中国時代劇は宮廷ドラマが面白い《前編》「尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~」がすごい4つの見どころ
© 2022 Huanyu Entertainment Co., Ltd.
中国時代劇には様々な皇帝たちが形作ってきた歴史を贅沢に再現したスペクタクルな宮廷ドラマの名作がいっぱい。明の時代の紫禁城を舞台にした「尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~」もそんな宮廷ドラマの醍醐味が味わえる大作ドラマです。
華麗なる宮廷生活、驚きの歴史ストーリー、感動のロマンスと人間ドラマが楽しめる本作の見どころを紹介します。
「尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~」がすごい4つの見どころ 目次
【歴史がすごい!】明の第5代皇帝・宣徳帝の若き日々を描写
【映像がすごい!】中国版ハリウッドでロケした明代の紫禁城
【テーマがすごい!】ヒロインは宮中の食事を担当する料理人
【物語がすごい!】皇族から女官まで宮廷に暮らす人々の群像劇
・ 放送情報
【歴史がすごい!】
明の第5代皇帝・宣徳帝の若き日々を描写
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「尚食」の主人公は明の第5代皇帝・宣徳帝となる朱瞻基(しゅせんき/シュー・カイ)。祖父の永楽帝・朱棣(しゅてい)は皇太子・朱高熾(しゅこうし)の嫡子である朱瞻基の才智を認めていたため、病弱で肥満体型だった朱高熾を廃位することはせず、やがて皇位を継ぐであろう朱瞻基の将来に期待したといいます。
本作はそんな朱瞻基の若き日々から皇帝となるまでの成長ドラマとロマンスを描写。洪熙帝・朱高熾の後を継いだものの叔父の漢王・朱高煦による反乱に遭った彼が、その苦難を乗り越え明に最盛期をもたらすまでの足跡をたどります。
《ココにも注目!》猫好きで芸術家肌だった宣徳帝
宣徳帝は絵や詩が得意な芸術家肌で猫が好きだったことでも有名。劇中ではそんな彼の一面もユーモアを交えながら鮮やかに描写します。
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【映像がすごい!】
中国版ハリウッドでロケした明代の紫禁城
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南京から北京へと遷都した明代に建設され、清代まで皇帝の住まいとなった紫禁城。本作に登場するこの広大な宮殿は、中国版ハリウッドと呼ばれ多くの時代劇のロケで使用されている映画村、横店影視城で撮影されました。
本作のために建設されたメインのセットは20以上、その他のセットも200以上に及び、細々としたところまで当時の宮廷を再現した映像は壮麗でダイナミック。また、一から手縫いで制作された衣装は見えないところまで美しい刺繍で彩られ、アクセサリー類も本物の宝石が使われるなど、贅沢にこだわり抜かれたビジュアルの美しさは必見です。
《ココにも注目!》美術賞を受賞した圧倒的な映像美
本作は「中国風の油絵のような映像美」と好評を博して、浙江電視“牡丹奨”でドラマ優秀作品賞とドラマ優秀美術賞を受賞しました。
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【テーマがすごい!】
ヒロインは宮中の食事を担当する料理人
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本作のヒロインは、宣徳帝・朱瞻基が寵愛したといわれる孫皇后(孝恭章皇后)がモデル。この物語では宮中の食事を担当する尚食局で働く料理人・姚子衿(ようしきん/ウー・ジンイエン)として登場、偏食の永楽帝・朱棣、食いしん坊の皇太子・朱高熾、グルメな朱瞻基の舌を満足させるために腕を振るいます。
そんな彼女が食材を切ったり鍋を振ったりする調理シーンは料理番組さながらの臨場感。撮影現場で実際に腕利きのシェフたちが再現したという明代の宮廷料理の数々は目にも美味しく、「食」も作品の大きなテーマとなっています。
《ココにも注目!》食と健康に関するウンチクも満載
劇中には宮廷料理として北京ダックの原型となるメニューや薬膳から派生した杏仁豆腐なども登場。中国の食と健康に対するウンチクも学べます。
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【物語がすごい!】
皇族から女官まで宮廷に暮らす人々の群像劇
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宮廷ドラマは皇族、妃たちから女官、宦官まで、多くの登場人物たちが織りなす群像劇も見どころ。姚子衿が尚食局の派閥争いに巻き込まれたり、朱瞻基が彼女と食を通して関係を深めていったり、様々な人間ドラマやラブストーリーが繰り広げられていきます。
こうしたフィクションのストーリーと史実とがうまくブレンドされて、立派な君主となるべく成長していく朱瞻基と、いくつもの試練と命の危機を乗り越えて皇后への道を歩んでいく姚子衿の物語が生き生きと描かれていくのは爽快。驚きと感動の展開が待ち受ける二人の行く末から目が離せません。
《ココにも注目!》大ヒット作「瓔珞」カップルの再共演
朱瞻基と姚子衿を演じるのはシュー・カイとウー・ジンイエン。「瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」に続く二人の再共演を楽しめます。
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《後編:「尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~」に見る4つの新しい視点に続きます》
2024年12月3日(火)より放送
毎週月曜~金曜15:00~16:00(尺:60分)
※1月1日~3日休止
2022年/40話/字幕
https://www2.myjcom.jp/special/jtele/
TEXT: 小酒真由子(フリーライター)
映画界・出版界での会社勤めを経てフリーライターに。アジアから欧米までドラマについて執筆しています。双葉社『韓国TVドラマガイド』にて「熱烈推薦!! 中華ドラマはこうハマる!」を連載、Cinem@rtにて「『山河令』の台詞を読み解く」「アジアドラマの処方箋」などを執筆。
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