最新中国ドラマ|「反轉人生(原題)」が話題に。ファンタジー×青春ドラマが新たなコンテンツの魅力を引き出す?!
引用元:wechat 德塔文科技 公式アカウント:「德塔文影视观察」
記事タイトル:「剧周报13| 流量头部剧《余生请多指教》等相继收官,传统男性向题材扎」
中国で市場分析を展開する德塔文科技による影視観察(datawinfilmtv)データより、2022年第19周(05.07-05.13)のドラマ景気指数TOP10にランキングしたドラマを、ピックアップ! 第19週の調査で人気を獲得したドラマカテゴリーは、1位現代ドラマ、2位サスペンス、3位年代劇という結果に。(以下ドラマ表記名は全て原題)
16週は21本の新作ドラマが放送開始。数は少ないがバラエティに富んでおり、リストの上位9作品の週次成績はいずれも好調で市場には多くの注目ドラマがあることを示している。
今週の1位はヤン・ヤン(楊洋)&チャオ・ルースー(趙露思)主演の時代劇「且試天下」。5月17日で最終話を迎えたが、安定した人気をキープした。ワン・ジュンカイ(王俊凱)&チャン・イー(張譯)主演の「重生之門」、ケニー・リン(林更新)&タン・ソンユン(譚松韻)主演「請叫我総監」、ショーン・ドウ(竇驍)&チェン・ドウリン(陳都霊)主演「良辰好景知几何」は引き続き人気度上昇中。
今週のトップ4作品には、時代劇、サスペンス、現代ドラマ、年代劇の4つのテーマが含まれており、あらゆるジャンルのユーザーの熱意が効果的に動員されているのがわかる。
そんな中、最近非常に好成績を収め、市場で注目を集めているのが、テンセントビデオとマンゴーTVが放送するファンタジー青春ドラマ「反轉人生」。ジョウ・イーラン(周依然)とマー・スーチャオ(馬思超)主演のこの作品は、面白くてシンプルな筋書きと評判の良さから、ダークホースと呼べるような成果を上げている。男女入れ替わりコメディは視聴者からも人気が高く、こうした「ファンタジー+青春ドラマ」を組み合わせた作品は今後も注目の存在になると予測されている。
同類の先発作品にはパラレルワールドを描いたチュー・チューシアオ (屈楚蕭)&チャン・ジャーニン(張佳寧)主演の「一閃一閃亮星星」があり、こちらは少し内容の重い作品に仕上がっていたが、「反轉人生」はコメディチックで面白く、サスペンスやキャンパスラブもうまく展開されていく。青春ドラマの要素はファンタジー分野に人気のある基盤をもたらし、ファンタジーは青春ドラマにより新鮮な力をもたらす。この二つの組み合わせが今までにないコンテンツの作品を生み出し好成績を達成しており、今後の動きにも期待ができそうだ。
今週は、ジャン・シューイン(江疏影)&ポン・ユーチャン(彭昱暢)主演の「女士的法則」、オウ・ハオ(欧豪)、ワン・ジンチュン(王景春)の「対决」、アオ・ズーイー(敖子逸)、ホアン・ツァンツァン(黄灿灿)出演の「儂好,我的東北女友」も新スタート。その中で「女士的法則」は放送開始から、エリート弁護士、歳の差恋愛などが話題となって人気を集めると同時に、人物設定や職業的な合理性などにも批評が集まった。近年の現代ドラマにおいては、リアリズムをテーマにした作品が増加傾向にあり、業界の描写が注目を集める部分にもなっているので、制作側はその点にも十分な注意が必要だといえそうだ。
―本週カテゴリー別ヒットドラマTOP1:現代ドラマ―
第1位 「請叫我総監」
第2位 「没有工作的一年」
第3位 「新居之約」
「新居之約」の繁栄指数は好調だが、現代ドラマでこのパフォーマンスはそれほど顕著ではない。さまざまな家の装飾プロセスを通して、業界の暗黙のルール、感情の闘争、人々の心の道徳性を分析して描いたこの作品は、ユーモラスでリラックスしていて、視聴者を安心させ楽しませている。しかし、評判は比較的一般的にとどまっている。「理想の家」をテーマに、内容、クオリティともに安定感があるものの、視聴者の共鳴を最大限に獲得できる要素が少し弱いようだ。
―本週カテゴリー別ヒットドラマTOP2:サスペンス―
第1位 「重生之門」
第2位 「対決」
第3位 「杠杆」
「杠杆」は、グオ・ジンフェイ(郭京飛)、ユー・イー(于毅)、トン・リーヤー(佟麗婭)らが出演。サスペンス作品は視聴者の見識が増し、脚本・演出ともによりクオリティの高い作品が求められる傾向が強まっている。
―本週カテゴリー別ヒットドラマTOP3:年代劇―
第1位「良辰好景知几何」
第2位「摧毁」
第3位「運河風流」
中華民国時代の恋愛ドラマ「良辰好景知几何」は放送開始後、人気は安定しており、今年上半期に傑出したパフォーマンスを発揮した作品となった。このドラマの人気は、中華民国時代を背景としたアイドルドラマが依然として良い反応を得られることを改めて示しているとも。キャスティングもキャラクターに適しており、フー・ジュン(胡軍)、ワン・ジンソン(王勁松)といった強力な俳優陣もよくマッチしている。宣伝にTikTokなどを効果的に活用し、ターゲットを絞った方法で潜在的な視聴者に浸透しているため、現在のパフォーマンスは依然として上昇傾向を示している。
翻訳・編集:島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。Cinem@rtにて「中国時代劇トリビア」「中国エンタメニュース」を連載中。『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』(キネマ旬報社)『見るべき中国時代劇ドラマ』(ぴあ株式会社)『中国ドラマ・時代劇・スターがよくわかる』(コスミック出版)などにも執筆しています。
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