Cinem@rt エスピーオーが運営するアジアカルチャーメディア

最新台湾ドラマ|(ネタバレあり)犯罪ミステリー・コメディ「正港署」キャスト、オンライン記者会見を開催

ニュース提供元:齊石傳播

「正港署」キャスト集合写真
Netflix

2023年の超人気アクションコメディ『僕と幽霊が家族になった件』(以下、『僕と幽霊〜』)のスピンオフ・ドラマ「正港署(原題:正港分局)」が2024年8月22日よりNetflixで全世界配信中。

20日、配信開始に先立ちオンラインで記者会見が行われた。登壇者は、エグゼクティブ・プロデューサーのジン・バイルン(金百倫)、監督のチェン・ウェイハオ(程偉豪)とイン・チェンハオ(殷振豪)のほか、キャストのワン・ジン(王浄)、マー・ニエンシエン(馬念先)、Lulu(黃路梓茵)、リン・ハーシュエン(林鶴軒)、チェン・イェンツォ(陳彦佐)、タイ・ジーユエン(邰智源)、KID(林柏昇)、シエ・クンダー(謝坤達)、ウェンニー(温妮)、ウー・ヤンリン(呉泱潾)、阿部マリア、YELLOWのホアンシュエン(黃宣)ら。一風変わった犯罪ミステリー「正港署」は、監督のイン・チェンハオ曰く「最初から最後まで、くだらなさが詰まったミステリーコメディ」。華語ドラマでは最多言語に吹き替えされており、Netflixの世界ランキングも視野に入れている。

一堂に会したキャストたちが知られざる撮影エピソードを明かし、会見は大いに盛り上がった。登場人物はそれぞれ目を惹く独特なスタイルだが、特にシエ・クンダーが演じる、髪がねっちょりした地下アイドルファンは、妻で女優のアリス・クー(柯佳嬿)も認識できなかったほどだとか。この日欠席したウー・ミンハン役のシュー・グァンハン(許光漢)は「事件解決のテンポはでたらめですが、美術や撮影は非常に細やかに作り込まれています。最初はバラバラの砂のようだった正港署のメンバーが、だんだん“ちりつも”で砂の塔のように団結していき、みんなが集まるとなんともいえない調和感が生まれました」と、ビデオメッセージで撮影チームの絆を語った。

「正港署」メインキャスト1
Netflix

正港署キャップのリン・ズーチンを演じたワン・ジンは「私たちのクオリティを下げているのはウー・ミンハンです」と劇中さながらに応戦。また、今回共演シーンが多かった成語殺人鬼のシュイユエンを演じたタイ・ジーユエンについては「シュイユエンの目はフェロモンがあると言われますが、私もタイさんに痺れました」と笑った。16タイプの性格診断に長けた新人警察官を演じたLuluは、劇中のバタフライナイフの技は1カ月かけて練習したものなので見逃さないでほしいと主張。『僕と幽霊〜』カムバック組のチェン・イェンツォは「皆さんとより仲良くなれました。撮影前に今日は何を食べようかと楽しみでした」とおどけた。署長役のマー・ニエンシエンは、タイ・ジーユエンがミューズだったとし、「タイさんはいかにも頭の悪そうな指揮官っぽくないですか? 演技中、タイさんのそういうキャラが出てきます」と語り、タイ・ジーユエンを笑わせた。

「正港署」メインキャスト2
Netflix

正港署の一員で監察医役を演じるリン・ハーシュエンは、地下アイドル・茂木由美の熱狂的なファンとして推しダンスを披露。「スタッフが本物の地下アイドルファンを探してくれたので、現場ではみんな彼らにダンスを教えてもらいました。カメラ映えするよう毎回100%の力で踊ったので、撮影後は疲れ切ってしまい、翌日は全身筋肉痛でした」と語り、ファンのエキストラが本物だったことも明かした。茂木由美役の阿部マリアは、リン・ハーシュエンとシエ・クンダーがファン役と聞き嬉しかったとした上で、「彼らは本物のファンと区別がつかないです」と太鼓判を押した。


Netflix

またサプライズ登場したヤン・ヨウニン(楊祐寧)は、シュイユエンの青年時代を演じたことを明かした。「タイさんの青年時代役を演じられて本当に嬉しく思います。タイさんを見るたび、自分の未来を見ているような気がします」と言うと、タイ・ジーユエンは「ヨウニンのサポートに感謝します。ヨウニンと私の顔の類似度は100%なので、特にお礼を言いたいですね。私の人生の前半を本当にうまく演じてくれました」と、機知に富んだコメントで皆を笑わせた。

「正港署」キャスト3
Netflix

タイ・ジーユエンと師弟関係の国語講師を演じたホアン・シュエンは、タイ・ジーユエンが「健康警察」であることを暴露。撮影現場の飲料はすべて、タイ・ジーユエンからクコなど漢方薬入りのお茶が提供されたという。タイ・ジーユエンとの共演シーンがなかったヤン・ヨウニンでさえ、風邪が長引いていたことからバックステージで漢方薬を勧められたのだとか。劇中封じられた講師を演じたタイ・ジーユエンは、劇外では漢方の薬剤師といえそうだ。一方でホアン・シュエンは、タイ・ジーユエンとの対立で流血したシーンを挙げ、「あのシーンはテンポが早く、殴ったり飛び出したりしましたが、たくさんのサプライズとハプニングがありました。タイさんの演技は本当に素晴らしく、一挙手一投足に多くのことを学ばせていただきました。一流の先輩です」と、先輩へのリスペクトも示した。

犯罪ミステリー・コメディ「正港署」はNetflixで全世界独占配信中。


翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。



台湾エンタメニュース 記事一覧

台湾でのドラマ・映画などのエンタメ最新情報をお伝えしています。

記事の更新情報を
Twitter、Facebookでお届け!

TOP