BLドラマ「奇蹟」の記者会見、世界200以上の国と地域で同時配信されることを発表
ニュース提供元:八大テレビ(八大電視/GTV)
BLドラマ「奇蹟」のプレミア上映記者会見が15日に台湾で行われた。キャストのカイ・シュー(徐愷)、タロ・リン(林毓桐)、ナット・チェン(陳柏文)、ルイス・ジャン(姜典)、ウェイン・ソン(宋偉恩)、アンガス・シェ(謝承均)、リアンジァー(亮哲)らキャストが登壇したほか、制作出資に携わった文化内容策進院(台湾クリエイティブ・コンテンツ・エージェンシー、略称TAICCA)をはじめ、日本企業の代表らも駆けつけた。
原作の同名小説『奇蹟』は、台湾のオンライン書店「博客來」で発売後1カ月にわたり売上ランキング1位をマークし、「一番ドラマ化してほしいBL小説」にも選ばれた人気作。TAICCAのスー・ウェイジン(蘇韋菁)は「今回の制作チームは、台湾では新しいタイプのBL作品に挑みました。TAICCAは引き続き海外との合作を通して、さまざまなドラマを国際市場に結び付けたいと考えています」と期待を寄せた。プロデューサーのアニタ・ソン(宋鎵琳)は「台湾の原作小説からスタートしたプロジェクトです。台湾オリジナルの作品を、ドラマをはじめ多様な形で世界中に展開させることを目指しています。本作はすでに世界200以上の国と地域で同時配信されることが決定しました」と胸を張った。原作の著者であり、プロデュース兼脚本も務めたリン・ペイユー(林珮瑜)は、「『奇蹟』に携わるすべてのキャストとスタッフに感謝します。不可能を可能に変えるのが奇跡であり、それは皆の協力から成し得ました。次の奇跡は、未来の視聴者の皆さんに託します。この物語を皆さんが気に入ってくださることが私たちの奇跡です」と呼びかけた。
「奇蹟」の上映後、真っ先に口を開いたカイ・シューは「劇中の真摯な思いやタロとの共演、撮影したのはまるで昨日のようで、とても感動しました。改めて撮影を振り返ると、愛に溢れた制作チームは本当に得難いことでした。私たちを選んでくれた役柄にも感謝しています」と述べた。タロ・リンは「親密なシーンが映し出されると、『このシーンは家で見させてもらえますか?』という気持ちになりました」と答え、会場を和ませた。また壇上には、本作のメインカップルであるカイ・シューとタロ・リンの「愛をつなぐ」ストロベリーケーキが登場。これは、ボトムスの腰のラインまで肌を露出したという、劇中一番際どいシーンを想起させるものだとか。
もう1組のカップルを演じたのはルイス・ジャンとナット・チェン。キスシーンについて尋ねられると、ナット・チェンは恥ずかしそうに「柔らかかったです」、ルイス・ジャンは「ザラザラしていました」と笑い、正反対の反応を見せた。またルイス・ジャンは、ウェイン・ソンを奇襲するシーンで、勢い余ってパワーショベルの車台に衝突したことに触れ、「あのときは恥ずかしかったです。ナットのところに行き、『笑える。やっちゃったよ』と自嘲するしかありませんでした」と失敗談を明かした。ナット・チェンは「一緒に過ごした数カ月を今になって思い返すと、やり遂げたという感じがします」と感慨深げに語った。
一方、ウェイン・ソンは自身がクランクアップしたシーンに言及。地面に横たわるカイ・シューを刺そうとしたが、肝心のナイフが手元になく、「みんなでナイフがどこにいったか探したら、なんとカイ・シューの首の上にありました」と、一歩間違えれば取り返しのつかない事態になるところだったことを明かした。カイ・シューは「神様に感謝したいです。ウェインが誤ってナイフを落とした瞬間、心臓が止まるかと思いました。私の喉に当たったのはナイフの柄でしたが、もし刃先だったらどうなっていたんだろうと考えるのも怖いです」と当時を振り返った。
心の準備に時間は必要なかったと話すのは、出演前から旧知の仲であるアンガス・シェとリアンジァー。リアンジァーは「アンガスは、普段から色気をふりまいているんです。アンガスを見た男性はすぐに落ちてしまいますが、私は彼の色気に慣れているので、演じるのも大丈夫でした」と語った。アンガス・シェは「20年待って、やっとBLドラマに出演させてもらえました。これまでゲイの役は演じたことがなかったので、『奇蹟』でほんの数シーンしか撮影できず、少し物足りない感じです」と名残惜しさを見せた。
TAICCA、エスピーオー、ビデオマーケット、楽天グループ、八大テレビ(八大電視/GTV)が共同制作した「奇蹟」は、8月22日火曜夜8時より、Rakuten TVとビデオマーケット、YouTubeチャンネル「GTV DRAMA(八大劇樂部)」で日台同時配信。初回は2話、以降は毎週1話ずつ更新。おってGagaOOLala、LINE TVなどでも配信される。サウンドトラックも近日デジタル配信予定。
「奇蹟」あらすじ
医学を志す白宗易(タロ・リン)は、ある日傷を負ったチンピラの范哲睿(カイ・シュー)を引き取る。最初相容れなかった二人は共に過ごすうちにやがて情が湧き始めるが、マフィア闘争の中、白宗易は范哲睿の罪を被って投獄されてしまう。不運が重なり、艾迪(ルイス・ジャン)と陳毅 (ナット・チェン) も別れ、別々の道を歩むことになる。4年後、運命に再び引き合わせられた4人。過去の過ちと後悔にどう向き合えば、互いに幸せになれるのか?
日台同時配信2023年8月22日(火)20時配信開始
※以降、毎週火曜日20時に更新
台湾:GTV DRAMA 八大劇樂部
日本:Rakuten TV ビデオマーケット
公式Twitter:@KISEKI_DearToMe
翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。
記事の更新情報を
Twitter、Facebookでお届け!
Twitter
Facebook