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最新台湾ドラマ|Netflixで5日連続ランキング1位の「女優: ボーン・トゥ・シャイン」、ダンスシーンのメイキング公開

ニュース提供元:Netflix

Netflixドラマ「女優: ボーン・トゥ・シャイン」が配信開始からわずか48時間で台湾ランキング1位に急上昇、5日間トップの座を独占するなど話題を呼んでいる。15日には、劇中のダンスシーンのメイキング動画が公開された。セクシーなダンスを披露するのは、シェリル・ヤン(楊謹華)、アニー・チェン(陳庭妮)、シエ・チョンシュアン(謝瓊煖)、ヴィッキー・ツェン(曾莞婷)、リン・ティンイー(林廷憶)。劇中劇のタイトルをもじり「親愛なる監督ガールズユニット」と自称する5人は、クランクインの前から何度も一緒にダンスレッスンを重ねこのシーンの撮影に臨んだ。

メイキング冒頭では、センターのシェリル・ヤンが信じられないという表情で「わー」と声を上げるほか、横でレッスンを見ていたヤン・グイメイ(楊貴媚)の驚嘆ぶりも映し出される。また、踊るシーンがあると知ったヴィッキー・ツェンが「なんてこと! 私はリズム感ゼロなのに……」とこぼしたり、シエ・チョンシュアンが「ダンスのことを考えるたびに頭皮がしびれてきます」、最年少のリン・ティンイーも「私も心配です」と弱音を吐いたり、誰もがダンスシーンへの不安や緊張を抱いていたことを明かした。

アニー・チェンは、この集中レッスンを次のように振り返る。あるとき、4時間ほど踊り続けて限界まで疲れていたみんなは床や椅子にのびていた。しかしダンスの先生が「もう1度」と言うのを聞き、負けを認めたくないみんなは「OK、もう一度!」と疲れた体に喝を入れ気力でもう一度踊った。完璧なダンスシーンを披露するために、何度も全力でリハーサルに臨んだのだという。ようやくレッスンが終わったときは、みんなで集まって拍手しながら「ついに解放された」と笑い合ったそうだ。

普段からダンス好きというシェリル・ヤンは、「踊ることが好きなのと、役として踊るのは別のことです。1人だけならミスは目立たないけれど、みんなで踊るとき何かミスがあったら一目瞭然。自分がミスしたら全員がやり直すことになるので、とても罪悪感を感じます」と語った。リン・ティンイーは、先輩たちと一緒のレッスンにあたり「演技をしながら他のスキルを学んだり、新しいことに挑戦したりできるのは珍しいです」と話す一方、ハードなレッスンでできた両膝の青あざは勲章だとして興奮気味に披露した。ダンスが苦手だというヴィッキー・ツェンは、初めてダンスの一部を習ったときは自分にできるかどうか自信がなかったが、「機会さえあれば、皆さんをがっかりさせません」と意欲を見せた。

正式に撮影が始まると、思わず「とても嬉しいです。気持ちいい!」と叫んだシェリル・ヤン。撮影中は緊張でドキドキしていたが、この重要なシーンを撮り終えることができ、「みんなで何か大きなことを一緒に成し遂げた感動のようなものがあります」と振り返った。振り付けのためとはいえ、30回も繰り返し床に両膝をつき青あざだらけになったというから、その女優魂には頭が下がる。

アニー・チェンはどれだけ踊りこんだつもりでも練習したときと同じにはならないとした上で、「チョンシュアンさんが隣で『ニーニー、深呼吸して』と温かく言ってくださったことは忘れません。短い言葉ですが、それを聞いて『そうだ、これこそシスターフッドだ』と思いました。私たちは、一緒にダンスの練習をしてチームになり、それから本当に仲の良い姉妹のような関係になれて嬉しいです。レッスン中だけでなく、撮影中も互いの関係性を感じられました」とレッスンで培った絆を語った。高強度の集中レッスンで傷跡が増えたシエ・チョンシュアンは「それもタトゥーのようです」と笑い、「皆さんが見た3、4分のシーンは、実際にはおそらく1週間以上かけて撮影されたものです」と明かした。ドラマの鍵となるこの重要なシーンは、メンバー全員の努力の結晶が詰まった価値あるシーンでもある。

クライマックスのダンスシーンのほか、シェリル・ヤン演じるシャオファンが膝の痛みのせいでミスを連発し、鏡の前で自暴自棄になるシーンも視聴者の間で熱い議論を呼んだ。そのセリフは、まさにシェリル・ヤン自身を想起させるものでもあったからだ。「撮影のとき、監督からこの一節を言えるかと尋ねられましたが、私は喜んでという気持ちでした。シャオファンと私は、何度ノミネートされても受賞できないという点で同じ境遇にあります。もし私でなかったら、ほかに誰がシャオファンの気持ちをわかってあげられるでしょうか。この機会を与えてくれた監督にはとても感謝しています」と当時の心境を明かした。

「おんなの幸せマニュアル 俗女養成記」のイェン・イーウェン(嚴藝文)が監督・脚本、「一筆お祓いいたします」のディン・チャンユー(丁長鈺)のプロデュースを務める「女優: ボーン・トゥ・シャイン」は、芸能界の光と影、知られざる実情を描いた女優たちの物語。さまざまな世代の女優が、華やかな活躍の裏で家族や恋愛、友情、アインデンティティーにどう向き合うのか? 「女優: ボーン・トゥ・シャイン」はNetflixで世界独占配信中。


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翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。

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