狼をさがして
1974年8月30日、東京・丸の内の三菱重工本社ビルで時限爆弾が爆発した。
事件から1ヶ月後、犯人から声明文が出される。「東アジア反日武装戦線“狼”」と名乗るその組織は、この爆破を「日帝の侵略企業・植民者に対する攻撃である」と宣言。その後、別働隊「大地の牙」と「さそり」が現れ、翌年5月までの間に旧財閥系企業や大手ゼネコンを標的とした“連続企業爆破事件”が続いた。
1975年5月19日、世間を騒がせた“東アジア反日武装戦線”一斉逮捕のニュースが大々的に報じられた。人々を何よりも驚かせたのは、彼らの素顔が、会社員としてごく普通に市民生活を送る20代半ばの若者たちだったという事実であった。
時は過ぎ、2000年代初頭、釜ヶ崎で日雇い労働者を撮影していた韓国のキム・ミレ監督が、一人の労働者から東アジア反日武装戦線の存在を知り、彼らの思想を辿るドキュメントを撮り始めた。出所したメンバーやその家族、彼らの支援者の証言を追うなかで、彼らの思想の根源が紐解かれていく。
キャスト・スタッフ
-
監督・プロデューサー:キム・ミレ
企画:藤井たけし、キム・ミレ
日本語字幕:和田圭弘、大畑龍次 配給・宣伝:太秦
[2020年/DCP/モノクロ・カラー/74分/韓国]
©Gaam Pictures
上映館
3月27日(土)よりシアター・イメージフォーラム ほか全国順次公開
- 上映時間は各劇場サイトでご確認ください。
- 上映期間が変更になる場合がございます。
ご来場の際は、劇場または作品公式サイトをご確認ください。