【インタビュー】「チャン・オクチョン」ユ・アイン　「"愛している、愛していた"と言いたかったんです。」＃３

2016.10.2718:00

★★今までの「インタビュー（韓国）」はこちら★★

Dlifeにて本日10月27日より「チャン・オクチョン」が放送スタート！それに合わせ、Cinemartでは、「チャン・オクチョン」のキャストインタビューを公開します。
本作でイ・スン（粛宗）を演じたユ・アイン。年上のイニョン王妃や張禧嬪に翻弄されたイメージのある粛宗を、彼は西人派の陰謀と反発に敢然と立ち向かい、オクチョンを守るためにすべてをかける強い意志を持った王として演じ、高い評価を得た。そんな若手実力派ユ・アインの「チャン・オクチョン」への想いをお伺いします。（全３回）

★ネタバレ注意★このインタビューには、物語の展開に触れている箇所がございます。まだご覧になっていない方はご注意ください。

※このインタビューは、2013年に韓国で実施されました。

第1回はこちら　
第2回はこちら　　
第3回はこちら

★「チャン・オクチョン」公式サイト　

●アクションシーンの撮影は大変そうでしたね、いかがでしたか？

大丈夫じゃないです。アクションが下手くそな俳優は、スタントなしでアクションをやるものですよ。本当にぶつかって、本当に転んで。そうすればいいシーンになるから（笑）。

●政治なシーンで記憶に残るシーンはどこですか？

政治に関するシーンはどれも非常に気に入ってます。自分が視聴者だとしても満足できたと思えるほどです。臣下たちの不正や腐敗、自分よりかなり年上の臣下たちですよね。そういうシーンもやりがいがあったし、ミン・ユジュンと対峙するシーン、執務室で大臣たちとやり合うシーンとか、チスと一緒に禁止令を計画するシーンも。
どれも面白くて痛快だったんですが、セリフがあまりにも多すぎて...。思い通りにならなかったのはどうしたらいいかわからないほどセリフが多かったですね。

●イ・スンのオクチョンに対するセリフや行動のなかで、称賛できるものと、そうでないものを選ぶとしたら？

カッコいいと思ったのは就善堂を贈ったことですね。歴史的事実ですが、前例を破ってまであそこまでするというのは本当にオクチョンを愛していたんだな、大事にしていたんだなと感じさせました。
反面、毒薬自作自演事件のあと、スンがオクチョンを冷たく一瞥して通り過ぎるシーンがあるんですが、想いは続いているはずなのに、あそこまでできるかなとかなりショックでしたね。

●オクチョンが賜薬を受けるシーンの終わりに「愛している、愛していた」というセリフをユ・アインさんが直接追加したと聞いていますが、それに関するエピソードがあれば。

当時は「愛している」ということばは使わなかったらしいので迷いましたが、ラブロマンスとして見ている視聴者の皆さんに、オクチョンの最後にもっともふさわしいはなむけ、ラストシーンは何だろうかと考えたんです。誠実で、一番聞きたいセリフ、時代劇ですけれども、オクチョンが死んでしまったわけですから、「愛している、愛していた」と言いたかったんです。放送直前まで不安だったんですが、やっぱりどうしても必要だと思ったんです。

●『チャン・オクチョン』から得たものは何だと思いますか？

僕はリアリティを非常に好む俳優ですが、それでも時代劇が面白いと思える理由は、時代劇は演劇のように一つの舞台である設定のもとに演じる、まさに「演技」そのもののジャンルだと思うからです。

繰り返し時代劇をやるというのは俳優にとって少し危険にも感じますが、「三国志」の諸葛亮とか、粛宗の政治的な部分を取り出してひとつの完成した人物にして演じるとか、本格的な政治時代劇で策士なんかもやってみたいですね。王もまたやってみたいですし、今後はひげもちゃんとつけて（笑）。伝統的な本格時代劇もやってみたいと思うようになりました。おもしろかったです。