【特集】「悪の花」演出キム・チョルギュ インタビュー 「イ・ジュンギは、期待と予想をはるかに超える没入感と表現力で具現化してくれた」
イ・ジュンギ主演最新作! 百想芸術大賞5部門ノミネートの傑作「悪の花」のセル&レンタルDVDが好評リリース中! 本作の演出を務めたキム・チョルギュさんに、本作そしてイ・ジュンギさんについてお話を聞きました。
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― 「悪の花」を演出するにあたって、最初から最後まで、一貫して大事にしたこと、守ったルールはありますか?
キム・チョルギュPD(以下、キムPD) 常套的な設定やすぐ予測されそうな展開は必ず避けること、最後まで予測不可能な物語の流れを維持するのことを一番大事にしていました。
― イ・ジュンギさんは、この難役を自分がうまく演じられるか自信が持てず出演するか否か悩んでいた時、ムン・チェウォンさんやキムPDの言葉に励まされて引き受けることにしたと話していました。キャスティングのお話をする際、具体的にどんな話をジュンギさんにされたのでしょうか。
キムPD イ・ジュンギさんが演じた人物は冷たさと温かさ、柔らかさと鋭さ、親近感と見慣れない感じなど極端的に相反するイメージを同時に持つ必要がありましたが、イ・ジュンギさんはそんな条件が完璧に揃った俳優であると伝えました。実際に撮影現場でイ・ジュンギさんは、私たちの期待と予想をはるかに超える没入感と表現力であの多層的な人物をとても立派に具現化してくれました。
― イ・ジュンギさんは、キムPDと組んだことで、これまでの演技スタイルを捨て、監督やスタッフを信じて従うスタイルに変えたと話していました。イ・ジュンギさんにとって、そういった演技スタイルは自分に大きな成長をもたらしたと話していますが、具体的に現場では、どのようなやり方で俳優たちに演出をしているのですか? どれくらい細かい指示を出しているのでしょうか?
キムPD 全ての状況と文脈、台詞などに対し、互いの意見を加減なく話し合い、互いに共感できる最善の道を探そうと努力しました。基本的にイ・ジュンギさんはドラマを引っ張るために必要なものを溢れるほど持っていたので、そんな長所が過剰にならないよう押しが強くならないよう、自然な感じで流れるように誘導してあげようと努力しました。
― イ・ジュンギさんの演技で特に印象深かったシーン、期待以上だったシーンは?
キムPD 5話の釣り場のシーン全体と15話の崖でのシーンが一番好きです。体力的にも精神的にも凄いエナジーと集中力が必要なシーンでしたが、本当に渾身の力を全て注ぎ最高のシーンを作り上げてくれたイ・ジュンギさんの涙と絶叫は長く記憶に残ると思います。
― 主人公2人の過去のエピソードの映像がとても美しかったです。過去の回想シーンについて、どう見せるか、気を配っていたことはありますか?
キムPD この物語は平凡なメロドラマではありません。主人公2人の前にはすごい苦難と逆境が待っていて、一時も緊張感を忘れてはいけないストーリーであることを視聴者に事前に実感させ、これから繰り広げられる物語が見たくなるような演出にしようと思いました。
― はじめはサスペンスだと思っていましたが、見進めるにつれて、純粋で一途なロマンスに感じました。監督は、サスペンスとロマンスの比率をどのように調整していたのですか?
キムPD 二つのジャンル的な色彩が正確に5:5で調和を持つことを期待しました。
― 「悪の花」全話の中で監督が気に入っているシーン、特に記憶に残っているシーンは?
キムPD 先ほども挙げた5話の釣り場のシーン全体と15話の崖のシーンが一番好きです。
― 登場人物それぞれの関係を描く際に大切にしていたもの、演出の際にポイントを置いていたことは?
キムPD 全ての人物関係が一次元的だったり単純ではなく、愛情と恨み、疑いと信頼、誤解と和解などの複合的で多層的な関係で表現できるよう努力しました。
「悪の花」リリース情報
「悪の花」DVD-BOX1&2 好評発売中! 各16,500円(税込)
BOX1【映像特典】メイキング 【封入特典】ブックレット
BOX2【映像特典】メイキング、イ・ジュンギインタビュー 【封入特典】ブックレット
レンタルDVD:vol.1~vol.8)レンタル中 vol.9~vol.16)2022年1月7日(金)よりレンタル開始
2020年|韓国|音声:オリジナル韓国語・字幕:日本語|発売・販売元:エスピーオー
© STUDIO DRAGON CORPORATION
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