引用元：wechat 德塔文科技　公式アカウント：「德塔文影视观察」
記事タイトル：「唐人《锦囊妙录》质感获好评，《漂白》传下证|剧日报」

中国で市場分析を展開する德塔文科技による影視観察（datawinfilmtv）データより、ドラマデイリー景気指数TOP10にランキングしたドラマを、ピックアップしてご紹介！（以下、ドラマタイトルは全て原題の表記です）

フー・ビンチン×ジャイ・ズールー「錦囊妙録」が好調なスタート

この日取り上げられた注目作品は、1月14日からCCTV8 と Youku で放送が始まった「錦囊妙録」。初回放送から 3 日後の景気指数は 0.934 で、口コミが徐々に広がり、指数は上昇し続けている期待作に。

このドラマは、制作が「仙剣奇侠伝」「宮廷女官 若曦（ジャクギ）」などの大ヒット作で知られる唐人影視であり、いわゆる老舗の制作会社が得意としてきた時代劇分野に戻ってきたということで話題を集めていた。放送開始後には、ドラマの評判はさらに高まり、多くの視聴者を惹きつけている。視聴者からの主な肯定的なコメントは、民間伝承の怪奇譚と中国ホラーの効果的な融合、そして光、影、サウンドトラックによって生まれる雰囲気、目を引くテンポ感、実写の質感や古風なトーンなどへの高評価であり、“唐人時代劇”の質の高さに期待を寄せていた視聴者のニーズに応える出来であったようだ。

加えて、このドラマが女性主人公による探案劇であること、女性キャストらの群像劇がメインとなる点などが、男性キャラクターの活躍がメインとなる時代劇サスペンス市場での差別化された特徴となった。劇中の事件には女性に関する問題が多く含まれており、女性の運命や、より繊細な感情に焦点を当てていることも、視聴者を惹きつける要素となっているということだ。キャストに関しても、フー・ビンチン（胡冰卿）とジャイ・ズールー（翟子路）の組み合わせが新鮮で、視聴者の興味関心を掴むのに役立ったようだ。

サスペンスドラマ「漂白」に注目が集まる

放送待機作品では、1月17日からiQIYIで配信開始となったサスペンスドラマの「漂白」について。「漂白」は、グオ・ジンフェイ（郭京飛）、ワン・チエンユエン（王千源）といった実力派と、チャオ・ジンマイ（趙今麦）とのタッグが新鮮で、市場でも期待値が非常に高い作品に。2025年第3週（1月13日～1月19日）のdatawinウィークリーランキングでは、サスペンス部門で1位を獲得するなど、好調なスタートを切っており、今後の動きにも注目が集まっている話題作だ。

翻訳・編集：島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「中国エンタメニュース」を連載中。『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』（キネマ旬報社）『見るべき中国時代劇ドラマ』（ぴあ株式会社）『中国ドラマ・時代劇・スターがよくわかる』（コスミック出版）などにも執筆しています。