【シネマートで今やってます。vol.28】『時間回廊の殺人』キム・ユンジン×2PMテギョン共演のミステリー・スリラー!
こんにちは。エスピーオー宣伝担当Yです。
気温が20度を超える日も増えてきて、ウールのコートではなくスプリングコートを目にすることも多くなり、一段と春めいてきましたね。日中は上着なしでもいいくらいの陽気なことも多く、ちょっと汗ばむこともあったりして・・・。今回は、暖かくなってきた今だからこそおすすめの、極上のミステリー・スリラー作品のレビューコラムをお届けします。
韓国を代表する国際派女優のキム・ユンジンと日本でもファンの多い2PMのオク・テギョンが共演した作品ですが、一言で言うと、観始めた時と観終わった後の印象が180度違うくらい、予想がつかなくて、いい意味で"裏切られた作品"でした。
今回は特にネタバレしてしまうと絶対いけない作品なので、そうならないよう気を付けながらご紹介していきたいと思います。
映画のはじまりはある殺人事件でした――。
1992年11月11日、キム・ユンジン演じる主人公ミヒが住む家で起こった殺人事件。
ミヒは夫と息子の殺害容疑で逮捕されてしまいます。夫の遺体はあるけど、息子はどこにもいない・・・。ミヒは自分がやったことではないと訴えますが、信じてもらえず、懲役30年を求刑され刑に服すことに。そして、25年後、仮釈放されたミヒは、いなくなった息子を探すため自宅へと戻ってきます。
キム・ユンジンというと私が真っ先に思い出したのが『シュリ』。私を一気に韓国映画の世界に引き込んだ作品でした。1999年の作品なので、もうほぼ20年近くも前。そう考えると、私のプロフィールは間違えてますね・・・。韓国映画に最初に触れた『シュリ』の日本公開が2000年ということは、なんと18年も前??韓国ドラマより前だったんですね。プロフィール書き換えなくては・・・。
ちょっと脱線してしまったので話を戻しますと、そしてキム・ユンジンは『シュリ』以降、アメリカドラマ「LOST」への出演など、韓国を出て海外でも活躍する国際派女優ですが、この作品では殺人事件の当時の若い母親の姿と、息子を懸命に探す25年後の年老いた姿を見事に演じ分けています。
自宅へと戻り、時の流れと共に老朽化した家の中で、事件当時感じていた、別な誰かの気配をかすかに感じるミヒ。家に籠ってその気配は何なのか必死に考えているミヒのもとに、受刑者のケアをしているテギョン演じるチェ神父が訪ねてきます。頑なに彼を拒むミヒでしたが、チェ神父は25年前にいったい何があったのかミヒに尋ね、そして自身でも調べ始めることに・・・。
正直、これまでに観たどんなミステリー・スリラー作品の中でも1,2位を争うほど、息つく間もないほどの緊張感の連続だったこの作品の中で、テギョンは癒しでしたし、登場すると本当にホッとしました。25年前に何が起こったのか、愛する息子はいったいどこにいるのか?そんな手探りで見えないものとひとりで闘っているミヒ、気が張ってドキドキしながら一瞬も目が離せない状況の中で、なぜかテギョンは"彼なら大丈夫"という圧倒的な安心感を与えてくれていました。
ドキドキするシーンとホッとするシーンを絶妙に繰り返しながら映画は進んでいきますが、後から振り返って見ると、本当に随所にいろんな伏線がはりめぐらされていたんだなぁと思います。そんな包容力たっぷりのチェ神父が25年前の事件を調べていくと、ミヒの家にまつわる驚くべき事実にたどり着きます。事件からちょうど25年後の11月11日、チェ神父はミヒに家を出るように警告するのですが・・・。
これ以上はネタバレになってしまうので、書きたくても書けない!のですが・・・。緊張の連続のスリラー描写が素晴らしいと同時に、この映画にあふれていたのは、母の愛、息子の愛でした。キム・ユンジンの鬼気迫る表情と、息子を愛する母の表情、怒涛のような展開の中で、その繊細な演技が際立っていて、よりその愛情が伝わってくるようでした。
映画を観ている私たちをいい意味で裏切ってくれるこの作品は、キム・ユンソクとカン・ドンウォンが共演し監督デビュー作ながら多くの観客から大絶賛された『プリースト 悪魔を葬る者』を作り上げたチャン・ジェヒョンが脚本を書いたと知り、納得しました。最後の最後まで目が離せないスリラー作品としても傑作ですし、観終わった後の"裏切られ感"も最高でした。
入隊中できっと会いたくてしょうがないテギョンファンの方はもちろんのこと、スリラー作品好き、ミステリー好きな方は必見の作品です!暖かくなってきた今だからこそ、この絶妙な裏切りを体感してみてはいかがでしょうか――。
映画『時間回廊の殺人』は3月17日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほかで全国順次公開中です。
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▽映画『時間回廊の殺人』予告編
出演:キム・ユンジン『シュリ』『国際市場で逢いましょう』、オク・テギョン(2PM)、チョ・ジェユン『インサイダーズ/内部者たち』
監督:イム・デウン『ホラー・ストーリーズ』/脚本:チャン・ジェヒョン『プリースト 悪魔を葬る者』
2017年/韓国映画/100分/シネマスコープ
提供:ニューセレクト/配給:アルバトロス・フィルム
(C)2017 peppermint&Company,Inc. All Rights Reserved.
映画公式サイト⇒ http://jikankairou.com/
エスピーオー宣伝スタッフY
韓国映画・韓国ドラマを好きになってから 16年 18年以上
時代劇からラブコメディまでジャンル問わず全般的に観ている
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