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『タレンタイム〜優しい歌』がアンコール公開決定

『タレンタイム〜優しい歌』メインビジュアル

マレーシアの女性監督ヤスミン・アフマドの没後15年を記念して、今も多くのファンに愛される、遺作にして最高傑作『タレンタイム〜優しい歌』のアンコール公開が決定! 公開期間中には、もうひとつの傑作『細い目』も特別上映される。

あれから15年。マレーシアの女性監督で、アジア映画を牽引する存在として高く評価されていたヤスミン・アフマド監督が、2009年7月25日、脳内出血により、突然この世を去った。その年の10月、東京国際映画祭でジャパンプレミアされた遺作『タレンタイム』はヤスミン監督の追悼上映となり、多くのファンが涙にくれた。 『タレンタイム』はその後も自主上映会などでファンを増やし続け、完成後8年の2017年、ついに日本で配給され、『タレンタイム〜優しい歌』のタイトルで全国ロードショーされた。

ユーモアと笑いと、一度耳にしたら忘れられない音楽と、初恋を思い出させるみずみずしい瞬間。見たあとに、こんなにも優しい涙を流せる映画ってあったかな……と思わせるヤスミン監督の映画。多民族国家マレーシアで、民族や宗教の異なるカップルの恋にまだまだ否定的な人が多かった当時のマレーシア社会に、“相手を想う”という大切なことを気づかせてくれた最高傑作だ。その感動は日本全国に広がり、著名人も映画ファンも、この映画を心から愛する人はますます増えていった。

今年2024年はヤスミン監督の没後15年の記念の年。この伝説の映画が帰ってくる。 新しいビジュアルは、映画の主人公であるマレー人の少女ムルーと、彼女が恋に落ちる耳の聞こえないインド系の少年マヘシュの美しいワンシーンを切り取ったもの。

また、今回のアンコール公開では、ヤスミン監督のもうひとつの傑作と言われる『細い目』も特別上映。今でもマレーシアを代表する人気女優であるシャリファ・アマニが、ヤスミン監督の妹の名前をとった主人公「オーキッド」を演じるシリーズの第一作。 遺作にして最高傑作の『タレンタイム〜優しい歌』ともうひとつの傑作『細い目』、ヤスミン・アフマド没後15年記念上映をどうぞお楽しみに。

ヤスミン・アフマド没後15年記念上映サイト
https://www.moviola.jp/talentime2024


『タレンタイム〜優しい歌』

『タレンタイム〜優しい歌』場面写真
© Primeworks Studios Sdn Bhd

原題・英語題:Talentime|2009 |カラーカラー |120分
監督・脚本:ヤスミン・アフマド
撮影:キョン・ロウ
音楽:ピート・テオ
出演:パメラ・チョン、マヘシュ・ジュガル・キショールほか
配給:ムヴィオラ

【特別上映】『細い目』

『細い目』場面写真
© Primeworks Studios Sdn Bhd

原題:Sepet|英語題:Chinese Eyes|2004|カラー|107分
監督・脚本:ヤスミン・アフマド
撮影:キョン・ロウ
出演:シャリファ・アマニ、ン・チューセン


『タレンタイム〜優しい歌』『細い目』
2024年7月20日(土)
シアター・イメージフォーラム ほか 全国順次公開

ヤスミン・アフマド没後15年記念上映サイト
https://www.moviola.jp/talentime2024

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