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最新台湾ドラマ|都会に潜む暗部を描くスリラー「都市懼集」、キャストが「ウォン・カーウァイ風スリラー」と絶賛

ニュース提供元:CATCHPLAY+


幽霊不在のホラーストーリー「都市懼集(原題)」の公式予告映像が20日に公開された。家に入ろうとするところを男にさえぎられ叫ぶアン・シュー(許瑋甯)、不気味な音を聞き、目を大きく見開くムーン・リー(李沐)、誰かにつけられている深夜ジョギング中のアリス・ツォン(曾愷玹)、「新しい友達がベッドの下にいる」という子どもの声、ソファの下から現れる手など、身の毛がよだつようなシーンが映し出される。「街の片隅」、「日常の中の違和感」、「隠れた悪意」、「恐怖」、「狂気」、「愉悦」などの文字と相まって、都会の日常に潜む奇異、恐れ、スリル感などが満載の映像だ。

「都市懼集」は、毎話3〜10分全34話という新形態の超ショートドラマ。「ナイトライフ」編では、2年ぶりにドラマ復帰したアリス・ツォンが深夜ジョギングをする女性を演じる。撮影時、公園を何キロも走り回り滝汗をかいたというアリス・ツォンは「カメラのアングルに合わせて、手順やスピード、感情を変化させて走るのですが、最初から最後までエネルギッシュに走りきれたので、体力面でも満点です」と胸を張った。また「普段の運動といえばヨガばかりで、深夜にジョギングをしたことはなかったので、夜の公園にひっきりなしに人が来て運動をしているのには驚きました」と語り、撮影前にジョギングの姿勢やウォーミングアップのやり方を友人に教えてもらったと明かした。久しぶりの台湾ドラマ出演にあたっては「このドラマは日常で十分起こりうることを描いていると思います。それは必ずしも自分が遭う悪いこととは限らず、自身の恐れでもあるので、チャレンジしてみようという気にさせらました」と、ストーリーに魅力を感じたことを説明した。

 
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先陣を切って初日に配信されるのは、「公共交通機関」編のうち、アン・シューとジュー・ディンイー(竺定誼)主演の「タクシー乗り場」。アン・シューは、残業が多く深夜にタクシーで帰宅する会社員を演じる。ある大雨の日、タクシーに乗った彼女は、徐々に運転手の奇妙な言動に気づく。アン・シューは「監督の采配やカメラアングルに何度も助けられました。より面白いのは、このホラーストーリー自体がさまざまなカメラアングルを用いて、日常に隠された恐怖を表現できることです」と説明。またカット後にモニターで映像を確認すると、小さな画面越しに恐ろしい雰囲気が伝わってきたことを明かした。「あの光と影、撮影アングルはスリラー風味のウォン・カーウァイともいえます。今回の撮影は、私がとても好きなスタイルを捉えていました」と絶賛した。


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リー・ジュンホン(李俊宏)、ホァン・ダンチー(黃丹琪)、チェン・バオジョン(陳保中)が共同監督を務める「都市懼集」には、金馬奨・金鐘奨受賞歴のあるキャストたちの卓越した演技力を結集し、総勢78人の俳優が出演。舞台は台湾の6大都市。公共交通機関、ナイトライフ、アパート、オフィスビル、オフィス街、宿泊施設などの身近な場所に、昼夜問わず潜む悪意、街の人々を取り巻く無関心や利己心、日常で見落とされがちな問題やその結末……それぞれの都市で、未知なる恐ろしい出来事の核心に迫る。

CATCHPLAY+が大慕可可と共同製作する話題の台湾ドラマ「都市懼集」は、7月12日より台湾、インドネシア、シンガポールの動画配信サービス「CATCHPLAY+」で独占配信のほか、7月20日より「CATCHPLAY電影台」でも放送予定。


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翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。

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