来てくれるようになりました。昨年から日程が3日間になったので、より多くのアーティストを紹介することが出来ました。また、新人のアーティストはなかなかステージに立つ機会がないんですが、僕たちがお勧めする新人アーティストの立てるステージも設けました。
あと、KCONにはコラボレーションというものもあるので、楽しみにしていただければと思います。


古家:
それでは折角ですから、ここでお二人にご質問がある方がいらっしゃいましたら、受け付けていこうと思います。


客席からの質問:
チェPDに質問させていただきたいんですが、私はライターで韓国のいろんなアーティストを取材させていただいているんですが、すごい数のアーティストが毎月のようにデビューしている中で、すごく魅力も才能も実力もあるのに、なかなかスポットライトが当たらないアーティストたちがいることを、最近もどかしく感じています。こういった状況に対して、チェPDはどういう課題や改善点を考えていますか?


チェPD:
本当に若い世代のアーティストたちが熾烈な競争にさらされています。その姿を見ていると、先輩として心配な部分はあります。

でも、そういった熾烈な競争で夢を成し遂げることが出来なかった人たちにも、別の新しい機会が訪れる、そういう自分に対する確固たる自信を持っていて欲しいな、と思います。僕自身が「SIXTEEN」という番組を手掛けていたときに、番組の中では脱落していったけれど、才能のある人たちがたくさんいました。

脱落してがっかりしている姿を見て、僕自身も心が痛みましたが、そこで脱落しても、諦めずに一生懸命頑張った子の中で、fromis_9というグループでデビューした子がいます。今日のライブで、その子も舞台に立つことになります。そのように諦めずにずっと挑戦し続ければ、新たな機会が開けることもある、ということをわかって欲しいです。

もちろん加熱している雰囲気に対しては心配しています。ですが、健全な方法で歌手が育っていく、そういった道を作るための過程だと思います。


古家:
もう1人ぐらい質問を受け付けたいと思います。


客席からの質問:
KPOPが大好きで、毎日KPOPに元気づけられる日々を送っています。
東方神起に代表される、実力派のKPOPアーティストたちは、今後どうなっていくと思いますか?


古家:
実力派のアーティストたちが、今後アイドル主流の音楽マーケットの中でどうなっていくのかという心配を、日本人がしています(笑)。


チェPD:
最近のアーティストの方たちは、みんなダンスと歌の実力を兼ね備えています。それ以外に、作曲の実力を兼ね備えている方もいます。
例えばBIGBANG やSEVENTEENがそうなんですけど、彼ら自身で音楽を作る、そういう能力を持っているので、そういう方たちはソロ活動でも十分にやっていけるのではないか、と思います。そういう方たちが今後も一生懸命頑張って、より素晴らしい活動をして発展していくことを、僕自身は期待しています。

以前、アイドルグループの方たちは、有能なプロデューサーのサポートを受けて成功する道を歩んできたんですが、今現在はアイドル自身が曲を作るなどといった実力を持っているので、自分たち自身で道を切り開いていくことが出来ると思います。それと同時に、今後は徐々にアイドルにも音楽を作る才能が求められていくと思います。ソロとしても、アイドルとしてもそうなんですが、「音楽人」として大きな役割を果たしていくと思います。

例えば、日本にファンがたくさんいるソロ歌手としては、シン・スンフンさんやソン・シギョンさんがいらっしゃいます。彼らは確固としたファンを確保しているので、韓国でコンサートを開くと成功していますし、CDを出してもきちんと売れています。ソン・シギョンさんの場合は、本当に話すのがお上手なので、番組におけるMCなどもやっています。韓国の音楽市場というと、アイドルしかいないと思われているかもしれませんが、それ以外の素敵な才能を持っている歌手もたくさんいるんです。

今後はKCONにおいても、様々な才能を持っているアーティストの方を紹介していきたいな、と思っています。


古家:
KCONがその役割を果たしてくれる、とのことですね。
ということで、残念ながらお時間が迫ってきましたので、最後に一言ずつ会場にいらっしゃるみなさんにメッセージをいただけますか?




チェPD:
KCONに来ていただきありがとうございます。日本にいらっしゃる韓国音楽好きのみなさんのおかげで、韓国のアーティストもたくさんのパワーをもらったと思います。アーティストたちが素晴らしい音楽を作る、果敢に挑戦していく、そういった力をみなさんが与えてくださったはずです。
今後も僕たちは韓国の素晴らしいアーティストを紹介できるように頑張っていきたいと思います。本日のライブも楽しんでください。どうもありがとうございました!


小崎:
先程のお客様と同じように、私もKPOPや韓流に救われてきました。今日これからこの会場も楽しみたいですし、自分の仕事で韓国と日本の交流に少しでもお役に立てるように頑張っていきたいと思います。
みなさんも是非、楽しんでください。ありがとうございました!

古家:
お二人ともありがとうございました!

<おわり>

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