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【最新ドラマin台湾】Netflixドラマ「模倣犯」、ルビー・リンらのメイキング映像公開

ニュース提供元:Netflix

「模倣犯」場面写真2
Netflix

宮部みゆき原作のドラマ「模倣犯」の新たなメイキング映像が、2月23日に公開された。今回のメイキングはルビー・リン(林心如)、ヤオ・チュエンヤオ(姚淳耀)、カミー・チアン(江宜蓉)の撮影シーンで、1990年代のマスコミの台頭と多数のテレビ局の出現が、世論に及ぼす影響力を描く。TNBテレビ局のキャスターや記者を演じる3人は、実際に報道局での実習やフィールドワークも行ったという。一方、制作チームはテレビ局のスタジオを実際に作り上げ、90年代の局内の様子を再現した。

「模倣犯」場面写真2
Netflix

監督のチャン・ロンジー(張栄吉)は、「ニュースメディアは大衆にとって公平で客観的な情報伝達のチャネルですが、諸刃の剣にもなり得ます。『模倣犯』では、犯人が悪を広めるための媒介としてメディアを利用したことで、ウイルスのように人々の心に感染し、やがて社会全体に伝播していきます」と説明した。仕草一つにも女王のごとき気迫を醸し出すメインキャスター姚雅慈を演じるルビー・リンも「テレビが視聴率を追求すれば、報道される真実はもはや本当の真実ではないかもしれません。視聴者の注目と視聴率を得るために、メディアがどのような『真実』を見せたいかです」と、メディアが内包する問題点を指摘した。

「模倣犯」のルビー・リン
Netflix

また自身の役については、「姚雅慈の軸には正義感があると思いますが、90年代の血気盛んなメディアそのままのように、目的のためには手段を選ばず強引なやり方を通し、テレビ局で権勢を誇る役柄です」と語った。一方、ヤオ・チュエンヤオが演じる姚雅慈のライバル陳和平は、深夜番組の司会者からメインキャスター、さらには最前線のリポーターまでこなし、独占スクープを狙う野心的な人物。ヤオ・チュエンヤオは「雅慈とのライバル関係のせいで、テレビ局全体がピリピリと張りつめた雰囲気に包まれています。お高くとまったテレビ局の女王が、いつ玉座から転落するのか楽しみにしている役です」と説明した。

「模倣犯」のヤオ・チュエンヤオ
Netflix

カミー・チアンは自身の役について「社会部の記者を演じますが、記者の身分ではできないことがたくさんあるので、警察と雑談したり、役所でお茶を飲んだりするなど、情報と引き換えに本当に人間関係を育む必要があります」と語った。「華燈初上 -夜を生きる女たち-」に続き、カミー・チアンと再共演となるルビー・リンは「前作はママさんでしたが、今回はカミーの直属の上司になります。近しい間柄ですが、彼女にはいい顔をせず辛く当たります。人を罵るのが好きな役ですね」と自嘲気味に笑う。しかしカミー・チアンは、「私が演じる小路は少しM気質なんだと思います。雅慈さんに困らせられるほど、自分を気にかけてくれていると考えるんです。それに、口は悪いけれど思いやりのある先輩こそが実は自分のためになるので、教えてもらうために叱られるのはとても嬉しいです」と微笑んだ。

「模倣犯」のカミー・チアン
Netflix

「模倣犯」は、3月31日よりNetflixで全世界配信。

翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。

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