<ネタバレあり>「火神的眼涙」(邦題:火神の涙)最終話で五冠奪取! ウェン・シェンハオは「婚姻解消のプロ」?
ニュース提供元:PTS台湾公共テレビ(公視)
消防士を描いたドラマ「火神的眼涙(原題)」(邦題:火神の涙 ※2022.2編集部追記)が5月29日にフィナーレを迎えた。
最終話放送の平均視聴率は3.87%、最高瞬間視聴率は4.39%、ネット視聴者は139万6300人に到達し、土曜ドラマの視聴率およびMyVideoにおいて安定の首位をキープした。また、Netflixで台湾の総合 1位、中華電信MOD人気ドラマ1位、LINE TVのユーザー検索で1位に輝き、テレビとOTTサービスを合わせ「五冠」を獲得し、人気の高さを見せつけた。
最終話終了後は、プロデューサーや監督をはじめキャストのウェン・シェンハオ(温昇豪)、アニー・チェン(陳庭妮)、リン・ボーホン(林柏宏)、リウ・グアンティン(劉冠廷)らによるライブ配信が行われた。視聴者は1万人を超え、本物の消防士からも「私たちの人生を演じてくれてありがとう」、「多くの人にとっては10話分の感動的なドラマだが、自分にとっては人生の大半を占めるもの」などのコメントが届いた。
プロデューサーのタン・シェンロン(湯昇栄)は「オリジナル作品の制作に自信を与えてくれた」とし、すでに第2シーズンの構想があることも明かした。この話を受け、殉職した林義陽(リン・イーヤン)を演じたグアンティンは、「実はノートに『林義陽は双子』とメモしておいたので、来シーズンは双子のもう一人の役で戻ってくるよ」とジョークを飛ばした。
最終話の冒頭では火災現場に閉じ込められた林義陽を、アニー演じる徐子伶(シュー・ズーリン)が救出しようとする。しかし市長やマスコミ、大勢の野次馬からの圧力に屈した消防局長が放水を指示し、一瞬にして爆発を引き起こしてしまう。「伶陽カップル」の悲痛な結末に、視聴者からは「脚本が残酷すぎる」などの声が寄せられた。
アニーは「撮影の翌日になって、初めて足が痣だらけだと気づいた。撮影時はただ林義陽を火事から救い出したい一心だった」と言うと、グアンティンは「爆発音が聞こえたときは実際に死に直面したようで複雑な気持ちだったよ。撮影後も感情が込み上げてきて辛かった」と当時の心境を明かした。また笑いを取るのが好きな彼は「今振り返ってみると人生の走馬灯は見なかったから、少し思い入れが足りなかったかも」と付け加えた。
クー・ファンルー(柯奐如)演じる小穎(シアオイン)は、ウェン・シェンハオ(温昇豪)演じる夫の邱漢成(チウ・ハンチェン )が、消防士の仕事を続けることが受け入れられず、子どもを連れて家を出るという結末に。これが視聴者の熱い議論を呼び、これまで結婚が破綻する役を何度も演じてきた シェンハオを、「婚姻解消のプロ」と呼ぶ者まで現れた。
シェンハオは「邱漢成は仲間への情を手放すことができず消防署に残ることを選んだが、二人は離婚するとも家庭に戻らないとも言っていない。皆さんには彼らの未来がどうなるのか想像の余地がある」と話し、第二シーズンに対する視聴者の期待を高めた。
またボーホン演じる張志遠(ジャン・ジーユエン)が、消防署の屋上でタバコに火をつける切ないシーンには、多くの視聴者が涙した。ボーホンは「いつもタバコを吸いながら林義陽としゃべっていた屋上は、彼が自分を元気づけてくれた場所でもある。だから、今も林義陽がいるかのように彼のタバコの火をつけたんだ」とそのシーンについて説明した。
翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。2017年4月より、ラジオ番組「Asian Breeze」では台湾の現地情報を発信するコーナーを担当中。
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