Cinem@rt エスピーオーが運営するアジアカルチャーメディア

【最新ドラマin台湾】宮部みゆき原作のNetflixドラマ「模倣犯」、ポスタービジュアル解禁!

ニュース提供元:Netflix

 台湾ドラマ「模倣犯」ポスタービジュアル
Netflix

宮部みゆきの同名小説をドラマ化した「模倣犯」のポスタービジュアルと場面写真がこのほど公開された。赤い箱に入れられた能面、被害者を写したと思われるポラロイド写真、光と影の強いコントラストで構成されたポスターは謎めいた雰囲気に満ち、身の毛がよだつ犯罪の幕開けを感じさせる。

メインキャストはウー・カンレン(呉慷仁)、アリス・クー(柯佳嬿)、トゥオ・ツォンファ(庹宗華)、ヤオ・チュエンヤオ(姚淳耀)、フェンディ・ファン(范少勳)、カミー・チアン(江宜蓉)、シア・タンホン(夏騰宏)ら。ルビー・リン(林心如)も特別出演する。

また「麻醉風暴」シリーズや「次の被害者」など人気作品を手掛けたプロデューサー、ツェン・ハンシエン(曾瀚賢)をはじめ、撮影監督、映像編集、美術デザインを担当する制作陣も、金馬奨や金鐘奨受賞歴のある一流のスタッフが勢揃い。さらには「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」、「サバイバー: 宿命の大統領」で知られる脚本家のニール・ベアーが脚本コンサルタントとしてアメリカから参加する。

「模倣犯」は、脚本からローカル化、映像化まで実に3年以上の月日が費やされた。プロデューサーのツェン・ハンシエンは、映像化が非常に難しかったとしながらも、「『模倣犯』における犯罪の悪は、まるで病巣のように広がります。ある意味、普通の病気よりも病気らしい。この悪を止める方法があるのか。あるとしたら人間の善性か、それとも心の最後の境界線か? 善悪はどう判断するのか? 本作ではそのような問いを掘り下げていきます」と自信をのぞかせた。

台湾ドラマ「模倣犯」メイキング写真
Netflix

「模倣犯」は連続殺人事件を題材にしたストーリーで、メディアの力によって、いわゆる「悪」があらゆる人の心に蔓延した1990年代が舞台となる。人間本来が持ちうる悪と、そこからどのように善性の価値を見出すのかを描く。犯罪の根源を探る検事・郭曉其役のウー・カンレンは、脚本を一目見て非常に気に入ったという。「シンプルで絶対的な悪のほかに、そこから派生した幾つものエピソードが描かれています。それらの背後には被害者家族の心情が反映されていて、登場人物の心情を追って物語に入り込める作品です」と、その理由を明かした。また「演じるうちに、自分はけっこうかっこいいと感じました。それは顔の良さではなく、郭曉其が何かに集中している姿がかっこよくて、好きになりました」とユーモアを交えて話した。

台湾ドラマ「模倣犯」ウー・カンレン
Netflix

昔、宮部みゆきの原作小説を読んだというアリス・クーは、まさかその物語の登場人物になる日が来るとは思いもよらず、不思議な感じがするという。「撮影から照明、美術、背景、ファッションまで、制作チームやキャストが細部にまで気を配っていることがよくわかる作品です。自分の撮影がないときでも、雰囲気を味わうためによく現場に行くのですが、モニターに映し出される一秒一秒が、スクリーンショットしたいくらい美しかったです」と撮影時を振り返った。

台湾ドラマ「模倣犯」アリス・クー
Netflix

Netflixと瀚草文創がタッグを組んだ「模倣犯」は、Netflixで世界独占配信予定。

翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。

記事の更新情報を
Twitter、Facebookでお届け!

TOP