最新中国ドラマ|シャオ・ジャン主演「春を待ちわびて(原題:夢中的那片海)」放送開始。熱い議論を呼び起こす
引用元:wechat 德塔文科技 公式アカウント:「德塔文影视观察」
記事タイトル:「剧周报22|《梦中的那片海》《公诉》强势洗牌头部,市场升温剧集景气普」
中国で市場分析を展開する德塔文科技による影視観察(datawinfilmtv)データより、2023年第22週(05.29-06.04)のドラマ景気指数TOP10にランクインしたドラマを、ピックアップ!(以下ドラマ表記名は全て原題)
「春を待ちわびて~The sea in the dream~(原題:夢中的那片海)」「公訴」が猛烈な勢いでランキング上位を獲得
第22週の市場は新鮮度が高く、シャオ・ジャン(肖戦)、リー・チン(李沁)、リウ・ルイリン(劉芮麟)らが出演する年代劇の「春を待ちわびて~The sea in the dream~」、ディリラバ(迪麗熱巴)が検察官役に挑戦した「公訴」といった新スタートのドラマが猛烈な勢いでランキング上位を獲得。ホウ・ミンハオ(侯明昊)とジョウ・イエ(周也)の「護心」は、ストーリーが切ない展開となって注目度が上昇し、本週でも上位ランキングをキープした。チャオ・ルースー(趙露思)主演の「后浪」も持続力は強いが、「春を待ちわびて~The sea in the dream~」「公訴」の強い勢いもあり、トップスリーからは外れてしまった。新作ドラマではジュー・ジンイー(鞠婧禕)&グオ・ジュンチェン(郭俊辰)主演の時代劇「花戎」、ウィリアム・チャン(陳偉霆)が消防隊を演じる「照亮你」も好調で、公開3日でランクインを果たしており、今後の継続力に期待が寄せられている。
ジャンル別の特徴は?
ジャンル別の特徴としては、本週ランクインした作品はいずれもジャンルごとに市場を活性化させており、年代劇の「春を待ちわびて~The sea in the dream~」が首位を獲得、その後をサスペンスドラマの「公訴」が僅差で追うという形となった。現代劇は依然として市場の主流となっており、テイストもテーマも豊富だが、首位を獲得できる作品は少なく、情感系、ラブ、ビジネス、ファミリーなどの分野で差別化された競争を続けている。時代劇のジャンルは比較的限定的で、本週ランクインした2作はいずれも仙侠ものとなっている。
ジャンル別・新作の状況は?
本週の新作は、いずれもサスペンス、ファンタジー、現代ドラマ、時年代劇など新ジャンルも充実していた。サスペンスで最も優れていたのは「公訴」で、初の女性検事がテーマ。テンポの速い、求心力のある作品として市場での注目度も高い。現代ドラマではポン・グァンイン(彭冠英)らが出演する医療ドラマの「白色城堡」、そして消防士の「照亮你」があり、「白色城堡」は職業的な専門門性の高いテーマが強く、「照亮你」は恋愛要素に焦点を当てており、経済性は「白色城堡」よりも「照亮你」が高いと分析されている。年代劇「夢中的那片海」が放送初週にトップを獲得したことで、ランキングは大幅な入れ替えとなった。
現時点で来週公開が予定されている作品は、ジャン・ナン(張南)、ワン・ユーウェン(王玉雯)の時代劇「微雨燕双飛」。波瀾万丈を乗り越えて共に成長していく姉妹を描いた物語で、本作品の登場で、時代劇のジャンルがより豊富になることが期待されている。
ジャンル別ヒットドラマ
<現代ドラマ>
第1位 「后浪」
第2位 「星が繋ぐ初恋~Here We Meet Again~(原題:三分野)」
第3位 「温暖的甜蜜的」
現代ドラマの供給量は横ばいだが、景気指数は上昇している。現時点でトップドラマは不足しているが、全体的な隆盛は増加しており、“現代ドラマの夏”が到来することを示している。
<時代劇>
第1位 「護心」
第2位「花戎」
第3位「少年江湖」
時代劇カテゴリーでは、「寧安如夢~坤寧宮に咲く憧れ~」騒動の影響をまだ払拭できておらず、後続の強力な作品が不足し、本数・景気指数共に減少している。「花戎」の登場があっても、時代劇市場の冷え込みを改善できなかった。
<年代劇>
第1位「春を待ちわびて~The sea in the dream~」
第2位「一代匠師」
第3位「南泥湾」
新作「夢中的那片海」は、注目度の高い主演と、今年1月に亡くなった付寧監督らによるハイレベルな演出により、年代劇市場の人気を大幅に高めた。現在放送されている内容を見る限り、演出が誠実で設定も非常に洗練されており、小道具の復元などにより1970年代の北京の社会情景が高度に再現されている。ドラマは意図的に時代の痕跡を拡大するのではなく、若者らの成長と奮闘に焦点を当て、強く若々しい濃厚な青春期の活力と、その背景となる変革の年代の移り変わりを描いた。主演のシャオ・ジャンの卓越した演技力と話題性の恩恵もあり、このドラマは放送後すぐに市場の注目を集め、熱い議論を呼び起こし、市場からの肯定的な口コミフィードバック等を獲得している。
翻訳・編集:島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「中国エンタメニュース」を連載中。『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』(キネマ旬報社)『見るべき中国時代劇ドラマ』(ぴあ株式会社)『中国ドラマ・時代劇・スターがよくわかる』(コスミック出版)などにも執筆しています。
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