最新中国ドラマ|バイ・ジンティン「長風渡(原題)」、男女ともに成長するエピソードの共感度がカギ
引用元:wechat 德塔文科技 公式アカウント:「德塔文影视观察」
記事タイトル:「白敬亭宋轶《长风渡》女性兴趣高|待播剧数据先鉴」
中国での市場分析を展開する影視観察(datawin)は、放送待機中のお勧め作品として、「長風渡(原題)」のデータ分析と解説などを発表した。
「長風渡」は、同名小説を原作とするドラマ。幼い頃から不遇な環境で育った揚州の布商の娘・柳玉茹は、揚州で有名なプレイボーイの願九思の元に嫁ぐことが決まる。よりによって……と悲観していた柳玉茹だったが、自分の人生を取り戻すべく一念発起し、願九思の母から商売の専門的な知識や技術を学び、立派な商売人となって才能を開花していく。一方、柳玉茹の婚姻は財産目当てだと思いこみ、当初は彼女を軽蔑していた願九思だったが、いつしか彼女の本質に惹かれるようになり、やがて彼もまた、柳玉茹と共に新たな生き方を進むべく成長していく…という主人公たちの愛と成長が描かれた物語となっている。
注目のキャスト陣は、不遇な人生を打破するヒロイン・柳玉茹を「贅婿[ぜいせい]~ムコ殿は天才策士~」や「慶余年~麒麟児、現る~」のソン・イー(宋軼)、プレイボーイの若旦那・願九思を「開端」「卿卿日常 ~若様と恋する日々~」といったヒット作が続くバイ・ジンティン(白敬亭)が演じる。その他にも、「女医 清落~恋愛の処方箋~」のリウ・シュエイー(劉学義)、「スウィート・ドリームズ〜一千零一夜〜」「黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~」のジャン・ハオウェイ(張昊唯)など、個性溢れる顔ぶれが揃っている。
全体の作品評価の数値は、テーマ性の評価が他の項目と比べて高め、若い視聴者に受ける傾向が強く、女性視聴者からの興味関心度が高めと分析されている。テーマ性の詳細分析では、商業がテーマとなる時代劇は一定のニーズが確立されていること、最初は反目する二人が後に思いがけず愛し合うようになるという人気のラブストーリー展開、そして主人公たちの成長が描かれるという点が、ヒット要素として評価されていた。制作スタッフに関する注目点は、「長安 賢后伝」「花様衛士〜ロイヤル・ミッション〜」などのヒット作を手掛けるイン・タオ(尹涛)監督があげられている。キャストの注目度に関しては、主演のバイ・ジンティエンの数値が圧倒的に高く、「卿卿日常」の大ヒットによる人気上昇が大きいとのこと。次いで数値が高かったソン・イーは、近年時代劇での活躍が続き素地がある点が評価されているようだ。
視聴者の性別分布は女性が圧倒的に高めという結果に。古代女性の自立、男女ともに成長するエピソードが、若い世代の共感度をどれだけキャッチできるかが鍵となりそうだ。
翻訳・編集:島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「中国エンタメニュース」を連載中。『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』(キネマ旬報社)『見るべき中国時代劇ドラマ』(ぴあ株式会社)『中国ドラマ・時代劇・スターがよくわかる』(コスミック出版)などにも執筆しています。
記事の更新情報を
Twitter、Facebookでお届け!
Twitter
Facebook