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最新台湾ドラマ|VBLシリーズ第2部はスパイ対決? 「對立而已」がクランクイン  

ニュース提供元:三立テレビ(三立/SET)

BLドラマ未見の層にまで広く好評を博したVBLシリーズ。「VBL 2024プロジェクト」が発表され再びファンの期待が高まる中、先日クランクアップした「全面管控(原題)」に続き1日、第2部「對立而已(原題)」がクランクインした。

キャストには、コーディー・コー(葛兆恩)、ジー・チョンハオ(紀成澔)、シア・ホーシー(夏和熙)、マイク・リン(林輝瑝)のほか、香港人俳優のハン・チョフェイ(幸卓輝)、シェン・モンション(沈孟生)やリン・シュウジュン(林秀君)らベテラン俳優が名を連ねる。プロデューサー兼監督のツァイ・フェイチアオ(蔡妃喬)は「彼らの演技にご期待ください。新人スパイが互いの境界線を越え、対立関係からかけがえのない相手へと変化する様子や、友情や家族愛も感じていただければと思います」と意欲を見せた。

VBLシリーズでは、キャンパス、オフィス、AI、鬼畜など多様な要素を扱ってきたが、「對立而已」では、謎の組織と情報機関に焦点を当て、対立関係にある二人の新人を描く。主人公の大黑は治療費の工面のため、何でも引き受けるという便利屋でアルバイトを始めるが、犬の散歩から人探し、復讐に至るまで、任務とあらば成し遂げなければならない。大黑を演じるコーディー・コーは、二世タレントのプレッシャーを跳ね除けて、近年は演技や歌に次々挑戦しており、今回BL作品での主演を通してイメージの刷新を図りたいとの思いがある。

一方、もう一人の主人公・小白は、諜報任務に忠実な家庭に育ち、最初の任務で闇組織に入ったばかりの大黑を監視することになる。小白を演じるジー・チョンハオはマレーシア出身で、オーディション番組「ATOM BOYZ(原子少年)」から生まれた男子ユニットVERAのメンバー。幼いころから台湾のアイドルドラマに影響を受け、俳優になる夢を抱いていたため、初めてドラマの主役を演じられることに感激もひとしおだ。

関係性を養うため、一緒にジムに行ったり、宜蘭に一泊旅行に行ったりしたという二人は、共にBLドラマ初挑戦。最初のオーディションからキスシーンも複数回あったが、コーディー・コーはキスした後に照れ臭くなり、「こらえきれない」感じを味わったという。劇中の二人の“白黒”の対比は現実に限りなく近く、関係性も似通っている。コーディー・コーによると、素のジー・チョンハオも小白のようなんだとか。宜蘭旅行では、コーディー・コーはなかなか寝付けず朝寝坊しがちだったが、ジー・チョンハオは寝つきも寝起きも抜群。就寝前に一緒にラブソングを聴いたときには、歌詞に感動して泣き出すコーディー・コーを横目に、ジー・チョンハオはすぐに寝落ちしたそうだ。そんな対照的な二人だが、コーディー・コーは、ジー・チョンハオから自然のものをたくさん受け取り、彼の体から香る白檀の香りさえ「とても心地よい」とする一方、ジー・チョンハオは初主演にあたってコーディー・コーから多くのことを学んだ、と互いから得たことを語った。

露出度の高いシーンが多いコーディー・コーは、デンプン類を控えトレーニング量を増やした。現在は11日間で5キロの減量に成功し、顎のラインに自信が出たという。台本には明確に書かれていないものの、ドラマ後半の露出度の高いシーンについて監督は「台本通りにしなくても大丈夫。当日に大丈夫だと感じたら、次のステップにいけばいい」と気遣いを見せるが、コーディー・コー本人に露出度の制限はなく、必要であればヌードシーンも厭わないし、トレーニングしているためお尻も見せられると胸を張る。一方で、家族の世話に苦労する役どころは、自身の経験が役立っているとも明かした。BLドラマ出演に対する家族の反応については、母も姉も元々BLドラマが好きなので楽しみにしているが、一緒にドラマを見ることだけは勘弁してほしいと本音をのぞかせた。




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翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。

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