ニュース提供元：Netflix

台湾の選挙キャンペーンをテーマにした「WAVE MAKERS〜選挙の人々〜（原題：人選之人─造浪者）」の配信が、4月28日よりNetflixでスタートする。Netflixは7日、配信日と同時にティザー映像と公式ポスタービジュアルも公開した。

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台湾初の選挙ドラマを手掛けるのは、「悪との距離」「做工的人（原題）」など多くの職業ドラマを制作してきた大慕エンターテインメント（大慕影芸）と台湾公共テレビ（公視／PTS）。「悪との距離」の監督リン・ジュンヤン（林君陽）をはじめ、キャストのシエ・インシュエン（謝盈萱）、ホアン・ジエンウェイ（黃健瑋）、ワン・ジン（王淨）、レオン・ダイ（戴立忍）、チェン・イエンフェイ（陳姸霏）らが、知られざる選挙戦のリアルに迫る。

制作の発端は、脚本家のジエン・リーイン（簡莉穎）自ら、台湾独特の選挙模様について書きたいと制作会社に原案を持ち込んだことだった。企画が通った後、フィールド調査を進め、現役やOBの選挙参謀たちに実際に話を聞く中で、選挙戦の現場の人々に焦点を当てた物語へと的を定めたという。軽快なテンポで始まるティザー映像では、シエ・インシュエン、ホアン・ジエンウェイ、ワン・ジンら選挙キャンペーンチームが公正党を率いて奔走する姿が、ウィットに富んだトーンで展開する。

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公正党の選挙キャンペーンチーム副主任兼スポークスパーソンの翁文方を演じるシエ・インシュエンは、今回初めて選挙戦の内情を知り、選挙参謀とはただ事務所で討論するだけの職業ではなく、政治家の背後に控える非常に重要な存在だと知ったと明かした。「彼らの職務は想像を超えていました。日々のニュースやさまざまな事件に常に注意を払い、選挙期間中のプロジェクトや原稿のためにブレインストーミングを欠かさず、さらには組織化する能力も持ち合わせています。休暇やプライベートな時間はほとんどありません」と、驚きと共にリスペクトを示した。

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ホアン・ジエンウェイが演じるチーム主任・陳家競の「選挙は勢いが勝利の鍵だ」という名ゼリフも印象に残る。「家の掃除や家事をするのも勢い次第で、そうじゃないとさぼってしまいます」と冗談を交えながら、選挙キャンペーンの仕事について以前はよく知らなかったと正直に明かした。そのため役作りは簡単ではなかったが、フィールド調査に力を入れ、それを役に反映するため、新しいアプローチで役作りをしたという。

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選挙キャンペーンチームの新人、張亜静を演じるワン・ジンは、「撮影中、仲間の気持ちや交流をリアルに感じました。監督の指導の下、俳優同士の化学反応が効果的に引き出されたと確信しています」と語る一方、今回の出演を通して「彼らは日々さまざまな出来事に対処しなければならず、その一つひとつが必要不可欠な部品です」と、選挙スタッフらの苦労を実感したと明かした。

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公式のポスタービジュアルは、台湾三大アワードのビジュアルディレクターを歴任するデザイナーのジョー・ファン（方序中）と、日本在住の台湾人アーティストLEE KAN KYO（李漢強）が共同で手掛けた。鮮やかな色使いとイラストにこだわり、選挙戦とは一味違ったリラックスした雰囲気を醸し出している。ジョー・ファンは「地方ごとに選挙の特色があります。選挙期間が来るたび、熱い台湾の人々がさまざまなスローガンを掲げて選挙活動を行う中、元々活気に満ちた街並みにカラフルな選挙看板が絶妙に溶け込み、台湾独特の風景を作り上げています」と語った。また、今回のポスターにもドラマに登場する候補者のヒントをこっそり隠していると明かし、視聴者がそれを探し当てることに期待を寄せた。

候補者を当選させるため、全力で奔走する人々を描く「WAVE MAKERS〜選挙の人々〜」は、4月28日より190の国と地域でNetflix独占配信。

翻訳・編集：二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年５月、張克柔（字幕翻訳家・通訳者）との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前　台湾華語リーディング』（三修社）を上梓。