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【インタビュー】「恋愛動物」レイ・チャン 「愛すること、愛されることは練習が必要」

台湾×香港の豪華キャスト共演!「イタズラなKiss?惡作劇之吻?」のチュウ・ヨウニン監督が描く、恋愛本能を呼び覚ます大人のラブストーリー「恋愛動物」。この度、本作でマイク・ハー演じるダーシューの恋のライバルになる広告会社の副社長ハウスを演じたレイ・チャンが来日!「恋愛動物」出演の経緯や、共演者とのこと、そして愛する猫について(!?)いろいろと話を訊いた。

【プロフィール】レイ・チャン<張睿家>
1985年生まれ。2003年「七年級生」で俳優デビューし、マイク・ハーと共演。その後も人気作に続けて出演し2006年『花蓮の夏』で第43回 金馬奨最優秀新人賞を受賞。近年では、2015年「元カレはユーレイ様!?」で幽霊と奇妙な三角関係になるオタク男子の演技が評価され、実力派イケメン俳優として注目を集めている。

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― 本作に出演しようと思った決め手を教えてください。

本作のオファーを受けた理由はたくさんあるのですが、まず脚本、監督、役者に魅力を感じました。

以前からチュウ・ヨウニン監督とは知り合いだったのですが、ずっと一緒に仕事をしてみたいと思っていて。なのでお話をいただいた時、この機会は絶対に逃がしちゃいけないと思いました。また、脚本もとても素晴らしく、それもオファーを受けた理由の一つです。

あとマイク・ハーさんとは10年ぶりの共演だったのですが、10年前はまだお互い学生で、まだまだ"男の子"だったんです。でも、10年経ってお互い"男の子"から"大人の男"に変わっていて。それがすごく不思議な感じだったんですよね。

でも実は内面はお互いに変わっていなくて(笑)。気持ちは少年のままだけど、お互い大人になった。そんな彼と10年ぶりに共演できるというのも、本作に出演したいと思った決め手の一つですね。


― どんなところで、マイクさんとお互いに「大人になったな」「少年のままだな」と感じましたか?

大人になったと思ったのは、キャラクターの肩書きがもう完全に変わったことです。10年前はお互い学生を演じていましたが、今回は結婚した男と副社長という、完全に大人のキャラクターを演じることになりました。

変わらないなと思ったのは、会話の内容が車やバスケ、スニーカーのことだったり、一緒にバスケをやったり。お互い内面はまだ少年のようだったんです。年齢とともに外見や考え方は少しずつ大人になってきたけれど、内面は変わらないなと思います。




― 今回演じられたハウスという役を演じていて面白かったところと、難しかったところを教えてください。

まず難しいと思ったのは、ハウスのキャラクターが僕自身と全く違うことでした。

ハウスが人に与える印象は、まず「かっこいい」。そして彼は自分の世界に生きていて、物事には積極的に攻めるし、考えもストレートに伝えます。これは、実際の自分とは全く違います。僕は相手の気持ちを考えるし、厚かましいこともしません。

ですから、ハウスの厚かましい行動を演じるときに監督から「かっこよく演じてね」と言われるので、「恥ずかしいな...」と思いながらも、いかにハウスになりきれるのかが難しかったところですね。

面白かったことは、それぞれの役者さんとのやりとりです。

例えば、フェンニーを演じたソニア・スイさんとは、クランクインの前の食事会ではお互い楽しく色んな話をしたのですが、撮影現場に入るとソニアさんは完全にフェンニーになりきって、普段も冷たい接し方に変わりました。ソニアさんは役に完全に没頭するタイプなんだと思いましたね。

ジリアン・チョンさんは香港人なんですけど、僕たちよりも台湾の美食に詳しくて(笑)。いつも現場に美味しい台湾グルメを持ってきてくれました。楽しい人でしたね。

マイクとは、先ほどもお話したように男同士の話をしたりして。撮影現場でのこういったやりとりが、面白かったところです。




― ソニアさん、ジリアンさん、それぞれ個性が出ていて面白いですね。ではお二人が演じたジーハーとフェンニーについてお伺いしたいのですが、この2人の女性に対して、ハウスはそれぞれどのような感情を抱いていたと思いますか?

ハウスは恋愛において、凄く不器用な男なんです。

ジーハーに対しては「僕はこんなかっこよくて、他の女性はみんな僕に魅力を感じるのに、ジーハーだけが僕に魅力を感じないのはあり得ない」という思いがある。そんな強がりな性格とジーハーに気を持たせたいという思いから、彼女に近づいたように思います。
彼にとってはジーハーへのアプローチはある意味、挑戦でもあったんだと思います。でも、次第に互いの価値観が違うことに気がついていきます。

フェンニーとは、互いに愛しつつ、どこか憎んでもいる、というのが2人の関係性です。かつては付き合っていた過去もありますが、数年間連絡が途絶えて、そして再会して。その間には誤解があったわけですが。

ハウスとフェンニーは、どちらもオオカミとヒョウという肉食動物のような性格なので、強い一面を持っています。でも内面に弱さを抱えている2人でもあります。

僕は自分を変えていけるような人こそ最終的には自分を幸せにできると思うし、ハウスとフェンニーに関してもそう。愛は様々な困難を丸く解決できるようなパワーを持っていると思います。




― 先ほども動物の話がありましたが、本作では、「恋愛動物」というタイトルにある通り、キャラクターの性格設定や台詞などに、動物がちりばめられていますね。実際に劇中にも様々な動物が出てきますが、レイ・チャンさんご自身は、動物はお好きですか?

動物はすごく大好きです。若い頃、ゴールデンレトリバーを飼っていましたが、事故で亡くして。愛情をもって飼っていたので、ものすごく悲しかった思い出があります。

その後、仕事の関係上なかなか世話をする時間が取れないと思ったので、大型犬を飼うことは諦めました。その代わり、猫を飼い始めたんです。猫は独立した性格で、大人しくて、あまり人が世話を焼く必要のない動物だと思って。

でも、実際に飼ってみると、実は結構人懐っこいんだと分かってきました。例えば僕が仕事で外出するときに、必ずドアの前で鳴くんです。「行かないで~」って言ってるんだと思うんですけど(笑)。僕が出掛けた後も、モニターで様子を見ていたら、ずっと鳴いてて。

1匹だから寂しいのかなと思って、今4匹猫を飼っています(笑)。




― お話される表情がとても楽しそうなので、猫がお好きなことがよく伝わりました(笑)。では最後に、「恋愛動物」をこれからご覧になる方に向けて、レイ・チャンさんが思う本作のみどころを教えていください。

この作品は特に夫婦、カップルにお勧めしたい作品です。

そもそも愛はすごく特別なもので、愛すること、愛されることは練習が必要なことだと思います。その練習の過程で、いかに自分を変えていけるか、いかに相手を受けいれるかを学ぶことが出来ると思っています。

また、ぜひ皆さんの周りにいる愛が必要な人たちに、愛をいっぱい注いであげてほしいと思います。愛というものは隠さずに見えるように表現してほしい。もし自分自身に愛が無ければ、温かさのない冷たい世界になってしまいます。ぜひ自分が持っている愛を隠さずに、周りの人たちに与えてあげてください。

このドラマを通じて、愛すること、愛されることをぜひ練習してみてください。




<おわり>

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【「恋愛動物」放送情報】

6月30日(日)一挙放送スタート!
詳しくはホームドラマチャンネル公式サイトへ 


【「恋愛動物」DVD情報】



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