引用元：wechat 德塔文科技　公式アカウント：「德塔文影视观察」
記事タイトル：「《我要逆风去》待播剧数据先鉴」

中国での市場分析を展開する影視観察（datawin）は、放送待機中のお勧め作品として、「我要逆風去（原題）」のデータ分析と解説などを発表した。

「我要逆風去」は、同名小説を原作とするドラマ。ナショナルブランドの衣料品グループ会長の一人娘・江湖は、突然の父の死によってグループが破産し、一夜にして地位を失ってしまう。唯一残された靴底メーカーの「騰岳」を守り続ける決意を固めた江湖は、「騰岳」を安値で買い戻し、売却しようしていた天才的投資家の徐斯と出会い、ぶつかりあいながらも共に様々な試練を経て成長していく…という物語だ。

注目のキャスト陣は、ヒロインの江湖に『芳華-Youth-』『モフれる愛』のチョン・チューシー（鐘楚曦）、そして天才的投資家の徐斯を「ロマンスの方程式」「山河令」のゴン・ジュン（龔俊）が演じる。また、「宇宙少女」のソニことウー・シュエンイー（呉宣儀）、「シンデレラ・プロセス～私を輝かせる恋と夢～」のガオ・ジーティン（高至霆）、「私の妖怪彼氏2」「山河令」「運命のキスをお願い!」のウェイ・ジャーミン（魏哲鳴）といった人気若手キャストから、「月に咲く花の如く」のチャン・チェングアン（張晨光）＆リウ・ペイチー（劉佩琦）ら、ベテランキャスト勢も充実、豪華な顔ぶれに期待値が高まっている。

全体の作品評価の数値は、キャストの豪華さもあり、俳優陣への評価とテーマ性の評価が他の項目と比べて高めとなった。最初は反目する二人が後に思いがけず惹かれ合うようになるという人気のラブストーリー展開、爽快さ、ビジネスなどがいずれも興味をひきつけるトピックに。また、制作が爆発的ヒットとなった「蒼蘭訣（そうらんけつ）～エターナル・ラブ～」の恒星引力影視伝媒（Stellar Media）ということで、若者人気への期待も高まっているようだ。

視聴者データの分析からは若い視聴者層に受ける傾向が強く、視聴者の性別分布は女性が圧倒的に高めという結果に。注目度の高いキーワードとなるのは、やはり主演のゴン・ジュンとなっている。男女ともに成長するエピソード、そして現代中国のマーケティングというテーマで若い世代の共感度をどれだけキャッチできるかが、ヒットの鍵となりそうだ。

翻訳・編集：島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「中国エンタメニュース」を連載中。『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』（キネマ旬報社）『見るべき中国時代劇ドラマ』（ぴあ株式会社）『中国ドラマ・時代劇・スターがよくわかる』（コスミック出版）などにも執筆しています。