シネマートで今やってます。vol.16 『スレイブメン』
シネマート新宿に井口昇監督が帰ってきた!とにかく嬉しい。
当館では、2010年に『古代少女ドグちゃん』2011年に『ゾンビアス』と井口監督馴染みの劇場であるとスタッフ一同、勝手に思っています(笑)そして最新作は、何とヒーローもの。
井口監督が描くヒーローものだから、エロ、グロ、のような何かグロテスクなモノを想像していたのですが、主人公を演じるのが、正統派イケメン中村優一さんと知ってこれは、また驚き!
中村優一さんといえば、10年前に平成ライダーで大ヒットをした仮面ライダー電王の「ゼロノス」を演じた、正真正銘のヒーローではないですか。ただ、予告編から女性をひっぱたくシーンがあるなど、何やら正統派のヒーローではない様子。ダークヒーローなんてキャッチもあるくらいだから、どんなヒーローなのだろうとそんな?マークを頭に浮かべ鑑賞しました。
中村さん演じる主人公は、奴隷体質のいじめられっこ、ドラえもんののび太をイメージするようにと監督の演出の通り、元同級生からは、常にどなられ、言い返させない始末。主人公が唯一、そんな現実を忘れることができるのが、ヒロインのいる映画を撮っているとき。
中村優一さんの丸メガネになよなよした姿は、今までの作品でもなかなか珍しい役だと思います。
そこから、徐々にかっこいいヒーローになっていく様子は、女性の方は必見です!
そして、そんなある日、主人公は、ついに理想の女の子と出会ってしまう。ヒロインを演じるのは、奥田佳弥子さん。とにかく、清純で声もとても可愛らしい。正に主人公が恋をしてしまうヒロインにふさわしい女優さんです。そんな彼女との出会いもつかの間、スレイブヘッドという仮面を偶然手にすることができた主人公。スレイブヘッドをかぶり、スレイブメンとなり相手の顔にスキャニングを5秒間すると「この世から抹消することができる」実際には、運命が変わり、今まで清掃員だった主人公は、生まれ変わり、一流のカメラマンになっているなどなど。ただ、どうしてもヒロインとは、なかなか良い運命をめぐることができないため、何度も何度も、運命を変えていく...
このあたりは、全てではないですが、「バタフライ・エフェクト」の運命を変えたがために最愛の人がひどい境遇になってしまっていたりするストーリーと重なり個人的にはかなり楽しめました。運命ごとに立場が逆転していたりなど出演者が1人2,3役となっているのでそこも注目ですし、キャラクターの変化も楽しめます。
そしてそこから、数々の運命を通り過ぎ、この物語の真のストーリーへと変わっていくラスト!
ここは、もう観てから感じとってほしいと思います。
井口監督曰く、「ダークヒーロー版 君の名は。」とのこと。
夢おちでは、終わらせない。
観終わった後、もう一度観たくなる作品です!
最初のシーンから見逃してはいけませんよ!
映画『スレイブメン』はシネマート新宿・シネマート心斎橋ほか全国で公開中。
監督・脚本:井口昇
キャスト:中村優一 奥田佳弥子 味岡ちえり 岩永洋昭 小田井涼平 阿部亮平 / 津田寛治
2017年/日本/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/87分 c 2017「スレイブメン」製作委員会
企画:G-STAR.PRO 製作:2017「スレイブメン」製作委員会(GUILD、TBSサービス) 制作:ワンダーヘッド
配給・宣伝:SPOTTED PRODUCTIONS 宣伝協力:アークエンタテインメント
Text:M(シネマート新宿スタッフ、40代男性)
最近は、ドラマ『銀と金』を観ています。
劇場では、お気軽にお声がけください。
そのあと、近くの個室で軽くお酒でも呑みましょう。
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