「山河令」の中で、周子舒、温客行、張成嶺、顧湘たちが木の実（ナッツ）のお菓子を食べるシーンがたびたび登場します。実はこのお菓子、スポンサーである「沃隆堅果」（ウォロンジェングオ）のPPL（※）で、実際に中国で販売されているんです。
  
※「Product Placement」の略語で「間接広告」とも呼ばれます。実在の商品を、映画やドラマなどの背景や小道具として登場させる広告手法のこと。

「沃隆堅果」には、主に4種類のナッツ商品があり、沃隆毎日堅果成人タイプ（daily title1）、沃隆毎日堅果子供タイプ（daily title２）、沃隆毎日堅果お母さんタイプ（daily title３）、沃隆毎日堅果スーパータイプ（daily title４）、味は全てプレーンです。

PPLではありますが、ナッツには身体に良い作用を持つ植物繊維や多価不飽和脂肪酸、ビタミンがたっぷりと含まれているため、実際に中国ではお菓子や食材、漢方薬の薬材として昔から日常生活に浸透している食べ物です。「山河令」第17話でも、ナッツを食べている張成嶺を見た葉白衣が「こいつ、またサボりか」と声をかけると、張成嶺が「温殿が木の実は体を作り武芸の腕も上がると」と返すやりとりが出てきましたね。

ここでナッツに関する豆知識をご紹介しましょう。

① 漢方薬の薬材として

脳の形に似ているクルミは、脳や肺、腎臓に良いと言われています。乾燥するこれからの秋冬シーズン、粉末にしたクルミと黒ゴマを豆乳や牛乳に入れるのもオススメです。肺、腎臓を潤す効果があるとも言われており、「肺を潤すことで肌の乾燥も改善できる」というのもよく聞く話です。

「山河令」第1話にもクルミが登場していました。鬼谷の谷主がクルミの殻をくるくる回していましたね。中国の公園でも、同じようにクルミの殻をくるくる回している人（お爺さんが多い）をよく見かけます。硬いクルミの殻を握ることでツボが刺激され血行が促進、脳を活性化させる効果があると言われています。
 

② 食材として

腎臓の形に似ているカシューナッツはビタミンやミネラルがたっぷりで、貧血や高血圧を予防すると言われています。スナック菓子や漢方薬以外にも、カシューナッツは中華料理でも活用されており、海老カシューナッツ炒めや鶏肉のカシューナッツ炒めなど、皆さんも中華料理店で見かけたことがあるのではないでしょうか。ネットにレシピがたくさんあるので、ぜひ作ってみてください！

③ ナッツと新年や節句

中国で旧正月（新年）や節句を迎える際、家族と団らんする時があります。出稼ぎに出ていた人も帰省して、わずかな時間ですが親孝行をします。両親や親戚と一緒に麻雀で遊んだり、お喋りしたり、日本の紅白歌合戦と同様「春節聯歓晩会」を見たりします。

その時、必ず何種類かのナッツが出番になります。ピスタチオは中国語で「開心果」と呼ばれています。「開心」は喜ぶ、ハッピーの意味です。「ピスタチオを食べて、ハッピーな一年」という言葉もあります。

「山河令」

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