「明蘭」は“女性パワーを感じたい!”あなたに効くドラマ《後編》|アジアドラマの処方箋#15
この連載では、様々な症状に効く中国ドラマ・台湾ドラマを紹介。第15回の今回は「女性パワーを感じたい!」あなたにおすすめの1本を紹介します。
お薬ドラマ「明蘭~才媛の春~」《後編》
このドラマの効能
・大家族の中で奮闘する女性たちのドラマが楽しめます
・それぞれタイプの違う女性たちの恋愛・結婚エピソードが見られます
・夫婦愛・家族のバトルを描いた愛憎ドラマを堪能できます
「明蘭~才媛の春~」を詳しく解説《後編》
・朱曼娘:ぶりっ子悪女
・康夫人(王若与):イジメっ子番長
・秦氏:最凶のラスボス
・盛墨蘭:野心に満ちた腹黒い二女
後編「夫婦を狙う悪い意味でパワフルな悪女キャラたち」
前編に続いて、北宋時代の官僚と貴族の家族ドラマを描いた「明蘭~才媛の春~」の女性キャラをクローズアップ!
物語の中盤で明蘭は紆余曲折の末、寧遠侯爵家の二男・顧廷燁に正室として嫁ぎます。 これは彼女にとっては思いがけない玉の輿でしたが、そのせいで悪女たちの妬みや悪意にさらされ、侯爵家の権力闘争にも巻きこまれていきます。これに対し、明蘭は持ち前の賢さと機転で立ち向かうことに。また、彼女に一途な愛を捧げてくれる夫・顧廷燁とともに知恵を絞り、二人三脚で陰謀と戦っていきます。
......ということで、後編では、夫婦を狙う悪い意味でパワフルな悪女キャラたちを紹介しましょう。
朱曼娘:ぶりっ子悪女
©Daylight Entertainment CO.,LTD
顧廷燁の最初の妻。猫をかぶって顧廷燁に近づき、子供を2人もうけましたが、元妓女ということで正式な結婚ができず逆ギレ! 長年しおらしい妻を演じてきたものの、化けの皮がはがれると息子を人質にして逃亡してしまいます。
そして、明蘭が顧廷燁に嫁いだ後も、息子を盾に顧廷燁に結婚を迫ったり、夫婦を陥れる陰謀に加担したりとやりたい放題。か弱くいたいけな女性と見せて、その腹黒さと執念はすさまじい!
全編を通して暗躍、忘れた頃に何度も出てきて物語をかき回すので油断なりません!
康夫人(王若与):イジメっ子番長
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明蘭にとって父の正室の姉にあたる人物。側室の娘だった明蘭を下に見ていばり散らす、手に負えない高慢な奥様です。
嫁ぎ先の康家でも妹のいる盛家でも、たびたび問題を起こしているにもかかわらず、彼女を溺愛する母親が尻拭いをして、本人は素知らぬ顔。侯爵家に嫁いだ明蘭をイジメのターゲットにロックオンすると、顧廷燁の継母・秦氏とつるんで様々な陰謀を繰り出します。
ところが、明蘭の方も黙ってやられているわけではなく、上手にやり返します。すると、彼女はどんどんイライラと敵意をつのらせ、意地になって大暴走!しまいには「そこまでやる?」と言いたくなるほど、常軌を逸していくのがコワイです......
秦氏:最凶のラスボス
©Daylight Entertainment CO.,LTD
顧廷燁の継母にして最悪・最凶の敵。顧廷燁と父親との仲を裂き、自分の息子を侯爵家の跡継ぎにしようと長年企んできました。
そんな悪女ながら外面はとてもよく、世間では模範的で立派な奥様で通っています。何といっても他人を操るのに長けていて、汚れ仕事はすべて人にやらせて自分は高みの見物。康夫人のこともうまく利用して、明蘭と顧廷燁をはめるワナを仕掛けていきます。
そして、2人を困らせるだけでなく、ついには命を狙うまでに!虎視眈々と獲物を狙う恐るべき敵から目が離せません!
番外編:林噙霜&盛墨蘭 因縁の敵
©Daylight Entertainment CO.,LTD
盛家の側室・林噙霜と、その娘・墨蘭も、明蘭を様々な形で苦しめる天敵。甘え上手な林?霜は正室を差し置いて夫の寵愛を得て、盛家でわがままにふるまっていました。しかも、虫も殺さないような女性に見えて、実はある事件の首謀者で......!? また、母の生き方を踏襲する墨蘭も、明蘭を目の敵にして結婚後も悪事を働きますが......!?
以上、「明蘭~才媛の春~」で生き生きと描かれるパワフルな女性キャラたちを紹介しました。もちろん、ここで紹介した以外にも多くの個性的で魅力的な女性キャラが続々登場するので、ぜひ本編でご確認を!
ゴシップ満載! ロマンス満載! 北宋時代の大家族の中で奮闘する女性たちのドラマをお楽しみください。
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TEXT: 小酒真由子(フリーライター)
アジアから欧米までドラマについて執筆しています。双葉社『韓国TVドラマガイド』にて「熱烈推薦!! 中華ドラマはこうハマる!」を、Cinem@rtにて「アジドラ処方箋」を連載中。また、執筆させていただいたキネマ旬報ムック『中国時代劇で学ぶ中国の歴史 2022年版』が絶賛発売中です。
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