こんにちはエスピーオー宣伝スタッフのJです。
今回はシネマート心斎橋にて3/18(土)より公開中の『アシュラ』についてレビューをしていきます。

―あらすじ―
アンナム市の刑事ドギョン(チョン・ウソン)は、街の利権を牛耳る市長ソンベ(ファン・ジョンミン)のために裏の仕事を引き受けてきた。しかし市長の逮捕に燃える検事チャイン(クァク・ドウォン)がドギョンを脅し、市長の不正の証拠を掴もうと画策。事態はドギョンを慕う後輩刑事ソンモ(チュ・ジフン)をも巻き込み、生き残りを賭けた欲と憎悪が剥き出しの闘争へとなだれ込んでいく-

シネマート心斎橋「最強韓国月間」の3本目。
『お嬢さん』・『哭声/コクソン』とはまた違ったテイストの傑作でした。

「人間が嫌いだ 人の皮をかぶった獣だ」というドギョン刑事(チョン・ウソンさん)のセリフから始まる本作。思わずちゃんとした姿勢に座り直しましたよね。

上記のセリフ合わせて映し出されるのは、空から撮った、山に囲まれた街の全景。盆地?と言うんでしょうか。最初だけでなく、この街の全景が要所要所で映し出されます。これがまたすごい構図で。説明難しいので観ていただきたいのですが、街が谷底みたいに見えるんです。

時間の経過やその時の天気など状況を伝える役割もあると思いますが、物語が進むにつれて、街が「地獄」の谷底の様に見えてきてしまうのです。特に、夜の街は暗闇の中で灯っている橙色の光がより一層「地獄」感を際立てています。この夜の街の全景は日本版予告編の最後にも出てきますので、観てみてください。

なぜ、ただの街の風景が「地獄」に見えて来るのか?それはドギョンの境遇がどんどん悪化していくからです。それを促進していくのは、再開発地区の利権を狙う「地獄」の市長・ソンベ(ファン・ジョンミンさん) 。妻の治療費が必要なドギョンを手駒にして、裏の仕事をさせています。そして、もう一人。反市長勢力である部長検事の部下であるチャイン (クァク・ドウォンさん)。彼は脅迫という手段を使い、ドギョンを利用し、市長を追い詰めようとしています。いわゆる板挟み状態ですね。

妻の治療費のために沢山のお金が必要だから市長の下から去れないし、かといって刑事を辞めようと思っても検察が辞めさせてくれないという、どちらの側にも付くことが出来ない状況がより彼を苦しめていきます。

そんな彼と対照的に描かれるのが、刑事の後輩ソンモ(チュ・ジフンさん)。ドギョンを「兄貴」と慕い、刑事としても忠実で純朴な彼でしたが、ドギョンの紹介で刑事を辞めて市長の下で働く事になります。しかし、次第に市長の影響を強く受けていき、「兄貴」と可愛らしくドギョンに懐いていた彼から、金や地位、そして市長に認められることに妄執するように変わってしまいます。服装や髪形が彼の内面の変化とともに変わっていくのは、ビジュアルとしても分かりやすくて良かったですね。

その一方、ドギョンは市長にも検事にも心身共にボコボコにされていき、いつの間にか映画終盤ではボロボロになっています。しかし、そんな彼があることをきっかけに泥沼を抜け出すことを決意します。その決意を表明する(と僕は思っている)シーンでは、ある方法で自身を更に傷つけます。かなり痛々しい場面でしたが、もう暴力では彼を屈させることはできないのだと、何だか人間の力強さを見たような気分になりました。

そして最後のシークエンスでは、それこそ阿鼻叫喚な修羅場が・・・。

今更ですが『ゴッドファーザー』や『仁義なき戦い』『アウトレイジ』ではアウトロー同士の闘いでしたが、本作は市長VS検事(とそれに板挟みな刑事)と公務員同士のバトルなんですね。現代の「悪」とは何だと常に考えている韓国らしいノワールムービーでした。ぜひ。

カメラワークもアクションもめちゃ凄いカーチェイスも必見!

『アシュラ』は全国公開中。3/18(土)よりシネマート心斎橋にて公開。

脚本/監督: キム・ソンス『MUSA-武士-』
出演: ファン・ジョンミン『ベテラン』、チョン・ウソン『グッド・バッド・ウィアード』、
チュ・ジフン『アンティーク~西洋骨董洋菓子店~』、クァク・ドウォン『弁護人』、
チョン・マンシク『インサイダーズ/内部者たち』ほか 
配給:CJ Entertainment Japan  
©2016 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved
R15/上映時間:133分


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Text:J(エスピーオー宣伝スタッフ、20代男性)
映画が好きで映画館には毎週通っています。
韓流はじめアジアドラマ歴は入社後から見始めたので、そろそろ3年。
一番好きなチュ・ジフンは『宮~Love in Palace』のシン君。

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