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最新台湾ドラマ|VBL新シリーズが新たに始動、第1部「全面管控(原題)」がクランクイン!

ニュース提供元:三立テレビ(三立/SET)

2023年からスタートしたVBLシリーズ4部作は、世界30以上の地域、11のストリーミングサービスで配信され、台湾、日本、韓国ではテレビ放送されるほどの人気を博した。再生回数でもランキング1位を獲得するなど快進撃を続けている。このたびファンからの熱い要望に応え「VBL2024プロジェクト」が立ち上がり、新たにBLドラマ3作が制作されることになった。第1部となる「全面管控(原題)」は7月1日から本格的に始動。

「全面管控」は、シリーズ4部作のうち「Anti Reset」の世界観が引き継がれ、AI(人口知能)とのラブストーリー第2弾となる。今回は人型ロボットのシリーズ4号の物語で、鬼畜な執事というテーマに挑み、台湾BLドラマの新たな分野を切り開く。クランクイン式には、主演キャストのチャン・ジョーウェイ(張哲偉)、チェン・ジュンティン(陳峻廷)、ホン・イェンシャン(洪言翔)、ルオ・ジャンエン(羅章恩)ら4人が出席した。

メガネを外すとサディスティックな鬼畜になるAIロボット「恒4」を演じるのは、「ミスターグローバル世界大会」に出場経験があり、台湾一のイケメンとの呼び声も高いチャン・ジョーウェイ。恒4は、成金一家の執事兼ボディガードとして、反抗的な若き主人の聞き分けをよくさせるという使命を持つ。2023年のVBLシリーズ「VIP Only」に出演したときからロボット役を演じてみたいという強い思いを抱いていたチャン・ジョーウェイ、今回ついにその夢が叶った形だ。冷酷で人の気持ちがわからない戦略的軍事AIという難しい役どころに挑むチャン・ジョーウェイは「愛を語ってもわからない朴念仁ですが、エピソードが進むにつれて二人の化学反応はどんどん強くなっていきます」と語った。一方、人型ロボットに躾けられることになる反抗的な御曹司を演じるのは、ATOM BOYZ(原子少年)のチェン・ジュンティン。華岡藝校の演劇科出身で、歌とダンスのグループ活動だけでなく、本格的な俳優を夢見ていたというチェン・ジュンティンは、チャン・ジョーウェイに会うなり「僕をハグして!」と口にし、思いきりの良さを見せた。

チャン・ジョーウェイは、チェン・ジュンティンの眼差しがとても魅惑的で無邪気さがあるとし「守りたくなる眼差しです」と相手役のチャームポイントを説明。一方チェン・ジュンティンは、チャン・ジョーウェイの大きな胸筋に影響され、最近はがむしゃらに筋トレをしているとか。「僕が食べた鶏の胸肉よりも大きいんです。手を伸ばして掴みたくなります」と笑った。

世界中がAIブームで湧く中、多くの不可能は次々と可能になりつつある。台湾では今年、AIブームの余波がBLドラマにも訪れた。チャン・ジョーウェイは「これほどテクノロジーが進歩した現在、ロボットには人間ができない多くのことが実現できます。将来的にAIとの恋愛もありえないことではないでしょう」とストーリーに共感。チェン・ジュンティンも「現代人は皆、守られ優しくされることを望んでいます。AIが生活のさまざまなニーズを満たせば、人も狭量を捨て寛容になることができます。昨今はAIとの恋愛をテーマにした物語も少なくないですが、これは未来に不可能なことは何もないことを表していると思います」と未来の可能性に言及した。

全12話のストーリーをより充実させるため、今回はサブカップルも登場する。元南拳媽媽のホン・イェンシャンと新人のルオ・ジャンエンのコンビは、まるで幼なじみのような雰囲気もあり目を引く。劇中、家庭環境の関係で高等専門学校を卒業後、建設現場や配達、カフェの仕事を掛け持ちするルオ・ジャンエン。チンピラに借金を取り立てられていたとき、ホン・イェンシャンにぶつかったルオ・ジャンエンは彼こそがずっと待っていた人だとわかる……。そんな関係を演じる二人はクランクイン前、夜中から朝が白むまで5時間電話で話すなど「甘い会話」を交わしており、いざ現場でお互いを見たときには、胸がドキドキしたという。




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翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。

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