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「逆局(邦題:追撃者~逆局~)」クランクアップで、ヴィック・チョウ「頭がフリーズ」

ニュース提供元:iQIYI(愛奇芸)

サスペンスとアクション満載の「逆局(原題)」(邦題:追撃者~逆局~ ※編集部追記2021.12) が、135日の撮影期間を経てクランクアップしたことが正式に発表された。  二人の監督、ジュアン・シュエンウェイ(荘絢維)とチェン・グワンジョン(陳冠仲)による本作には、ヴィック・チョウ(周渝民)、チャン・ロンロン(張榕容)、ウー・シングオ(呉興国)、リー・ミンシュン(李銘順)、ベルナート・チュウ(朱軒洋)らが出演する。

犯罪心理学の専門家で弁護士の梁炎東役を演じたヴィック・チョウは、役柄の専門性や撮影現場でのシーンの見せ方など、スタッフと真剣に討論を重ね役作りに多大な労力を注いだ。心理的に頭を使うストーリーだと本作を表現する彼は、「一つ謎を解くたびに、また新たな謎を呼ぶ。ストーリーにひねりがありすぎて、気が狂いそうだった。今は頭がフリーズして新しい情報の読み取りを脳が拒否するから、休息が必要だ」と話した。


クランクアップ当日には、共演のテレサ・デイリー(紀培慧)からサプライズでケーキを贈られた


「ユーモア担当」のリー・ミンシュンは、間違った方向に導いては上層部に叱られるチームリーダーを演じた。気さくな人柄と確かな演技力で、キャストやスタッフみんなに愛される人気者の彼は、クランクアップの際に「昌榕警局廢材譚隊(昌榕警局のクズ)」と書かれた特製のたすきを贈られた。

役立たずのリーダーをからかったこの贈り物に、感傷的だった現場のムードは一気に笑いの渦に。リー・ミンシュンは「本当は泣く予定だったのに、このたすきで雰囲気が台無しだ」と話したが、スタッフ全員に向けた動画では「本当に楽しい撮影だったのに、早く終わってしまってみんなとゆっくり話す機会がないのが残念。プロモーションのときに、また会えることを楽しみにしている」という愛情あふれるメッセージを投げキッスと共に贈った。

チャン・ロンロンは、クランクアップと聞いた瞬間、髪の毛をくしゃくしゃに乱して「これ以上もう撮れないから!」と叫んだという。「家に帰って思いっきり寝たい」と撮影からの解放を喜びつつも、「キャストやスタッフのみんなが、自分をとても大切に扱ってくれた。本当に楽しかったので離れ難い」と語った。

ベルナート・チュウは、事件の解決に奔走する新米刑事を演じた。チームリーダーのリー・ミンシュンのほか、黒幕を一緒に探すヴィック・チョウとの共演シーンが多い彼は、私服の上着の左側にリー・ミンシュン、右側にヴィック・チョウのサインをしてもらい、「二人のスターの直筆サインが入っているんだ」と嬉しそうに披露した。

「逆局」は、今年の下半期にiQIYI(愛奇芸)国際プラットフォームで独占配信される。

翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。2017年4月より、ラジオ番組「Asian Breeze」では台湾の現地情報を発信するコーナーを担当中。

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