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【最新ドラマin台湾】近日Netflix配信「模倣犯」、原作者・宮部みゆき「とにかく早く先が見たい」

ニュース提供元:Netflix


Netflix、瀚草文創、南方電影がタッグを組んだサスペンスドラマ「模倣犯」の最新ティザー映像が、3月17日に公開された。公の場で取材に応じることが極めて少ないという原作者の宮部みゆき(敬称略)と主人公を演じるウー・カンレン(呉慷仁)との貴重な対談が収められている。また配信に先駆け、二人はNetflix日本本社で第1話を鑑賞した。

ドラマ「模倣犯」は、宮部の同名小説の舞台を90年代の台湾に移し、華語市場で作品世界を再構築したもの。ウー・カンレンとの対談中、宮部はドラマ化のオファーを受けたときの心境について、「この小説を書いたのは25年前ですから、当時はインターネットも携帯電話もそれほど普及していませんでしたし、スマートフォンなんて影も形もない時代でした。現代で蘇らせていただくのは果たしてどうなるのだろうと期待が半分、心配が半分でした」と明かしつつも、作品鑑賞後には「今日第1話を見せていただいて、もう不安は全部吹き飛んでしまいました。とにかく早く先が見たいです。本当に面白いし、すごくスリリングなドラマにしていただいたと思っています」と満面の笑顔を見せた。

 宮部みゆきとウー・カンレン 
Netflix

また宮部さんは「皆さんにぜひ、この心の震えと恐ろしさ、そして人間にとって何が正しくて何が良いことなのか、何が悪いことなのかを深く問いかけてくるこのドラマを、どうぞ楽しみにしてください」、ウー・カンレンは「私たちキャストと制作スタッフが心血を注いで『模倣犯』を撮りました。ドラマ化した宮部先生の作品を、Netflixを通して世界中の視聴者に見ていただければと思います。配信まであと少しだけお待ちください」と、それぞれに視聴者へメッセージを送った。

ウー・カンレンは対談後、「宮部先生にお会いできたばかりか、お話までさせていただき光栄です。なんか現実感がないですね。こんなに可愛らしい先生が、あのような複雑な小説を書かれたとは想像もできないですが、今回の対談で得たものは多かったです」と、ミステリー作家の巨匠に会えた喜びを語った。

宮部みゆきとウー・カンレン2
Netflix

今回の来日時、ウー・カンレンは隅田公園や滑り台、豆腐店など原作の舞台となった重要な場所も訪れ、日本の風俗や地元民と触れ合った。古本屋で見つけた単行本の『模倣犯』を手に取り、「これは何刷りのものですかね」と好奇心をのぞかせたり、「この可愛らしい表紙の中には、スリリングで恐ろしい物語が隠されています」と無邪気に笑ったりする姿も映像に収められている。

物語の舞台は90年代。殺人事件を得意とする検事の郭曉其(ウー・カンレン)は、ある連続殺人事件を担当する。犯罪と挑発をエスカレートさせていく犯人に対し、郭曉其は己の正義感に基づき、やがて自らの手を汚しても事件の証拠を見つけようと決意する。「模倣犯」は、3月31日よりNetflixで全世界独占配信。

宮部みゆきとウー・カンレン3
Netflix

翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。

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