リン・ボーホン役作りで7キロ増量!「火神的眼涙」(邦題:火神の涙)プレミアム記者会見
ニュース提供元:PTS台湾公共テレビ(公視)
命懸けで人命を守る消防士たちの姿を描いた職業系ドラマ「火神的眼涙(原題)」(邦題:火神の涙 ※2022.2編集部追記)が、PTS台湾公共テレビ(公視)とmyVideoで5月1日より配信中。これに先立ち、4月27日には誠品生活松薩パフォーマンスホールでプレミアム記者会見が行われた。
記者会見には、台湾公共テレビ会長の陳玉秀と台湾台湾大哥大ニューメディアサービス副部長の李芃君が出席。プロデューサーの唐盛栄、李志強、監督のツァイ・インイン(蔡銀娟)、そしてキャストのウェン・シェンハオ(温昇豪)、アニー・チェン(陳庭妮)、リン・ボーホン(林柏宏)、リウ・グアンティン(劉冠廷)、シア・トンホン(夏騰宏)、フー・シーアン(胡釋安)、シエ・ジャンイン(謝章穎)、ユェン・カン(元康)、ジャン・イーロン(江宜蓉)らがステージに登場した。
会場ではこの日初公開となった作品のハイライト版もお披露目され、大いに会場を盛り上げた。「火神的眼涙」は高画質の4Kで撮影された他、撮影技術、映像処理、消防シーンの忠実度など、あらゆる面において映画作品クラスの最高仕様で制作された作品。この日公開されたハイライト版でも、臨場感あふれる火事場のシーンや、感動的な人間ドラマなどが写しだされ、数々の名シーンで会場の観客を魅了した。
ツァイ・インイン監督は、「企画、現場移管から撮影、ポストプロダクションまで3年かかりました。いよいよ「火神的眼涙」がお披露目となります。クルーは仕事を完了するために多大な努力を費やしました。クルーとポストプロダクションチームの努力に感謝します」と、この作品に携わった多くの人たちに向けて感謝の意を述べた。
登壇したキャストも撮影時のエピソードを披露し、メインキャストのウェン・シェンハオは、「水域の救助シーン撮影の時は、ちょうど寒波の時で、撮影現場の俳優たちは皆体温が低くなって、顔も唇も紫色になってしまいました。その状態で小さな男の子を助けるシーンを撮影したのですが、20キロの重さの子どもを背負って運ぶだけでも大変な作業で、その上、狭い場所に潜り込んで子どもを背負って出てこなければならなくて。実際の救助の仕事をしている消防士の方々は本当に偉大だな、と痛感しました」と、消防士の大変さを実感したエピソードを語った。
消防署唯一の女性消防士・徐子伶役のアニー・チェンは「救助用のはしごを昇るたびに足をぶつけて、痣だらけになっていました」と苦労を明かした。
アニーは撮影中に7キロも増量するなど、まさに体当たりで作品に挑んでおり「61キロは私の人生のピーク。一生懸命食べて体重を維持するのは本当に簡単ではありませんでした。今回は特別に撮影に向けて体づくりを求められたわけではなかったのですが、撮影現場での皆さんの熱気や雰囲気、そして消防士らしい体型になるために、自分でトレーニングをして筋肉をつけて増量することにしたんです。とはいえ、火災現場の撮影は常に完全武装でしたから、すぐに痩せてしまいました」と語った。
また彼女は、消防士の演技が自身の生活を変えたかどうかを尋ねられると、「外出時には火の始末を再三確認するようになりました。どこに行っても警報器がちゃんと設置されているか気になって、友人にも警報器を設置するように話しています。あと、救急車が来たらぜひ道を譲ってもらいたいです。このドラマを通して、皆さんが消防士や消防車、そして救急車を尊重してくれるようになってもらえるといいですね」と語った。
リン・ボーホンは、薬のアンプルをカットする際に手をケガしたことや、自宅に注射器があるエピソードを披露。「患者さんに静脈注射をする際に、現場ではアンプルをカットして注射針を注入するのですが、アンプルカットのはずみで手を切ってしまうなど、とっても難しい動作なんです。なので、僕はアンプルと注射器を家に持ち帰って練習しました。いまでも注射器が家にありますよ」
また、アニーと同じく消防士を演じたことにより「映画館で、避難口がどこにあるのか注意するようになりました」と自身の変化を語った。
11分間のハイライト影像を鑑賞した後、ウェン・シェンハオは目を赤くさせながら「この数分の映像を見るだけでも感慨深いです。消防士は決してヒーローではありません。彼らは私たちと同じように普通の人々です。彼らは私たちと同じ感情、悲しみ、悲しみ、喜びを持っており、彼らが自身にも直面しなければならない多くの人生の問題があるのです。今回は光栄なことに、プロの消防士の仲間が撮影に参加してくださり、私たちに細かな動作の指導などをして頂きました。とてもお忙しい中、このドラマにご協力頂いたことに、心から感謝しています」とその思いを述べた。
リン・ボーホンも「プロの皆さんのパフォーマンスは僕らよりはるかに素晴らしく、撮影が終わると、僕は皆さんに間違いがなかったか、改善する点があったか、などすぐに尋ねに行きました。本当に彼らの指導に感謝しています」と語った。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しみ、一番泣くシーンが多い張志遠役を演じたリン・ボーホンは、「張志遠の流した“火の神の涙”は、本当にたくさんのことを残してくれました。内側にある複雑な感情の表現、崩壊した演技をしたことなど、今でも僕にとても深い印象を残しています。一言に“泣く”と言っても、どの場面も同じ感情で演じるわけでありません。時には僕自身は泣く演技は必要ないけれど、観客は泣かせなければならない、という挑戦もあり、演じる者としてとっても難しかったです」と感想を述べた。
アニー同様、リン・ボーホンもこのドラマの為に体重を7~8キロ増量して撮影に挑んでおり、他の作品とはまた一味ちがった彼の魅力を感じることができるだろう。
リン・ボーホン演じた張志遠とは真逆のタイプで、正義感に溢れ、仲間を守るために人と衝突しがちな林義陽を演じたリウ・グアンティンは、「このハイライトの中でも、僕が演じる林義陽は、いつでもケンカする相手を探していて、誰とでもケンカができる。張志遠がこのドラマの“涙”を象徴するキャラクターだとしたら、林義陽は“火の神”。彼は未爆発の爆弾みたいなもので、火がついたらいつでも爆発できからね!」と周囲を笑わせた。
消防士たちの仕事を通して、様々な人間模様や社会の様子が描かれるドラマ「火神的眼涙」は、2021年5月1日から動画配信サービスの公共テレビプラス(公視+)とmyVideoでの配信後、Netflix(台湾区)、東森電視、TVBSなどで順次放送予定となっている。
翻訳・編集:Cinem@rt編集部
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