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【シネマートで今やってます。vol.32】『リアル』キム・スヒョンが一人二役の難役に!入隊前最後の主演作!!




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こんにちは。エスピーオー宣伝担当Yです。

毎年そうなのですが、今のような季節の変わり目、着るものがない!去年何を着ていたんだっけ??と毎日の服装に困っている私ですが、みなさんはいかがですか?今回の映画レビューコラムは、暑いような、肌寒いような、そんなコロコロと変わる今の陽気のように、いろんな表情を魅せてくれる作品をお届けいたします。



キム・スヒョン兵役前最後の主演作となる『リアル』です。先ほどいろんな表情を魅せてくれると書きましたが、キム・スヒョンが一人二役という難役に挑み、その高い演技力を存分に魅せてくれているだけでなく、映像、音楽、世界観など、すべてにおいて、これまであまり観たことがないような新しさをたくさん魅せてくれている作品でした。

いろんな意味でたくさんの表情を魅せてくれている作品ですが・・・やっぱりこの映画を一言で表現するなら、
『キム・スヒョンの才能や演技に対する本気度がたっぷり詰まった作品』と言いたいです!

どんな魅力を魅せてくれているのか、いつものようにネタバレに気をつけながら書いていきたいと思います。



キム・スヒョンと言えば、2015年のドラマ「プロデューサー」以来ですが、現在兵役中ということもあり、この映画の公開を心待ちにしていたファンも多いのではないでしょうか。「ジャイアント」で魅せられて以来ずっと作品を追いかけている私にとっても待望の新作でした・・・。そんなキム・スヒョンが、記者会見でこの作品が自分にとって20代最後の代表作とまで言ったほど、彼がこの作品にかける想いが強かったと感じられるまで、そんなに時間はかかりませんでした。



キム・スヒョンが演じたのは怖いものなしの野心家でカジノ"シエスタ"のオーナー、チャン・テヨン。そして、そのチャン・テヨンと名前も顔も同じ謎のルポライターで投資家の"仮面の男"チャン・テヨン。どんな苦境に陥っても這い上がっていくことのできる、自身感たっぷりのカジノオーナーのチャン・テヨンは男としての色気もたっぷりで、瞳からも口元の表情からもその強気のオーラがにじみ出ています。一方、"仮面の男"チャン・テヨンは謎が多い人物なのですが、文字通り瞳と口元の表情でしかその人となりを見ることができないにもかかわらず、明らかに別人格だと伝わってきて、何度もこれホントにキム・スヒョンなの?と確認したくなる程・・・。



これだけでも、キム・スヒョンが相当の役作りをしたことがうかがえるのですが、後半その仮面が徐々に薄くなり、ほぼ眼鏡をかけただけしか違いがなくなっても、もう別人格にしか見えない!いつも彼の演技力の高さには驚かされますが、今回も本当に魅せてくれましたね。もちろん、瞳と口元の演技だけではありません。アクションシーンがまた凄かったんです!怪我してしまうのでは?と思うほどハードなアクションシーンの数々もスタントなしで挑んだというキム・スヒョン。これまであまり観たことのなかった彼のアクション、長い手足が活かされたキレのあるシーンに仕上がっていましたし、舞踊家が振り付けをしたダンスのようなアクションシーンも美しかった・・・。



そして、2人のチャン・テヨンのリハビリセラピストでありカジノオーナーの方の恋人ユファ役を演じたチェ・ジンリ(ソルリ)との美しく官能的なロマンスシーンも凄かった!キム・スヒョンの細マッチョな素敵な肉体を存分に披露しているだけでなく、今まで観たことのない大人の色気を漂わせていて、ドキドキが止まりません・・・。個人的に、2人のチャン・テヨンと対するユファもとっても難しい役どころだったと思いますが、チェ・ジンリが体当たりの演技で妖艶に、そして見事に演じきっていて、とても魅力的でした。この作品で名前も本名に変えて本格的な俳優人生を歩み始めた彼女の今後の活躍も楽しみになりました。



共演者と言えば、カジノオーナーのチャン・テヨンの心理療法を担当している精神科の医師ジンギ役を演じたイ・ソンミンと、チャン・テヨンのカジノを狙うライバルでギャンググループのボス、ウォングン役を演じたソン・ドンイル。このクセのある2人の演技も後半になればなるほど効いてくるスパイスとなり、より深みを増した作品に仕上がっていたように思います。



まずはソン・ドンイルですが、ギャングのボス、ウォングンという血も涙もない極悪非道な役柄を、あの独特な笑みとともに強烈に怪演しています。最近ではドラマ「応答せよ」シリーズのように、良いひとの役が多くなっていて、彼のこういった姿をあまり観ていなかったせいか本当に、久々に観ることができて嬉しいくらいでした。

「応答せよ1997」より
(C)CJ E&M CORPORATION


キム・スヒョンが演じるカジノオーナーのチャン・テヨンとは登場シーンからバチバチなのですが、そのギリギリのところでの駆け引きや、その緊張感は観ていてほんとに楽しかったですし、この2人の共演シーン、もっともっと観ていたかったなと思います。



そして、もうひとり、精神科医ジンギですが、この映画の最大のスパイスは彼なのかもしれません。ドラマ「ミセン-未生-」など、どんなに平凡な役柄でも、どんな作品でも、少ない登場シーンだとしても、その存在感の大きさを感じさせてくれるイ・ソンミンですが、精神科医ジンギはまるでこの映画の傍観者のように、いたるところで現れながら、空気のように自然とただそこにいるんです。



今まで観た中でも一番気配を感じさせない印象でしたが、時間が経つにつれて徐々にその存在感が大きくなっていく・・・。
その登場シーンの存在感から2人のチャン・テヨンと対しているときの表情ひとつひとつまで、振り返るとやっぱりすごい俳優さんです。この役柄も彼でなくてはならなかったように思います。


イ・ソンミンやソン・ドンイルなど存在感あふれるベテラン俳優たちとの共演で、さらにその才能や演技力の高さを見せつけてくれたキム・スヒョン・・・。

観終わってみると、どこか異空間にでも行ってきたような感覚と、キム・スヒョンの魅せてくれているいろんな表情がいたるところに残っていて、余韻が消えるまで少し時間がかかりそうです。


兵役後が本当に楽しみな次世代トップ俳優キム・スヒョン・・・ファンでなくても、韓国映画好き、韓国ドラマ好きなら、その凄さ一度は感じてほしい俳優のひとりです。もうすぐ大型連休目前ですが、その前に、いろんな表情を魅せてくれるこの映画を観て、キム・スヒョンの凄さ感じてみてはいかがでしょうか――。


映画『リアル』はシネマート新宿・心斎橋他にて公開中、全国順次公開中です。


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▽映画『リアル』予告編映像




主演:
キム・スヒョン『シークレット・ミッション』「星から来たあなた」

出演:
チェ・ジンリ(ソルリ) 『ファッション王』
ソン・ドンイル     『怪しい彼女』
イ・ソンミン      「ミセン-未生-」
チョ・ウジン      「鬼〈トッケビ〉」

監督:イ・サラン


2017年/韓国/138分/カラー/シネスコ
配給/ツイン
c 2017 COVE PICTURES CO., LTD ALL RIGHTS RESERVED. 

公式サイト:http://real-moviejapan.com/


エスピーオー宣伝スタッフY
韓国映画・韓国ドラマを好きになってから18年以上
時代劇からラブコメディまでジャンル問わず全般的に観ている

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