Netflix「模倣犯」がランキング席巻!台湾のドラマ業界は、本気でグローバル市場を目指す
アジアの映像作品が国際市場で注目を集めている。韓国ドラマ・映画が世界でブームを起こしているが、台湾ドラマ・映画も国際プラットフォームで話題を集めている。
近年はサスペンスシリーズ「華燈初上-夜を生きる女たち-」やホラー映画『呪詛』などが人気を博し、先日Netflixにて配信がスタートした台湾ドラマ「模倣犯」も台湾ドラマの記録を打ち破り、世界25の地域でトップ10にランクインした。
「模倣犯」 ©GrX
本作は、宮部みゆき氏による同名ベストセラー小説「模倣犯」が原作。90年代が舞台の連続殺人事件を描き、スリリングなストーリーを通してメディアの混乱と人間の善悪を探求する。
今回、瀚草文創(グリーナー・グラス・カルチャー)によってNetflixオリジナルの中国語ドラマとして制作され、3月31日よりNetflixで世界独占配信。 台湾、香港、シンガポール、タイ、ベトナムなどの地域でNetflix週間チャートの首位に輝き、更にアジア市場を越えて、中東のアラブ首長国連邦、クウェート、カタール、ヨーロッパのギリシャ、ルーマニア、そして中南米のメキシコ、ブラジル、バハマ、ウルグアイ等へ広がり、世界中の視聴者の注目を集めている。現在、25の地域でトップ10にランクイン。これほど広い世界市場への展開は台湾ドラマとしては初めてとのこと。
「模倣犯」 ©GrX
「模倣犯」 ©GrX
「模倣犯」の世界市場での成功は、瀚草文創が長年にわたり国際合作を行ってきた経験に基づいているという。プロデューサーの湯昇榮(フィル・タン)氏は、「瀚草文創は韓国、ニュージーランド、ベトナムなどの国々と映像作品の制作に取り組み、現在の国際市場の傾向を理性的に判断しています。今回は中国語ドラマが初めてNetflixの世界の視聴者にアピールするということでもありますし、また自身への挑戦でもあります。「模倣犯」のストーリーと撮影クオリティがこのようにエリアを超え視聴者に訴求できたのは、台湾の映像制作環境全体が蓄積してきたことの結果です」と明かす。
「模倣犯」 ©GrX
プロデューサーの曾瀚賢(ハンク・ツェン)氏は、ストーリーの核心である脚本開発や語り口の調整に注力していると話す。ストーリーライン、時空の背景設定、映画の撮影手法、ドラマの構造分析の調整に重点を置き、シーンの調整や美学について国際的な高水準を維持する。現在、世界中の視聴者からの反響を受け、曾瀚賢氏は「『模倣犯』は多言語での吹き替えが行われ、言語や文化の違いを超え、異なる国や地域で人々の共感を生み出しています。」 と話し、感謝の意を示した。
「模倣犯」 ©GrX
台湾の映像コンテンツは世界市場で積極的に展開され、今後もドラマシリーズ「人選之人-造浪者」と「乩身」が国際プラットフォームに続々と登場する予定。大慕影芸の三作品目の旗艦型ドラマ「WAVE MAKERS〜選挙の人々〜(原題:人選之人─造浪者)」は、台湾初の政治幕僚職場ドラマであり、総統選前のキーとなる時期の若手幕僚たちが生活と選挙の間で葛藤しながらも、勢いをつけ候補者を波に乗せる様子を描く。ドラマシリーズ「乩身」は、台湾の作家星子氏の同名ベストセラー小説を映像化したもので、台湾の伝統的な信仰と現代ファンタジーが融合された作品だ。
「WAVE MAKERS〜選挙の人々〜」©DaMou Entertainment
「WAVE MAKERS〜選挙の人々〜」©DaMou Entertainment
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