Cinem@rt エスピーオーが運営するアジアカルチャーメディア

「若葉の詩」は“ゆるーく楽しみたい!”あなたに効くドラマ《前編》|アジアドラマの処方箋#29

連載:アジアドラマの処方箋 記事一覧


この連載では、様々な症状に効く中国ドラマ・台湾ドラマを紹介。第29回の今回は「ゆるーく楽しみたい!」あなたにおすすめの1本を紹介します。

お薬ドラマ「若葉の詩(うた)~青青子衿~」《前編》

「若葉の詩」キービジュアル

このドラマの効能
・溺愛系カレシ&癒し系カノジョのラブコメを楽しめます
・新世代スターのカップリングで胸キュンできます
・学園生活のワクワクとドキドキを満喫できます



前編「時代劇もラブコメが好き!〜溺愛系カレシ編」

ドラマチックなジェットコースター展開にハラハラドキドキするのもいいけれど、今度はオフの時間にゆったりまったり、ゆるーく中国時代劇を楽しみたいな……そんなふうに思っているあなたにオススメしたいのが「若葉の詩(うた)~青青子衿~」。溺愛系カレシ&癒し系カノジョの笑える楽しいラブストーリーは、ヒーリング度バツグン! キュートなカップルの微笑ましい姿に心がぽかぽかすること間違いなし! あなたの心にエネルギーをチャージしてくれる、気軽に観られるゆるくて楽しいラブコメをご紹介します。



あらすじ
唐の時代。良家の子弟が学ぶ竹岫書院の学生が山賊の駱秋遅(らくしゅうち)に誘拐される事件が発生! 彼が要求したのは女子学生1名につき男子学生1名が身代金を持ってくることでした。そんな中、誰にも身代金を払ってもらえず1人取り残されたのが、聞人家の二女・聞人雋(ぶんじんせん)。ところが、彼女は思いがけず駱秋遅に命を救われ、彼が本当は良い人だと気づきます。

そして、2人は心を近づけていきますが、駱秋遅は崖から落ちて生死不明に! こうして、聞人雋は傷心のまま元の生活に戻ることになります。

その後、竹岫書院に庶民から抜擢された新入生が入学することになります。なんとその新入生とは、正体を隠して貴公子に変身した駱秋遅。そこから2人の思いがけない学園生活がスタートします!



溺愛系カレシ・駱秋遅のキャラにハマる!

駱秋遅はこれまでの時代劇のヒーローとは一味違ったアウトロー。イジワルでオレ様だけど、実は正義感に溢れた頼れるオトコです。

彼には二つの顔があります。一つ目の顔は……庶民の味方!山賊のボス。最初に登場してきたときは野蛮な盗賊のように見えますが、実は金持ちから奪って貧しい人に分け与える義賊で、地元の人々から“守り神”と呼ばれる存在です。

二つ目の顔は……学園No.1! 文武両道の貴公子。
彼は庶民から優秀な人材を抜擢する「麒麟試験」で首席となって竹岫書院に入学を許されると、武術でも学問でもトップの成績を収めます。

そんな彼がヒロインを溺愛する姿は胸キュン必至! ヒロインの耳を引っ張ってイジワルなことを言ったり、自由奔放な態度で彼女を翻弄したりしつつも、ここぞという時には優しく抱きしめ励ましてくれるなど、しっかりと愛情表現をしてくれるのがポイント。

結局のところ、彼女のことが好きで好きでたまらないという様子が、いろいろな表情からひしひしと伝わってきて、観ているこちらの心もうっとり&ほのぼの。

時代劇らしく2人を陥れようとする敵が現れたり、あっと驚く事実が判明したりするハプニングやサプライズもありますが、2人が力を合わせて困難に立ち向かっていく姿は愉快&痛快! 溺愛系カレシ&癒し系カノジョのピュアなラブストーリーの行方は最後まで目が離せません!



小栗旬似のファン・シーチー(范世琦)ってどんな人?

駱秋遅役のファン・シーチーは2013年、21歳の時に人気オーディション番組「快楽男声(原題)」に出演。
芸術学校に通っているわけでもなく、専門的に歌を習った経験すらなかったにもかかわらず、全国ベスト6に残る好成績を残して芸能界デビューを果たしました。

オーディション番組出身者というと、出演当時は素人っぽくダサかったりする人もいる中、彼はもともと広告モデルをやっていたというだけあって、番組に出てきた当初から垢抜けていてスターオーラがあり、今と全く変わらないかっこよさでした!

◆ファン・シーチー出演の「快楽男声(原題)」(湖南卫视芒果TV官方频道 China HunanTV Official Channelより)


そして、デビュー後は、俳優として多くのドラマや映画でも活躍。2016年には、ウィリアム・フォン、マー・ティエンユーのほか、「晩媚と影~紅きロマンス~」のワン・ドゥオ、「大宋北斗司~君は運命のパートナー~」のチャン・ユージェン、シュー・コーら若手イケメン総出演の「幻城〜Ice Fantasy〜」にも出演。

今年は、リー・イートン、シュー・カイ主演でヒットした時代劇ラブコメ「驪歌行(原題)」でシュー・カイが演じた主人公の弟役で話題となりました。

もちろん、歌手活動も続けていて、「若葉の詩」のオープニング曲「不帰」と胸キュンシーンで必ず流れる挿入歌「遇見你」はファン・シーチーが歌っています!

◆「驪歌行(原題)」予告編(iQIYI 爱奇艺より)

後編「こんな時代劇ラブコメが観たかった!〜癒し系カノジョ編」につづきます

予告編

今回のお薬ドラマ「若葉の詩(うた)~青青子衿~」
Amazon Prime Videoチャンネル《エンタメ・アジア》にて見放題配信中!
https://amzn.to/3nJXZMP

<シンプルBOX 5,000円シリーズ>DVD-BOX1・2発売中(各5,500円 税込)
発売・販売元:エスピーオー
https://www.spoinc.jp/dc/c/wakaba.html

TEXT: 小酒真由子(フリーライター)
アジアから欧米までドラマについて執筆しています。双葉社『韓国TVドラマガイド』にて「熱烈推薦!! 中華ドラマはこうハマる!」を、Cinem@rtにて「アジドラ処方箋」を連載中。また、執筆させていただいたキネマ旬報ムック『中国時代劇で学ぶ中国の歴史 2022年版』が絶賛発売中です。

連載:アジアドラマの処方箋 記事一覧

記事の更新情報を
Twitter、Facebookでお届け!

TOP