“養老”は、現代ドラマの新たな突破口になるか!? <後編>
引用元:wechat Vlinkage 公式アカウント:「Vlinkage」
記事タイトル:「聚焦养老议题,《八零九零》以青春化拓宽现实题材叙事边界 」
<前編はこちら>
ストーリーにおいては、従来の養老をテーマにした作品にありがちな内容から飛び出して、普通の若者の視点から老後というテーマに切り込むことで、若々しさと青春ドラマ的な雰囲気を盛り込むことに成功している。
バイ・ジンティン(白敬亭)とウー・チェン(呉倩)扮する过三爽と叶小妹が、ホームに住む高齢者たちの「せっかち」を絶えず対処するなかで、ジェネレーションギャップから生まれる衝突や温かい心の交流などを通じて、次第に若者が老人たちを敬い、尊敬するようになるのと同時に、一人の大人として成長していく姿を描きだしていく。
フレッシュさ溢れるエピソードの数々は見どころも豊富で、改めて視聴者にドラマを“観る”という楽しさを感じさせ、好評を博している。
老人ホーム「陽光の家」で“百歳幼稚園”といった調子で集団生活を送る老人たちは皆個性豊かで、さまざまな背景を持って立体的に描かれる。そして、犬猿の仲だった过三爽と叶小妹が、共に助け合うようになって成長し、仕事と愛情を両立させるようになるラブラインの描き方も十分に視聴者の目をひきつける演出となっている。
若者のキャリア選択、高齢者の感情的なニーズと高齢者介護の問題点などに、家族の愛情、恋愛、自己啓発などの要素を組み合わせた「八零九零」は、老人ホームでの生活に焦点を当てるだけでなく、“90后”と“80歳”の思考の衝突や世代間の家族の愛情が全展開で映し出され、人々の心からの気持ちや笑い、涙の詳細を、完全で鮮やかな筆運びで魅せ、強い愛情と温かい愛情を感じさせ、世代の壁を越えて多くの視聴者を引き付けている。
5月11日、中国の国勢調査局が発表した第7回国勢調査データによると、中国の60歳以上の人口の割合は18.7%に達し、そのうち65歳以上の人口の割合は13.5%に達した。
高齢者人口の規模は巨大であり、大幅にスピードアップする。“養老・老人介護”というテーマを、「八零九零」を観ることで大衆が楽しみながら広く議論している現在の状況は、社会の深い思考のきっかけとなり、実践的価値と社会的意義が強いと言える。
「八零九零」の全体的な演出は、リアルな主題と軽いコメディ表現を組み合わせた、温かく癒しのスタイルだ。尊敬と愛に満ちた場所、「陽光之家」では各キャラクターはリアルでスマートであり、すべての小さな世界が尊重され、保護されている。
「八零九零」が高齢者介護のテーマを「見せる」ことに成功した後、より印象的で「新しい」高齢者介護作品が市場に登場することを願いたい。
翻訳・編集:Cinem@rt編集部
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