最新台湾ドラマ|『僕と幽霊が家族になった件』の刑事たちが帰ってくる! スピンオフ「正港署(原題:正港分局)」がまもなく配信スタート
ニュース提供元:齊石傳播
Netflix
社会現象といっても過言ではないほど、2023年の台湾映画界を席巻した『僕と幽霊が家族になった件』(以下、『僕と幽霊〜』)。そのスピンオフ・ドラマとなる「正港署(原題:正港分局)」の配信が、8月22日からNetflixでスタートする。『僕と幽霊〜』から引き続きチェン・ウェイハオ(程偉豪)とイン・チェンハオ(殷振豪)のダブル豪(ハオ)監督がメガホンを握り、シュー・グァンハン(許光漢)、ワン・ジン(王浄)、マー・ニエンシエン(馬念先)、チェン・イェンツォ(陳彦佐)ら正港署の刑事を演じたキャストがカムバック。前例のないクライムコメディ・ドラマに、大きな期待が寄せられている。
スピンオフ製作の構想は、『僕と幽霊〜』の撮影中に生まれた。キャストの相性の良さに加え、一見事件解決力に欠ける頼りない刑事たち、真剣に推理するものの常に方向性がずれている場面が創作チームにインスピレーションを与えたという。そこですぐにキャストたちに出演可否やスケジュールを打診し、運良く『僕と幽霊〜』のプロモーション活動前に撮影ができた。監督のチェン・ウェイハオは「『僕と幽霊〜』で警察署のシーンを撮影したとき、正港署の刑事は頼りにならないへっぽこチームですが、逆に面白くて荒唐無稽なコメディに合うと感じました。ずっとシビアではないタイプのクライムコメディを撮ってみたいと思っていたので、『正港署』の製作を踏まえ、『僕と幽霊〜』の後半ではワン・ジン演じるリン・ズーチンに伏線を張らせました」と製作の経緯を振り返った。
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今回、幽霊マオ・バンユー役として『僕と幽霊〜』に主演したリン・ボーホン(林柏宏)の出演はない。マオ・バンユーの願いはすでに叶えられ光となって消えたのが理由だという。確かに『僕と幽霊〜』での結末は、考えうる限りマオにとって最高の結末だ。そのため、「正港署」で描かれるのは『僕と幽霊〜』のその後の物語で、ウー・ミンハンが退院し、正港署のへぼチームがどのように殺人犯を捕まえるかにフォーカスされる。
ノンケの刑事ウー・ミンハンを演じるシュー・グァンハンは、「スピンオフ作品ではありますが、同窓会みたいな感じでした。より息も合うようになって、またみんなと一緒に撮影できたことが本当に嬉しいです」と喜びを示しつつ、「正港署」ではウー・ミンハンの違う面も見られることを明らかにした。
ウー・ミンハンと犬猿の仲であるリン・ズーチンを演じるワン・ジンは「ウソでしょ!」と、『僕と幽霊〜』の決まり文句を放った上で、「『正港署』のセリフすべてがよりバカげていてナンセンス。まさか笑いをこらえるのが一番つらいとは思いませんでした。グァンハンやマーさん、小花(チェン・イェンツォの愛称)との共演は、より肩の力を抜けて楽しかったです。リン・ズーチンは皆を裏切った内通者だと思われているかもしれませんが、実は麻薬の売人に殺された母親の復讐をしたかっただけ。正港署の仲間は、ずっとはみ出し者だったリン・ズーチンに帰る場所を与えてくれたので、彼らと一緒に事件を解決しようと決意します」と説明。最も印象深いシーンについてはウー・ミンハンと怒鳴り合うシーンを挙げ、「顔を合わせるなり怒鳴るシーンでは、監督からセリフはすべてアドリブでと要求されたので、テイクごとに違う言葉でミンハンに悪態をつきました。とても楽しかったです」と語った。
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上司を演じるマー・ニエンシエンは、映画のスピンオフドラマに初めて出演するにあたり、「『僕と幽霊〜』の撮影時はまだ十分に知り合えてなかったのですが、前回の共演を経て、今回はリラックスして楽しく撮影できましたし、皆さんとも仲良くなれました。より面白くなった『正港署』の撮影はとても貴重な体験です」と撮影を振り返った。
食いしん坊役を演じたチェン・イェンツォは、「ウェイハオ監督からカムバックしたいかと聞かれたときのことはずっと覚えています。感動して泣きそうでした。『僕と幽霊〜』でも泣きましたが、今回は完全に気持ちが違います。またこんなに素晴らしいチームと仕事ができるなんて、『どうして自分はこんなに幸せなんだ!』と叫びたくなりますね」と興奮気味に喜びを表した。
クライムコメディ「正港署」は全6話。8月22日からNetflixで全世界独占配信。
翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。
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