Cinem@rt エスピーオーが運営するアジアカルチャーメディア

最新台湾ドラマ|VBLシリーズ「Eternal Butler」、台湾でプレミア試写イベントを開催

ニュース提供元:三立テレビ(三立/SET)

  

三立テレビ(三立/SET)が、日本のエスピーオー、Avex Taiwan Incと共同制作したBLドラマ「Eternal Butler」(原題:全面管控)が、12月20日よりRakutenTVで配信が始まった。そのほかYouTubeの公式チャンネル(本編視聴はメンバーのみ)、iQIYI(愛奇芸)国際版をはじめ、韓国や北米など世界各地で配信中だ。

19日に開催されたプレミア試写イベントには、主演キャストのチャン・ジョーウェイ(張哲偉)、チェン・ジュンティン(陳峻廷)、ホン・イェンシャン(洪言翔)、ルオ・ジャンエン(羅章恩)が登壇。歌手で俳優のシア・プーヤン(夏浦洋)も会場に駆けつけ、キャストにエールを贈った。

チェン・ジュンティンは、スクリーンに映し出された激しいベッドシーンについて「男性とはキスしたことがなかったので、自分の手で練習しました」とコメント。撮影初日からラブシーンの撮影は予想外だった上に、監督からは中々カットがかからず、1分以上キスをしたのだとか。二人はオーディションの段階からすでに大胆だったそうで、監督が唯一カットをかけたのは、キスに没頭しすぎたときだという。チャン・ジョーウェイから勢いよくキスされたチェン・ジュンティンは、「絶対にこの役を勝ち取る」という思いで抵抗しなかったと語った。熱いキスシーンでは、チェン・ジュンティンの両手がチャン・ジョーウェイに縫い止められるなど、「受け」の一面を表現。チャン・ジョーウェイは「支配感があります」と笑うと、チェン・ジュンティンは、チャン・ジョーウェイの弱点は耳だと暴露した。

人型AIロボットを演じるチャン・ジョーウェイは、自身が理系人間のためずっとやってみたかった役だという。チェン・ジュンティンを担ぎあげる場面も多く、実際には体力仕事が多かったと語った。撮影中も体脂肪を減らすよう努めているチャン・ジョーウェイだが、そのように鍛え上げたスタイルを維持する彼のために、ラブシーンがさらに追加されたそうだ。また性格的に、何事も先にやってみて事後承諾を得るタイプのチャン・ジョーウェイは、今回も家族への報告は撮影後。予告映像を家族に見せたところ、母親が誤って祖父母にも送ってしまったが、祖父母の反応はまだ聞けていないと明かした。

一方、これまで南拳媽媽のメンバーとして5年間歌い続けてきたホン・イェンシャンは、今年バンド脱退を決意。「ずっと演技に挑戦したいと思っていましたが、ついにこのドラマでその夢を堪能できた上、大学生にもなれました」と嬉しそうに語った。35歳のホン・イェンシャンが、その童顔をどう維持しているかが気になるところだが、本人は毎日肌に向かって心の中で「崩れるな!」と言い聞かせていると笑う。一方で最近は次々オーディションを受けているが、スタッフから「そこの男子、こっちに来て」と声をかけられ、自分が演技できるか疑わしくなるほど傷つくこともあると明かした。

今回、ホン・イェンシャンのパートナーを務めるのは、映画『運命のマッチアップ』(原題:下半場)に出演したルオ・ジャンエン。ルオ・ジャンエンは、家業で「部長」の肩書を持つ兼業俳優だ。撮影当初はホン・イェンシャンから避けられていると誤解していたが、後にホン・イェンシャンが風邪を引いていたと知った。その後に築いた関係を温める方法は、ドライブに行きホン・イェンシャンに歌を歌ってあげることだと語った。

劇中、唯一の悪役を演じるのは、YouTubeチャンネル「夫夫之道」を運営するほか司会業もこなすワン・インヤオ(王盈堯)。悪役を演じられるとは思いもしなかったが、メガネをかけてオーディションに挑み、見事役を勝ち取った。自身のチャンネルのゲストには通常ゲイの人を招いているが、視聴者の好みがより広がった昨今、このドラマは全方位の視聴者を満足させられるポテンシャルがあり、より多くの方に同性愛の物語を見てもらうことができると太鼓判を押した。




翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。

台湾エンタメニュース 記事一覧

台湾でのドラマ・映画などのエンタメ最新情報をお伝えしています。

記事の更新情報を
Twitter、Facebookでお届け!

TOP