第17回 大阪アジアン映画祭オープニング/クロージング作品が決定! チャン・リュル監督『柳川』、ダニエル・デンシック『MISS OSAKA(原題)』
2022年3月10日(木)から 20 日(日)に開催される、第17回大阪アジアン映画祭のオープニング作品、クロージング作品が決定した。
オープニング作品は、中国・日本・韓国合作『柳川』(監督:チャン・リュル(張律))、クロージング作品は、デンマーク・ノルウェー・日本合作『MISS OSAKA(原題)』(監督:ダニエル・デンシック (Daniel DENCIK))と、くしくも外国人監督が日本を舞台に撮影した作品で開幕し、閉幕する。
そして、『柳川』には池松壮亮、中野良子、『MISS OSAKA(原題)』には南果歩、森山未來、阿部純子が重要な役で出演。いずれの作品も日本から実力派俳優が参加している。
これまで大阪アジアン映画祭では、合作映画など映画制作・製作における国境を跨ぐ流れについて紹介してきたが、そのことを象徴するような 2 作となった。
オープニング作品『柳川』は3月10日(木)梅田ブルク7にて日本初上映、クロージング作品『MISS OSAKA(原題)』は3月20日(日)ABCホールにて日本初上映。
第17回大阪アジアン映画祭
2022年3月10日(木)~ 20 日(日)開催
<『柳川』作品紹介>
中年になり自分が不治の病であることを知ったドンは、⾧年疎遠になっていた兄・チュンを柳川への旅に誘う。柳川は北京語で「リウチュアン」と読み、2 人が青春時代に愛した女性「柳川(リウ・チュアン)」と同じだった。20 年ほど前、チュンの恋人だったチュアンは、ある日突然、姿を消してしまったが、今は柳川で暮らしているという。誰にも理由を告げずに消えた彼女の存在は、兄弟の中で解けない謎になっていた。2 人は、柳川でついにチュアンと再会する。
監督・脚本:チャン・リュル(張律)
中国出身の朝鮮族で、これまで韓国映画を送り出し、ヴェネチア、カンヌ、ベルリンなど世界の映画祭で高く評価されてきた。日本でも『キムチを売る女』『慶州(キョンジュ) ヒョンとユニ』『春の夢』が劇場公開、OAFF では 2019 年に『群山:鵞鳥を咏う』を上映した。本作は『福岡』に続く、日本を舞台にした第 2 作であり、中国出身だが韓国を中心に活動してきたチャン・リュル監督にとって、『豆満江』以来 11 年ぶりの中国語映画となる。
出演:
ニー・ニー(倪妮)
シン・バイチン(辛柏青)
チャン・ルーイー(張魯一)
池松壮亮
中野良子
2021 年の平遥国際映画祭(開幕作品)と釜山国際映画祭で同日ワールドプレミア上映。 2022 年秋、公開予定。
<『MISS OSAKA(原題)』作品紹介>
©Haslund Dencik Entertainment
24 歳のイネスは自分に自信が持てず、「別の誰かになりたい」という願望をいつも抱いていた。恋人のノルウェー出張に同行したイネスは、大阪からやってきた謎めいた女性・マリアと出会う。そして、マリアの事故死をきっかけに、自分自身を葬りマリアになりすますことを決意。新しい人生を求め、すべてを捨てて大阪へと旅立つイネス。ナイトクラブ“MISS OSAKA”の名刺を手にした彼女は、ネオンが輝くパラレルワールドの奥深くへと導かれていく。イネスの、「別の誰かになりたい」という願望を追求する旅が始まる。
監督:ダニエル・デンシック
作家としても活躍するデンマークの若き俊英。本作ではプロデュースと脚本も手掛ける。2014 年、デンマークアカデミー賞の最優秀短編ドキュメンタリー賞を獲得。2015 年、西アフリカのガーナとブルキナファソで撮影した初の⾧編劇映画“Gold Coast”はカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭で上映された。⾧編2作目となる本作は、雄大なノルウェー北部と喧騒に包まれた街・大阪を舞台に、アイデンティティが溶け合う現代で、自分であること、人を愛することとは何かをテーマに据え、真実と虚偽が交差するスリリングなミステリー映画を作り上げた。
出演:
ビクトリア・カルメン・ソンネ
ミケル・ボー・フォルスゴー
森山未來
阿部純子
南果歩
音楽:清水靖晃(TV ドラマ「今ここにある危機とぼくの好感度について」)
プロデューサー:
マイケル・ハスランド=クリステンセン(Michael HASLUND-CHRISTENSEN)
山本晃久(『スパイの妻』『ドライブ・マイ・カー』)
記事の更新情報を
Twitter、Facebookでお届け!
Twitter
Facebook