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甘々BL「Stay By My Side」は、ほっこり&ときめき大渋滞!…でもキスシーンは要注意!?|VBLコラム#1

「Stay By My Side」メインビジュアル

終始、ほっこりハッピーな作品 でもキスシーンには要注意!

「Stay By My Side」は、家出系エリート学生・江馳(ジャン・チー)とお化けが怖いワンコ系男子・顧歩夏(グー・ブーシア)による学園ラブストーリー。寮のルームメイトになった正反対の二人が、幽霊騒動をきっかけに急接近していくというお話です。

まず、作品を見て最初に感じたのはホン・ウェイジョー(洪暐哲)演じる顧歩夏のワンコぶりがとにかく可愛いということ! 元々、甘めな顔立ちの彼ですが、話し方、立居振る舞い、少し危なっかしいところも子犬のようで「見守りたい!」と一瞬で心を掴まれてしまいました。三次元にこんな絵に描いたようなワンコ系男子を見事に演じる俳優がいたとは、台湾の若手俳優層の厚さに感動を覚えます。

ホン・ウェイジョー
顧歩夏。子犬のような可愛らしさを持つ一方、身長184cmと周囲より頭一つ分は高いというギャップも視聴者を釘付けに
©2023 “VBL Series“ Partners All Rights Reserved.

対するヤン・イーシュエン(楊懿軒)演じる江馳は、クールなエリート学生。顧歩夏へのあたりもちょっと厳しい。BLドラマでも「犬猿の仲から始まる恋」は王道ですが、あまりのポーカーフェイスぶりに何がどうなったら恋心が芽生えるのか想像がつきにくいというのが第一印象でした。

ヤン・イーシュエン
ワケありエリート学生の江馳。何を考えているのかわかりづらい彼でしたが……
©2023 “VBL Series“ Partners All Rights Reserved.

そんな二人の関係を一気に進めたのが、幽霊騒動です。幽霊をきっかけに江馳にとって顧歩夏は「守りたい相手」になっていき、こちらが赤面するほどグイグイと距離を縮めていきます。普段「スンッ」としているだけに、顧歩夏にだけ向けられる優しい眼差しが誠に尊い……。ヤン・イーシュエンの絶妙な目の演技、ホン・ウェイジョーが醸す守りたくなる子犬感の説得力が見事な化学反応を見せ、見るたびに甘々ハッピーな気持ちに。毎話毎話、ほっこりやときめきが大渋滞しています!

「Stay By My Side」場面写真1
©2023 “VBL Series“ Partners All Rights Reserved.

……と、全般的な印象はほんわかな作品ですが、それだけに情熱的なキスシーンが際立ちます。撮影中、熱が入りすぎて監督が一度ストップをかけるほどだったとか。可愛らしいお話の中に、急に大人なシーンが入ってきてドキドキさせられっぱなしです。キスシーンの前にはぜひ心の準備をしておいてくださいね!

「Stay By My Side」キスシーン
©2023 “VBL Series“ Partners All Rights Reserved.


息ピッタリの二人、秘密を知ってますますキュン

「Stay By My Side」は二人の自然でわちゃわちゃ感ある同居生活も見どころの一つ。息ピッタリの雰囲気には秘密があって……なんと撮影前には実際に共同生活をしていたそう 。そんなの漫画の世界だけだと思っていました、台湾BLの本気がすごい!

ちなみに実生活の二人は几帳面なホン・ウェイジョーに対し、ヤン・イーシュエンはのんびり屋と、顧歩夏と江馳とちょうど正反対。役としてのリアリティは、もしかしてお互いから学んだ? なんて想像が膨らんでしまいますね。

さらに二人はリアルでも同じキャンパス出身だったことが明らかに! ホン・ウェイジョーが高等部、ヤン・イーシュエンが大学に在籍しており、学生時代には交流があったとのこと。一時期、ホン・ウェイジョーが韓国や中国に活動の場を移したことで疎遠になっていましたが、台湾に戻り「Stay By My Side」での共演が決まったことで再び交流が始まったのだそうですよ。外枠のエピソードを噛みしめながら作品を見ると、キュン度が増してはきませんか?

「Stay By My Side」場面写真2
©2023 “VBL Series“ Partners All Rights Reserved.


台湾文化も楽しんで

作品内のところどころに台湾文化が散りばめられているのも、台湾BLファンなら嬉しいところ。たとえば、顧歩夏の実家は「宮廟」という台湾で広く信仰されている民間信仰のお寺的な施設。実家のシーンや、寮に置いている幽霊除けグッズに台湾の伝統が散りばめられています。

「Stay By My Side」宮廟のシーン
©2023 “VBL Series“ Partners All Rights Reserved.

また幽霊も「願いをかなえて」と顧歩夏につきまとうなど、日本の幽霊のイメージとは少し違いますね。お願いする相手に顧歩夏が選ばれた理由にも、実は台湾の幽霊観が現れています。詳しくはぜひこちらの記事でチェックしてみてくださいね!


他にも台湾男子大学生のリアルな食生活が垣間見えたり、もちろんタピオカも登場! そうそう台湾では想像以上にタピオカなどのドリンクスタンドの飲み物が好まれているんですよね。甘くて優しい台湾BL「Stay By My Side」、細部までよーく見ると台湾文化を肌で感じられて2倍楽しくなる作品です!



Text:沢井メグ(ライター/中国語翻訳者)
大学で中国語と出会い上海留学、上海万博での勤務を経てライターとなる。エンタメ系を中心に中華圏のニュースの執筆、取材、翻訳。主な訳書に台湾ドラマ『いつでも君を待っている』の原作『用九商店』(トゥーヴァージンズ)等
Twitter  @Megmi381

「Stay By My Side」
「Stay By My Side」キービジュアル

2023年12月8日(金)Blu-ray BOX、DVD-BOX発売
映像特典:メイキング、製作発表会、プレミアム上映会、予告編集
封入特典:ブックレット、チェキ風カードセット
BD:13,200円(税込) DVD:11,000円(税込)

発売・販売元:エスピーオー
©2023 “VBL Series“ Partners All Rights Reserved.
https://www.cinemart.co.jp/dc/t/vbl1.html

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