「最後の雨が降るとき(原題:無神之地不下雨)」クランクアップ!打ち上げでジョセフ・チェンらが「神レベル」キャラのコスプレを披露
ニュース提供元:結果娯楽
2019年の大ヒットドラマ「時をかける愛」を手掛けた制作会社スリーフェニックス・プロダクション (三鳳製作)の新作「最後の雨が降るとき(原題:無神之地不下雨)」は、台湾原住民(先住民)アミ族の精霊信仰神話の世界観をベースにした、台湾初の世紀末ラブストーリー。環境問題から、これ以上その地を加護しない選択をした神々が人間から離れていく様子と、この世の終わりのカウントダウンに直面した人と神の恋を描く。「時をかける愛」で金鐘賞を受賞したジエン・チーフォン(簡奇峯)が脚本、新鋭監督のホン・ズーポン(洪子鵬)がメガホンを取る。
全編を牽引するのは、「雨の神」を演じるフー・モンボー(傅孟柏)と、人間を演じるジョアンヌ・ツァン(曾之喬)が繰り広げる神と人の恋。そのほか、6年ぶりの台湾ドラマ出演となるジョセフ・チェン(鄭元暢)、「結婚なんてお断り!?」以来、ジョアンヌと二度目の共演となるアリス・クー(柯佳嬿)が、「風の神」と「雲の神」という物語の鍵を握る役どころで友情出演を果たす。
クランクアップの打ち上げパーティーでは、キャストたちがさまざまな「神レベル」の人物コスプレ姿で登場した。
ジョセフ・チェンは、「ヘルズ・キッチン〜地獄の厨房」などで有名な三つ星シェフのゴードン・ラムゼイを完璧に再現し会場を驚かせた。この日のために映画の特殊効果チームにウィッグとマスクを特注し、当日は4時間前から準備したという彼は、「天文学的な費用がかかったのは秘密にしておいて」と茶目っ気たっぷり。作品に関しては「とても満喫した。風の神は神秘的な役なので、皆さんに見てもらうのがとても楽しみ」と語った。
『コンスタンティン』の大天使ガブリエルに扮したアリス・クーは、金髪のウィッグと天使の翼を背負って登場。「時をかける愛」に続き、再び演技の限界に挑戦したアリスは、「本作を通して神になるのは大変だと痛感した。平凡な人間で幸せ。でも撮影が立て込んだ期間は本当に疲れたので、できれば産後ケアセンターに2カ月くらい泊まりたい」と冗談交じりに話した。
ジョアンヌ・ツァンとフー・モンボーの新たなコンビは、期せずして同じ「長髪」を選択。ジョアンヌは、かつて一世を風靡したセクシー歌手のツイ・タイジン(崔苔菁)で「愛神」を表現した。モンボーは、コミック『聖☆おにいさん』のイエス役に扮し、アドリブでポップダンスを披露。
モンボーは「撮影の難度が高い脚本で、現場では監督と何度も話し合った。共演者とぶつかることもあったし、まだやりたりない感じだ」と話した。ジョアンヌは「私自身は恋愛に対してあまり夢を抱くタイプではないが、こんなに細やかに気遣われ100パーセント守られるのは、とても幸せでロマンチックなこと」と語った。
時代劇の「財神爺(福の神)」に扮したのは、哲学科の教授として人間界に潜伏する「知恵の神」を演じたイェン・ユーリン(顔毓麟)。知恵の神に対して「この暗黒の時期に幸せをもたらしてくれたことに感謝したい。この幸せが末長く続いてほしい」と話した。そのほかホン・ズーポン監督は『ポケットモンスター』の主人公サトシのコスプレ姿で登場するなど、会場はまるでミニ仮装大会の様相を呈した。
「無神之地不下雨」は、今年後半よりiQIYI(愛奇芸)の国際プラットフォームで、台湾・香港・マカオのほか、韓国、タイ、ベトナム、米国、英国、中東などの地域で10言語以上に翻訳されて配信される。
翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。2017年4月より、ラジオ番組「Asian Breeze」では台湾の現地情報を発信するコーナーを担当中。
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