Cinem@rt エスピーオーが運営するアジアカルチャーメディア

最新台湾ドラマ|監督レネ・リウ、主演シエ・インシュエンの癒やし系ドラマ「忘了我記得」、配信日決定

ニュース提供元:Netflix

 
Netflix

ハート・ウォーミングなホームドラマ「忘了我記得(原題)」が、5月23日からNetflixで世界独占配信することが発表された。

脚本・監督は、歌手、俳優、作家としてマルチに活躍するレネ・リウ(劉若英)。キャストは、数多の受賞歴を誇るシエ・インシュエン(謝盈萱)と名俳優チン・ハン(秦漢)をはじめ、「華燈初上 -夜を生きる女たち-」ぶりの台湾ドラマとなるウォレス・フォ(霍建華)が友情出演するほか、トレイシー・チョウ(周采詩)、エスター・リウ(劉品言)ら意外な顔ぶれが結集する。成長、忘却、絆をテーマに、家族・友情・結婚が織りなす人生の岐路を繊細に描き、後悔や無常と向き合う勇気を与えてくれる心温まるストーリー。初めてドラマの脚本と監督に挑んだレネ・リウは、「私が手がける初めての連続ドラマです。生活感があり生命感溢れる作品なので、今の社会的状況にもぴったりだと思います。皆さんが泣いたり笑ったりする中にも、感動を見出していただけたら嬉しいです」と語った。


Netflix

主人公の程樂樂を演じるシエ・インシュエンは、「最初にスタッフから打診を受けたときは、カメラの前でレネさんに自分の演技を見せるなんて想像すらできなくて、大きなプレッシャーを感じました。ですが、キャストやスタッフの皆さんを知り、心から一緒に仕事をしたいと思ったんです」と、出演の経緯について明かした。また「この作品を通して、ミルクティーさん(レネ・リウの愛称)をより知ることができました。彼女は役者にとても気を配ってくれる監督です。現場でカメラセッティングを待つ間、演技上の問題点をいろいろ話したのですが、いつも解決策を示してくれました。私がどこに迷い行き詰まっているのかをよく理解していて、愛をもって導くことに時間をかけてくださいました」と、その人柄を絶賛した。


Netflix

一方、シエ・インシュエンの父親役を演じるチン・ハンも「素晴らしい俳優でもあるリウ監督とは、『南京1937』(1995年)で共演したことがあります。親しいとはいえないまでも十分に古い付き合いですし、シルヴィア・チャン(張艾嘉)という共通の友人もいます。ですから父親役のオファーをいただいたとき、台本も読まずに快諾しました。真摯な監督と共に仕事ができるのは素晴らしいことです」と、出演の経緯を説明。また「監督はとても大変な仕事です。ある日、彼女は70~80人もいるスタッフ全員に幾つもの大鍋であんかけ麺を作ってくれました。それがまた本当に美味しかった。撮影しながらみんなの面倒も見るなんて、どこからそんなエネルギーが湧いてくるのか見当もつきません」と、現場の裏話を披露。するとレネ・リウは「私はキッチンにも、ホールにも立てる女性なんです」と茶目っ気たっぷりに笑った。

久しぶりの台湾ドラマ出演となるチン・ハンは、コロナ禍の影響を受け撮影中止を余儀なくされた作品もあった。「若いころ、占いで撮影の仕事は72歳が最後と言われたことがあります。世界レベルのコロナ禍が発生した当時、私はちょうど72歳。占い通りだと思いました。それが今回監督から出演依頼があり、よもや占い師の予言を破ることになろうとは思いもしませんでした。一生懸命で溌剌とした多くの若者たちと仕事ができ、とても楽しかったです」と、意外なエピソードも明かした。


Netflix

20日に公開されたポスタービジュアルでは、父と娘を演じる二人が肩を並べて笑い合いながら道を歩いている。チン・ハンは、初共演のシエ・インシュエンについて「初めて顔を会わせたときから撮影が終わるまで、印象はまったく変わりません。鷹揚でさばさばしていて裏表のない方です。私にも気遣ってくれるので、自然に仲良くなれました。共演できて光栄です」と手放しの好評価。シエ・インシュエンも「チン・ハンさんはプロ意識が高く、芝居を導き役に入りやすくしてくださる先輩です。撮影では、せりふを言うだけで泣けてしまい、本来泣く必要のないシーンで涙がこぼれてしまうこともありました。そこにいるだけで父親だと信じさせる力を持っている方です」と、リスペクトを示した。

一方、程樂樂の役作りの上で、3種の仕事についてリサーチ必須だったことが最大の難関だったと説明。長期介護についても理解せねばならず、多くのことが新たな学びだったという。それらを乗り越え撮影を終えた彼女は、「結婚式の招待状よりも訃報のほうが多い年代に差し掛かり、中年の苦悩や滑稽さを現在進行形で味わっている方々のために、過不足なく優しく語りかける作品です」と作品の魅力をアピールした。

奇幻娛樂國際が製作するオリジナル華語ドラマ「忘了我記得」は、5月23日からNetflixで全世界独占配信予定。


「忘了我記得」あらすじ

主人公は、コンビニで働きながら平凡な日々を送る程樂樂(シエ・インシュエン)。彼女なりにささやかな夢も抱いていたが、予想もしなかった人生の試練が次々とやってくる。夫の張凱(ウォレス・フォ)との結婚生活は行き詰まり、父親(チン・ハン)ともいろいろな問題に直面する程樂樂。一方で、親友の一人はビジネスで成功を収めたキャリアウーマン(エスター・リウ)、もう一人は夫婦仲も良好で、子どもが生まれ母親(トレイシー・チョウ)となっている。そうしたすべてが、程樂樂に自分の人生はめちゃくちゃだと感じさせてしまう。そんなとき、偶然が重なり程樂樂はトークショーのステージに立つことになる。タレントとしてのキャリアをスタートさせることになった一連のハプニングは、自分や親、愛する人、友人との関係を立て直す勇気を彼女に与える。


翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。

台湾エンタメニュース 記事一覧

台湾でのドラマ・映画などのエンタメ最新情報をお伝えしています。

記事の更新情報を
Twitter、Facebookでお届け!