引用元：wechat 德塔文科技　公式アカウント：「德塔文影视观察」
記事タイトル：「《棋士》开播上榜，《念无双》《我的后半生》定档|剧日报」

中国で市場分析を展開する德塔文科技による影視観察（datawinfilmtv）データより、ドラマデイリー景気指数TOP10にランクインしたドラマを、ピックアップしてご紹介！（以下、ドラマタイトルは全て原題の表記です）

注目作品：シン・ジャオリン×ルー・ヤンヤン「我的差評女友」配信開始、新たな試みは感じられるが…

今回取り上げられた注目作品は、3月15日に騰訊視頻（Tencent Video）で配信が開始となった現代ドラマの「我的差評女友」。

シン・ジャオリン（邢昭林）とルー・ヤンヤン（盧洋洋）主演のこのドラマは、アルバイトで生活し、低評価レビューの投稿で不満を発散しているヒロインと、彼女に低評価をつけられてしまったホテルの客室責任者でホテルグループの後継者が、仕事を通して衝突しながらも惹かれ合っていくラブストーリーを描く物語。

ストーリーに「低評価文化」を革新的に取り入れ、若者の「権利意識の覚醒」という現在の社会現象にも近いテーマであるなど、新たな試みは感じられるものの、同時期に同じく現代ラブストーリーを描くバイ・ジンティン（白敬亭）＆ジャン・ルオナン（章若楠）主演の「難哄」や、ユー・シューシン（虞書欣）＆リン・イー（林一）の「嘘、国王在冬眠」といった作品が、IP基盤と人気俳優を起用して市場上位を占め、結果的に「我的差評女友」は苦戦を強いられるかたちに。

同時に、現代ドラマ路線がマイクロ短編ドラマ（ショートドラマ）の影響を大きく受けてきている状況もあり、現代ドラマのジャンルの中でも、比較的小規模な都市型恋愛ドラマとなる「我的差評女友」は、題材の新鮮さや制作水準の面で大きな優位性を形成しておらず、現在の好調な業績は、市場の期待に沿ったところで留まるという現状になっているようだ。今後、CPラインの緊張感を強化し、職場描写のリアリティを高めることができれば、視聴者の間でも話題性、人気が高まるのではないかと分析されている。

注目の放送待機作品：正式公開が発表された「念無双」「我的后半生」が話題に

今回取り上げられた放送待機作品では、正式公開が発表された2作品が話題に。

一つめはiQIYI制作のファンタジードラマ「念無双」。3月27日にiQIYIとYOUKUの両プラットフォームで放送される予定。このドラマで、ティファニー・タン（唐嫣）は、初めてファンタジードラマのヒロイン役に挑戦する。彼女の冷たく生意気な女神のイメージは、これまでの甘いスタイルとは対照的ということで話題に。一方のリウ・シュエイー（劉学義）は、「千古の愛、天上の詩」などのファンタジー作品にも出演。彼のクールで繊細なキャラクターへの適応力は高く評価されており、この二人の強いキャラクターの設定は作品に新鮮さをもたらすと期待されている。さらに、このドラマの監督であるグオ・フー（郭虎）は、高く評価されているドラマを数多くてがけており、このドラマの市場の評価意欲を高めている。

もう一つは現代ドラマの「我的后半生」で、3月30日にCCTV-8と騰訊視頻（Tencent Video）で放送されることが正式に発表された。このドラマのキャストはチャン・グオリー（張國立）やトン・ダーウェイ（佟大為）といったなど、新旧交えた俳優陣で構成。引退した教授の恋を出発点として、高齢者層の感情的なニーズに焦点を当て、シニア世代の結婚と恋愛のテーマを描く作品となっている。

翻訳・編集：島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「中国エンタメニュース」を連載中。『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』（キネマ旬報社）『見るべき中国時代劇ドラマ』（ぴあ株式会社）『中国ドラマ・時代劇・スターがよくわかる』（コスミック出版）などにも執筆しています。